槍穂の大展望台、好天の燕岳~常念岳~蝶ヶ岳、猛暑の強行縦走山行記録(5)(7月14-16日山行記録)
3連休の燕岳~常念岳~蝶ヶ岳縦走の第五回(最終回)。今日は蝶ヶ岳ヒュッテから上高地へ下山。
Part1 14日(土) 中房温泉-燕山荘
Part2 14日(土) 燕山荘-大天荘
Part3 15日(日) 大天荘-常念岳
Part4 15日(日) 常念岳-蝶ヶ岳ヒュッテ
7月16日(月) 蝶ヶ岳ヒュッテ6:38-6:40蝶ヶ岳7:02-長塀山7:41-9:28徳沢10:10-明神10:56-11:37小梨の湯14:58-15:18上高地B.T.16:30=22:00新宿
黎明の槍穂連峰、厳かな雰囲気
瞑想の丘からヒュッテの奥には富士山と南アルプス
○7月16日(月)晴れ
今日も予報通り晴れ。早朝、朝食前にご来光を見に瞑想の丘へ。ただ快晴なのですが、浅間山と四阿山の間、ちょうど朝日の昇るあたりに雲があり、残念ながらきれいなご来光とはいかず。それでも空の色の変化など十分楽しめたのですが、少し残念でした。期待した穂高のモルゲンロートもさっぱり。ご来光や朝焼けに関しては、2日目の朝がベストだったようです。水が有料(1L200円)だったので、モーニングコーヒーをパスしたのがちょっと残念。
出そうで出なかったご来光、右が浅間山、中央左は四阿山
八ヶ岳
頚城山塊、左から焼山、火打山、妙高山、右端は黒姫山
その後ゆっくりヒュッテで朝食をとり、準備をして出発。きまま仙人は少し早く準備できたので、みんなよりひと足先に出て蝶ヶ岳山頂で待つことに。ちなみに今は長塀山側の最高地点が蝶ヶ岳山頂とされていて、立派な標識もあります。昔は三角点のあるところ(旧蝶ヶ岳)を山頂としていたようですが、今は標識らしい標識もありません。(ここが頂上とあるだけ)
今の蝶ヶ岳山頂(2677m)
ご来光は少々残念でしたが、この日の遠望は最高。特に東から南の山々が重なるグラデーションは素晴らしかったです。八ヶ岳、富士山がきれいで、南アルプスは北から南までほぼ主要なピークはすべて見られました。中央アルプスもはっきり確認でき、その先に恵那山まで見えていました。東側も浅間山や四阿山はもちろん、四阿山の左手にもいくつかの山並みが見えていました。帰宅後同定したところ、草津白根山に横手山、さらには岩菅山。本当に素晴らしい大展望でした。
蝶ヶ岳から四阿山(右)方面の遠望、左に根子岳、草津白根山、
横手山、左端は岩菅山か? 普通ここまではなかなか見えない。
富士山(左端)と南アルプス、鳳凰、北岳~聖岳と主要な峰々が一望
もちろん槍穂は圧巻(少し見慣れましたが、)。南には焼岳、乗鞍岳、御嶽が連なり、北側には水晶岳や裏銀座の山並みも見えています。常念岳の右手には妙高火打など頚城の山々も。
ずっと見ていても見飽きない槍ヶ岳
右から 前穂高岳、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、すべて3000m峰
槍穂の南には乗鞍岳(右)と御嶽(左)
北側には常念岳、これで見納め
本当に名残惜しいところですが、7時2分 いよいよ下山開始。
山頂からヒュッテを見下ろす、左に槍ヶ岳、右に常念岳
今回は素直に長塀尾根を下ります。山頂から少し下ったところにきれいなお花畑が。ハクサンイチゲがきれいでした。あとはアオノツガザクラやコバイケイソウなど。写真を撮って、樹林帯に入っていきます。
ハクサンイチゲのお花畑の奥には槍ヶ岳
ハクサンイチゲ
コケモモ テガタチドリ?
