奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド
今日も土曜日に続き、東京は雪がちらほら。でも日差しもあって、そんなに寒くはなかった。体調も大分よくなってきたので、上野に楽しみにしていた展覧会に行ってきた。
この展覧会は辻さんの名著「奇想の系譜」をもとに企画・構成された展覧会。この本は若冲人気の元になった本といってもいい。きまま仙人ももちろん読んでいる。
今回の展覧会は、この本で紹介された岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪(芦雪)、歌川国芳の6人に加え、なぜか白隠と鈴木其一の名品を一挙展示。初めて見る作品も多く、期待通りのいい展覧会でした。
特に蕭白、蘆雪、山雪はあまりまとまって見る機会がなかったので、貴重な機会だった。たしかに良い。蕭白の阿吽の唐獅子図や山雪の竜虎図屏風はインパクトあったなぁ。蘆雪のユニークな面白みも楽しい。点数が少なくもっと見たかったくらいだ。
ただ「奇想」をわかっていないと、彼らの作品は、初めての人には取っつきにくいだろうなぁとは思う。思ったよりも空いていたのはそのせいか?
あと、白隠と其一は「奇想」とは違った要素の方が強いから違和感あるかな。其一はやっぱり琳派。言いたいことはわからないわけではないが、より分かりにくくしている気がする。
展示替えもあるようなので、後期も行ってみたいな。
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