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2019年9月24日 (火)

人の少ない静かな苔の森、南ア最南部のロングコース大無間山(2019年9月14日山行記録(1))

残りの二百名山の中でも、手強い山と考えているひとつが、今回登った大無間山だった。今回バリエーションルートだが、明神橋からの往復で無事登頂。まずはいつものようにコースとコースタイムを再掲する。

駐車スペース5:05-明神橋5:10-鉄塔5:50-外山沢ノ頭7:30-小無間山8:53-唐松谷の頭9:18-中無間山9:40-10:35大無間山11:00-中無間山11:50-唐松谷の頭12:05-小無間山12:26-外山沢ノ頭13:33-鉄塔14:42-明神橋15:17-15:24駐車スペース

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今通れる正規の登山道は田代からのルートのみ。ただ途中に崩落地の危険地点(P1~小無間山間)があり、自己責任では通れるようだが、最新の山と高原地図では通行不可となっている。寸又峡からのルートもあるようだが、現在廃道同然。
一方でバリエーションルートではあるが、畑薙第二ダム側明神橋から小無間山の北東に続く尾根を登って、小無間山の北尾根に登るルートがあることが分かった。「山と渓谷2019年8月号」の南アルプスの特集の中でも、周回コースの一部として紹介されている。田代からのルートより、若干距離が長くなるものの、こちらの方が安全で確実であると判断。路肩の駐車スペースに車を停めて、ピストンすることにした。
ただ、直前の台風15号の影響が未知数だったので、そこは不安だったが、、、


前夜明神橋に着いたと、想定していた田代第七トンネル手前駐車スペースに向かうが、駐車スペースが無い? あまり時間を使いたくなかったと、案外登山口から遠かったので、引き返して目星を付けていた路肩の駐車スペースで仮眠。翌日は早出ゆえに少しでも睡眠をとっておきたかった z z z


○9月14日(土) 晴 単独行

4時15分、腕時計のアラームで起床。目覚めは悪くない。聖や赤石方面に行く人たちだろう。多くの車が畑薙ダム方向に通っていく。おにぎりをひとつ食べて準備をする。ヘッ電がなくても歩けるようになるのを待って、5時5分まだ薄暗い中出発。天気もよさそう、さわやかで上々の天候だ。

5時10分 明神橋着。登山口の標識などは一切ない。コンクリート壁に付けられたステップを登って、鉄塔の巡視路に入る。ステップを上がると道路以上にまだ暗い。右手に道が続いているのを確認して歩き始める。

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    明神橋のところの取り付きのステップ、もちろん標識はない

少し行くとネットにも書かれていた危険ポイントだ。小さな沢の対岸上方にロープ(ワイヤー)のある取り付きは見えるのだが、どこを通っていいのかよくわからない。滑落というような危険ではないが、崩れやすい足場の安定しない区間だ。もう少し明るくなるのを待とうかと思ったくらい。ザレガレの崩れやすい場所を慎重に通って沢を渡り、崩れやすい・滑りやすい土の急斜面を何とか登った。正直、帰路の最後がこの難所を下るかと思うと気が重い。

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   最初の沢を渡った後の取り付き、右のところを渡った

登ると道はちゃんと続いている。ブロックで階段状になっているところも。ただ石と土で崩れやすい道で、ロープが連続している。ジグザグを切りながら歩きにくい急登を登っていく。赤や白のテープやマークも付いているので、これらを探しながら登っていく。ひと汗かいて5時50分、鉄塔到着。ふぅ~、水分補給して先へ。

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  階段状になったところもあるが、滑りやすくて登りにくい

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       鉄塔、元々は登山道ではなく巡視路

鉄塔を越えると少しだけ歩きやすくはなるものの、依然急登は続く。このころになると、薄暗さはもうない。テープを確認しながら登っていく。少し道から離れると北側の展望の開けたところがあった。畑薙ダムがよく見える。かなり登ってきた。

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       畑薙ダム、上が第一、右下が第二ダム

さらに登っていくと、徐々に尾根が近づいてきている感じがしてきた。苔むした石の斜面はいい感じだが、ややルートが不明瞭。赤いテープに向かって、強引に通れるところを進んでいく。6時23分、北東尾根に出た。まずまず想定通りのペースだ。GPSの標高表示で1,300m。まだ1,000m以上登るわけだ。

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      苔むした静かな森は味わい深い、いい感じ

結論から言うと、このコースは北東尾根に出て以降は、急登はあるものの体力勝負のロングコースだ。少なくとも危険なところや難所はないといっていい。尾根に出てからは歩きやすい道になり、ときどき少し傾斜が緩やかになり、ひと息つけるところもある。相変わらず展望はないので、黙々と登っていく。さすがに9月ということもあり花もないが、ところどころにある苔むした森が素晴らしい。歩く人も非常に少ない、自然ながらの深い森という感じだ。標識は一切ないが、赤いテープ、白いテープがたくさんつけられているのがありがたい。たまにテープを探すところもあるが、迷うようなところもほとんどなく、比較的安心して歩ける。あとたまに保安林と書かれた標識がある。

少ししてネットにも書かれてあった、青いメガホン形のオブジェ?が。こういうバリエーションルートを歩くときは、ネットの情報とGPSは心強い。このオブジェもポイントとして使える。このコースは小さな登り返しはあるものの、大きな登り返しがないのもありがたい。やせ尾根のところもあるが、危険というところはない。展望がない、マイルストーンが少ないという点では単調で長い。ヒメシャラだろうか、肌のつやつやした木が印象的。暑くもなく、今日はベストの気温といっていい。真夏の暑さがないだけでも、9月にして正解だったと思う。

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  尾根に出てからは比較的歩きやすい  やせ尾根もあるが問題なし

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  青いメガホンのようなオブジェ?   肌がつやつやのヒメシャラ

1時間ほど頑張った7時30分、外山沢ノ頭と思われる広い小ピークに出た。標識はない。GPSの標高はあっているし、多分外山沢ノ頭だろう。と木に付けられた赤いマークのテープにマジックで小さく記されていた。まずは安心。が、想定の範囲内だが、考えていたよりは時間がかかっているかも。ここの標高が1,805m。まだ標高差で500m。ここでザックを下ろして小休止。パンでエネルギーを補給。塩分補給に塩飴も口に。

少し下る。その後しばらくはまた延々と登りが続く。左側木々の間から稜線?ピーク?がのぞく。田代からの鋸歯の尾根の一部だろうか? さらに登る。小さなピークをひとつ越えて、少し行くと、再び急な登りが待っていた。手も使いながらしっかりと登っていく。ただ浮石などに気を付ければ、登りにくくはない。ぐんぐん標高を上げる。

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   外山沢ノ頭、標識はない     小無間山への急登

木々がなく、左手がはっきり望める場所があった。鋸歯の稜線がはっきり見えた。地図を見る限り登山道はピークを踏んでいるので、田代からのルートの方がタフなように見える。バリエーションルートだけに比較できるコースタイムはないが、このルートを選択して正解だったかも。崩落地が見えないかと場所をさがしたが、残念ながら見ることができなかった。

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   田代からのルート、鋸歯の尾根が見える、崩落地は確認できず

さらに悪戦苦闘が続く。登り(往路)では、この小無間山への最後の急登が最もきつかった。8時53分、やっと稜線に出たすぐ左手が2,150m小無間山の山頂だ。手書きの小さな標識と三角点がある。残念ながら展望はない。ザックを下ろして小休止。地図を出して、これからのコースを確認。

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    2,150m小無間山山頂、標識は手書き、三角点もあるが展望は無し

  

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