この日N君はいいペース。きまま仙人がちょっと写真を撮っていると、おいていかれて小走りに走る羽目に。それでもまぁまぁすぐに追いつくのでそう心配はないのですが。花は多くないものの、よく見るといろんなのが咲いています。ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、ベニバナイチゴ、キヌガサソウ、ミツバオウレン、ツマトリソウ、クロバナエンレイソウ、ギンリョウソウ、カニコウモリ、、、途中休憩を入れたときに、もう少し急がないで降りるよう進言。ここでケガでもしたらもったいないので。
ベニバナイチゴ キヌガサソウ
ミツバオウレン ゴゼンタチバナ
ツマトリソウ マイズルソウ
標高が下がるにつれて、徐々に暑くなってくる。梓川が木々の間から一瞬わずかに見えた。小屋の屋根が見えると徳沢はもうすぐ。9時28分、大勢の人でにぎわった徳沢に到着。ふぅ~、ここまで来ればひと安心。ベンチに座って、ここで少し長いブレイク。水場があったので、飲んでみるとザック内の水よりも少し冷たくて美味しい。1L200円の水を泣く泣く捨てて、詰め替えた。
ここでN君ときまま仙人はソフトクリーム。あとの3人はビール。徳沢カレーも捨てがたかったな。
徳沢ロッヂ 冷たくて美味しかったぁ
10時10分、徳沢出発。特にだらだらしないで、さっさと林道歩き。明神で軽く小休止。みんなコーラやジュース類を買って飲んでいるが、きまま仙人はどうも割高な飲料を買う気にならない。(それでも明神まで来れば稜線の小屋の半額) 結局きまま仙人は麦茶(持参のパック)で通した。このあたり近年始めたメンバー等とは、ストイックさがちょっと違うかも。ちなみにここは携帯のデータ通信がつながったので、初めてWカップでフランスが優勝したことを知りました。
梓川と明神岳、上高地が近づいてきた感じがする
11時37分、小梨平キャンプ場の小梨の湯(600円)へ。きまま仙人は初めてでしたが、露天とかはないのですが、汗を流すには十分。シャンプー、石鹸もあってさっぱり。バスは16時なので、入浴後向かいの食堂で3時間ほど打上。いや~本当に楽しかったです。何と持参したウィスキーもほぼ空に。次回の話も盛り上がり、9月四阿山・根子岳が候補に。
ただ、蝶ヶ岳ヒュッテで一緒になった同じバスにのる予定の女性は来てくれませんでした。まぁ酒飲みのおやじ達に合流するのは当然避けるでしょうねぇ。。。お風呂は伝えましたが、宴会場所ははっきりとは決まっていなかったし。もし機会があったらまたどこかの山で落ち合えるといいですね。
T君が上高地は初めてだというので、少し早めに出て河童橋で観光客と化す。残念ながら穂高には少しガスがかかっていました。結局少し早くバスターミナルに着いたので、木陰のベンチで最後のコーヒータイム。無事16時のバスに乗り込みました。
ちなみにこのバス、2名が来ないまま少し遅れて出発。大正池あたりで連絡が付いたとのことで引き返す羽目に。この一連のごたごたで30分はタイムロス。一部の乗客はカンカン。何があったかは知らないが、たしかにちょっと非常識。3連休の最終日ということで、例によって小仏トンネルを先頭に大渋滞。結局新宿に着いたのは22時頃。本当に疲れましたが、無事帰宅。翌日休めればよかったんですが、そうもいかず。。。
いろいろありましたが、天候に恵まれすぎたものの、何とか熱中症にもならず無事予定のコースを踏破。特にM君、K君にはいい初北アルプスになったと思います。次回はもう少しのんびりできる山行にしたいな。
おしまい。
| 固定リンク
コメント