笹の藪漕ぎで有名な中ア南部の二百名山、安平路山山行記録速報(7月13日山行記録速報)
この3連休、元々はテントを担いでの南アルプスの鋸岳を計画していた。が、日曜日の予報が悪いので、あっさり予定を変更して、日帰りできる安平路山に登ってきた。
この安平路山、中央アルプス南部に位置する二百名山。越百山、南駒ヶ岳と続く縦走路がある(あった?)のだが、今は通る人も少なく、かなり荒れているらしい。なので、きまま仙人も一般的な摺古木自然園休憩舎から往復した。距離も長い上に、笹の藪漕ぎで有名な、なかなか厳しい山と評判だ。きまま仙人は藪漕ぎもこの山の個性と思って、むしろ楽しもうと、、、
ちなみに摺古木自然園休憩舎までの林道、大平からの入り口も標識がわかりにくいし、ロープのゲート(登山届のあるところ、ここから先は自己責任で通っていいらしい)からは、さすがに悪路。SUVだと通行に問題こそなかったが、かなり気を使う道だった。
予報では、早めに天気が変わってきているようで、夕方には降られるかもしれない。きまま仙人も予定より少し早めの5時20分に出発した。この日早出したのは4組。単独男性、ご夫婦らしい二人組、きまま仙人、単独男性の順。歩き出して早々に胸くらいの笹をかき分けるように進む。いきなりかぁ。。。でも朝露で濡れてはいなかったので、覚悟があれば歩くのに支障はない。少し行って単独男性に抜かれて、きまま仙人が一番後ろに。
途中、川のように水が流れるところに出て、直進は川に沿ってなのだが、歩き出して何か違和感が。。。振り返って周囲、GPSを確認すると、左手の木に赤いテープがあり、笹に覆われた登山道があった。危ない危ない。ちなみ後で分かったことだが、4組の内2組はここで道を間違えている。
そのあと、崩落個所や急登を登ると視界が開ける。振り返ると恵那山が近い。なかなか山の同定ができないがいい眺めに立ち止まってしばし見入る。
恵那山、黒く特徴的な形はすぐわかる
順調に分岐を通過、もちろん往路はコースタイムの短い直登ルートを選択。6時35分 2169m摺古木山に到着。前方に御嶽(木々と山頂部の雲ですそのだけ)、乗鞍、遠くに先だけ見えているのが北アルプスか。いい展望だ。道を間違えた(最後に出発した)単独男性が追い付いてきた。少しの間立ち話。きまま仙人は、このあと笹をかき分けて大キジですっきり。
左手に乗鞍岳、右奥がおそらく槍穂
ここから急坂を一旦下ってから尾根を北東に進む。小さな起伏はあるがそれほど急なところも歩きにくいところもない。展望も全くない。ただ静かな山歩きが楽しめるのと、サラサドウダン、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、キンリョウソウなどが元気をくれる。快調に白ビソ山を通過し、7時50分、前方が開けたと思ったら避難小屋と安平路山が目に飛び込んできた。初めてはっきりと山頂が見えたが、なかなかのいい景色だ。
安平路山避難小屋と安平路山(左奥)
笹原に赤い屋根の小屋、奥に山頂といい感じだ。少し空腹感があったので、ザックを下ろしてパンでエネルギー補給。ちなみに小屋の中はなかなかきれいだった。広くはないが、水場も遠くはなさそうだし、泊まるのも悪くはなさそうだ。
ここからが最後の急登。ひどいところは肩くらいの笹に覆われた藪漕ぎの道だ。ただ、下にはしっかり登山道があるのと、要所要所には赤いテープがしっかり付けられている。たまに立ち止まって確認するところはあっても、迷うほどではない。むしろ途中の急登区間の木の根が滑りやすくて、登り辛かったくらいだ。山頂までもう少しというところで、摺古木山山頂で会った単独男性とすれ違う。ん、この人は早い。きまま仙人もここまで悪くないペースで来ているのだが。しばし立ち話をして情報交換。最後にもう一度笹の藪漕ぎをして、8時33分 2363m安平路山山頂到着。ふぅ~、思った以上に楽勝?だった。
2363m、安平路山山頂
山頂には一番初めに出発した単独男性が。2人で話をしながらおにぎり&パンでエネルギー補給。残念ながら木々に覆われて、展望はない。むしろ虫が気になるので、休憩なら避難小屋のところの方が気持ちいい。ただこの山頂、携帯がつながった。LINEで山仲間に登頂報告。ただ、ご夫婦2人組はどこで抜いたのだろう?彼らは先に摺古木山の展望台ルートを取ったのか?
単独男性に遅れること10分強、9時ちょうどに下山開始。下りの方が怖いので、特に笹で見えにくい急坂はゆっくり降りていく。と、2人組が登ってきた。聞くと川のようなところで道を間違え、そのあと携帯のトラブルで時間を食ったらしい。彼らは小屋で泊まるかどうか考えているらしかった。明日雨じゃなかったら泊まるのもいいが、この予報では、、、しばらく立ち話。往復コースでこんなに登山者が少ないと、親近感が湧く。
帰路も順調。急登を一気に登り、10時45分 摺古木山まで戻った。ここまで来るとひと安心。ただ、雲が増えてきていて御嶽や乗鞍なども全く見えなくなっていた。ん~残念。とすると下からご夫婦らしい2人組が登ってきた。どうやらこれから安平路山を日帰りするらしい。ちょっと計画としてどうなの?とは思ったが、きまま仙人も案外時間がかからなかったので、まぁ行けないわけではない。
ここからは予定通り展望台に向かう。シャクナゲなどの木々の枝が登山道に張り出ていて、非常に歩きにくい。展望もない。11時7分、展望台着。ここにも摺古木山という標識がある。南駒ヶ岳や木曽駒方面の山々が近いのだが、残念ながら雲でよく見えない。ちょっと残念だ。
南駒ヶ岳や空木岳のピークが見えるはずが、、、
ここで、羊羹などレーションでちょっとのんびり。雲が晴れる気配もないので、下山することに。周回するように分岐まで戻り、あとは朝通った道を下る。12時24分、無事車を停めた摺古木自然園休憩舎到着。思ったよりも楽勝だったかな。
着替えをしていると、ポツポツと??? 早くも雨が降り出したようだ。登山中に降られなくてラッキーだったかな。
飯田まで出て、砂払温泉で汗を流す。(600円) 少し遅い昼食を取りながら。明日の各地の予想をチェック。残念ながらどこも雨雨雨。さすがにあきらめて帰ることに。朝も早く、睡眠不足だったので、駐車場で少し昼寝をして東京に戻った。
最近なかなか山行記録がきちんと書けていないので、ちゃんとした山行記録はいつになることやら。
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