フェルメール展行ってきました。
昨日、上野の森美術館のフェルメール展に行ったことは、このブログでも報告したが、相変わらずフェルメール人気の高さには驚かされる。
せっかくなので少し振り返っておきたい。
今回の入場料は2,500円(前売り、入場日時指定)と非常に高額だ。この高い値段で入場者数が減ったとすれば、お金を払っても見たいきまま仙人としては、まぁ仕方ないかな。展示数は50数点とやや少ない目だが、来ている絵はいいものが多かった。
高額、入場日時指定以外にもいくつか新しい試みと思える点があったので、コメントしておこうと思います。
東京展では今回9点のフェルメール作品が来日しますが、「赤い帽子の女」と「取り持ち女」が入れ替えなので、同時に見られるのは8点。きまま仙人は日本初来日の「ワイングラス」、「赤い帽子の女」とあの有名な「牛乳を注ぐ女」の3点が初めて実物を見るものでした。
寓意といい、ストーリー性といい「ワイングラス」が一番気に入ったので、恒例の記念の絵葉書購入は「ワイングラス」にしました。
ただ、一点一点はコメントしませんが、フェルメール以外も見るべき絵は多かったですよ。そういう意味では満足の2,500円でした。
ただ、やはり高い気はしますねぇ。特に今回音声ガイドが無料、というよりデフォルトでセットになっています。はっきり言って、無いよりは有ったほうがいいですが、コストが含まれていると思うと要りませんでした。ある程度事前情報を持っていれば大した内容じゃない。その分安くしてもらいたいです。むしろ全員が音声ガイドを持っているので、音声ガイドのある絵の前が渋滞していました。
日時指定は、美術館に行く日や時間が固定されるので、フレキシビリティが下がりますが、これで混雑緩和がされるのなら、こういう人気の展覧会には有りだと思います。実際入場までは長蛇の列で、日時指定なのにと少々あきれましたが、中に入ると思ったよりはゆっくり見ることができました。この分高いのだとしたら納得します。土日はわかりますが、平日はどうなんでしょうね?
あといいと思ったのが、展示品リスト。これが手のひらサイズの小冊子になっていて、通常絵の横に掲示されているキュレータさんの解説?コメント?が印刷されている。たしかにこの掲示の前が人だかりになることがあるので、この展示品リストはいいアイデアだと思いました。たしかにここにもコストはかかっていますね。
あと図録についてもひと言。すごい豪華版でした。3,000円(たしかセットの入場券だと500円お得)。実は2008年の東京都美術館の時の図録は、インパクトのある展覧会だったので購入したのですが、今回は当然のようにパスしました。フェルメール展に関してはたくさん書籍も出ていますし、あんなに豪華でもそのうち置き場所に困るのは目に見えていましたから。
運用面でマイナス、改善してほしいところを書きます。まず、ロッカーが入場直前まで使えないこと。きまま仙人は少しでも邪魔にならないように荷物をロッカーに入れたのですが、おそらくこの間に20~30人くらい後ろになったと思います。待たされている状態なので、それだけでも気分が悪い。しかもそれを避けるためか、ロッカーに入れろよという荷物を持ち込むお客さんも多々。荷物が邪魔だと思うことはかなりありました。どうして列に並ぶ前にロッカーに荷物を入れられるようにしなかったのでしょうか?ロッカーの数が足らないからかな?
またなぜ事前に使えないのか聞いたアルバイトのような若い係りの人のぶっきらぼうな感じ。運用方法ともども大いに不快でした。
今回のような新しい試みは、フィードバックを繰り返しながらよくしてもらいたいと思う。値段については人それぞれ感じ方が違うと思いますが、音声ガイド別料金にして2,000円ならまぁ納得するかな。あと、お金に余裕のある人しか見ることができないというにもどうかと思うので、混んでもいいから安くという人のための日(たとえば安くて予約不要の日、フェルメールの絵の最前列は立ち止まり禁止)とかがあってもいいかも。
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