« 暑くタフなロングコース、人里離れた秘境に佇む二百名山 佐武流山山行記録(2019年8月11日山行記録(1)) | トップページ | 有明山に登ってきました »

2019年8月21日 (水)

暑くタフなロングコース、人里離れた秘境に佇む二百名山 佐武流山山行記録(2019年8月11日山行記録(2))

  佐武流山山行記録の後半、物思平から

ドロノキ平登山口5:01-林道5:40-林道分岐6:04-檜俣川下降点6:32-徒渉点6:47-物思平7:44-ワルサ峰8:39-西赤沢源頭9:22-10:14佐武流山10:41-西赤沢源頭11:20-ワルサ峰11:54-物思平12:46-徒渉点13:28-檜俣川下降点14:00-林道分岐14:26-ドロノキ平分岐14:48-15:20ドロノキ平登山口

Img_1892a

                      2192m 佐武流山山頂

  

さらに高度を上げていくと、だんだん木漏れ日が強くなってくる。倒木や崩落したようなところなど、少し未整備なところがあるが、通行に問題はない。ロープの張られた急な登り下りが数か所ある。稜線の一端に出たようで、斜度は少し緩やかになったが、小さな険しい登り返しが続く。さすがに少し疲れてきたか。

徐々に展望が開けたところが増えてくる。馴染みの少ないエリアなので、なかなか山の同定ができない。帰ったら調べてみよう。ワルサ峰近くで北側見晴らしのいい展望スポットに出た。苗場山の平らな山頂はよくわかる。あと南西側は岩菅山方面だろうか? 空もいい色で素晴らしい天気だ。(少し暑いが、、、)

Img_1867a

          烏帽子岳、その左奥が岩菅山

Img_1913a

        苗場山(左奥)、その右は赤倉山

8時39分、ワルサ峰到着。日差しが強いので、もう少し進んで日陰を探して小休止。パンでエネルギーを補給し、日焼け止めを塗りなおした。ここから下りがありそうなので、ストックを一本使用。右側(南側)に稜線が見えるが、おそらく佐武流山の山頂はまだ奥だ。でもかなり近づいてきた感じがする。

Img_1871a

       ワルサ峰

最初に出発したと思われる単独男性とすれ違う。ここですれ違うとは速い。下った分を登り返し、30分強で西赤沢源頭着。ここから左に尾根を進めば、苗場山への縦走コースだ。登り下りも相当ありそうなので、宿泊ベースでないと厳しそうだ。かなり暑さに参ってきていたが、最後の一本(1時間)と思って頑張る。この辺りは少し花も見られる。ゴゼンタチバナ、アキノキリンソウ、シモツケソウなど。

Img_1911aImg_1895a

       シモツケソウ             ゴゼンタチバナ

少し登ると坊主平、そのまま通過して先へ。シャツも汗でびしょぬれになって、10時14分 2,192m 佐武流山山頂到着。ふぅ~。まだまだ余裕ができたわけではないが、5時間少しで登頂できたのは、まずまずか。遠かった。

Img_1885a

       西赤沢源頭から最後の登り、左奥が山頂

山頂は木々があり、それほど展望がいいわけではないが、東側は開けている。だが、見えている山の同定は全くできない。腰を下ろして休んでいると、トレランの男性がひとり登ってきた。林道くらいしか走っていないと言っていたが、荷物も少ないし、かなり速かったのではないだろうか? しばし2人で近隣の山の話をしながら休憩。バナナやジュースでエネルギー補給。先にトレラン男性を見送って、きまま仙人も10時41分、下山開始。

Img_1893a

        佐武流山山頂から、谷川岳方面

往復コースだけに、コースが把握できている点はいいのだが、楽しみは少ない。ただケガをしないように下りは慎重に歩を進めた。西赤沢源頭手前で、埼玉の単独男性とすれ違う。かなり疲労が見て取れた。11時20分、西赤沢源頭。熱中症にならないように水分補給と塩飴を意識して採る。登りはかなり筋力がなくなってきたが、長くはないので確実に登っていく。

Img_1900a

     苗場山を見ながら下山、山頂部に少しガスがかかっている

ワルサ峰まではいくつかの小ピークを登り返す。展望のいいところもあるが日差しが暑い。11時54分、ワルサ峰着。暑さと疲労から思わず座り込んだ。羊羹でエネルギー補給。パンは水で流し込まないと喉を通らなくなってきている。ただ少しづつゴールに近づいてきていることで、精神的にはわずかに余裕も出てきた気がする。

Img_1876a

   これからワルサ峰を登り返す

Img_1915a

          少しだけ展望のいい稜線歩き

しばらく稜線の登り下りと格闘し、急な下りに入る。日陰になることが多く、むしろ歩きやすい。ぐんぐん標高を下げていく。12時46分 物思平着。暑いし、まだまだきついが、時間的にも少し余裕が出てきた。徒渉点では頭から水をかぶってさっぱりしよう。それを楽しみに気合を入れなおす。

下っていくと、だんだんと沢の音が聞こえてきた。徒渉点が近づいてきている。と、前方からテント泊と思われる男性2人組が登ってきた。苗場まで縦走なのだろうか? 後ろの人は笑いながら林道で疲れましたと。今日山中で会ったのは計5人。3連休にしては思ったよりも少ないかな。 このころから疲労で足元がふらつき始める。やばい。川の流れが見えてきたときは本当にうれしかった。13時28分、やっと徒渉点到着。

まず靴を履き替えて、川へ。川の水で顔を洗い、手ですくった水を頭にかける。いや~生き返る思いだった。さっぱり。とりあえず対岸に渡り、日陰で靴を履き替える。さすがに余裕が出てきたので、少し長めにブレイク。お菓子でエネルギー補給。

Img_1848a

ここから最後の登り返し。休んだせいか、そう苦しまずに14時ちょうど林道(檜俣川下降点)に出た。この林道はかったるいが、ここまでくればひと安心。さすがにジョグする元気はなく、マイペースで歩いた。風が吹くと気持ちがいい。14時26分林道分岐を過ぎ、14時48分 林道と別れて、和山への近道(山道)に入る。朝はもう少しさわやかだったなぁと思いつつ歩を進める。

15時20分、暑く長い山行のゴール ドロノキ平登山口に戻った。国道とはいえ、ほとんど車も通らないので、大胆に着替え。靴を脱ぐときに、足がつりそうになって苦笑い。

下山後は切明温泉 雄川閣(600円)で汗を流す。鳥甲山登山(2012年)以来だ。リニューアルされて新しくなっていた。この切明温泉、川原に下りて掘ると川で自然の湯に入ることができる。ただ今回は疲労がかなりあったのと、まだまだ日差しが暑かったのでパス。前回は10月だったなぁ。

好天に恵まれ、充実の山行ではあった。が、やはりこのコース真夏の暑い時期は避けた方はいいと思う。手強いかなと思っていた佐武流山だが、登山口までのアクセスがあまりよくないのと、コースが長くタフだというのはあるが、整備は思ったよりもされている。道標もあり、難易度が高いというより、体力勝負の山といっていいかもしれない。これから登られる方は、日帰りなら早出を勧めたい。


おしまい。

 

|

« 暑くタフなロングコース、人里離れた秘境に佇む二百名山 佐武流山山行記録(2019年8月11日山行記録(1)) | トップページ | 有明山に登ってきました »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 暑くタフなロングコース、人里離れた秘境に佇む二百名山 佐武流山山行記録(2019年8月11日山行記録(1)) | トップページ | 有明山に登ってきました »