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2018年7月31日 (火)

槍穂の大展望台、好天の燕岳~常念岳~蝶ヶ岳、猛暑の強行縦走山行記録(2)(7月14-16日山行記録)

3連休の燕岳~常念岳~蝶ヶ岳縦走の第二回。今日は燕山荘から大天荘まで。燕岳、大天井岳、二百名山2座を登頂。

Part1 14日(土) 中房温泉-燕山荘
Part3 15日(日) 大天荘-常念岳
Part4 15日(日) 常念岳-蝶ヶ岳ヒュッテ
Part5 16日(月) 蝶ヶ岳ヒュッテ-燕山荘

7月14日(土) 5:20中房温泉6:04-8:22合戦小屋8:45-燕山荘9:52-燕岳10:35-11:02燕山荘11:40-大下りの頭12:31-切通岩13:52-14:36大天荘15:33-大天井岳15:39-15:56大天荘

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    燕山荘付近からの槍穂連峰(中央右奥)、右奥は笠ヶ岳
  左にはこれから歩く、大天井岳(中央左)、常念岳と続く稜線が

 

9時52分、燕山荘に到着。裏銀座の山々が一気に目に飛び込んでくる。M君、K君も大感動! 余裕のない?メンバーを駆り立て、きまま仙人が見えている主要な山々を解説。北から鹿島槍、左に白馬はちょっと確認できなかったが、旭岳、唐沢岳、蓮華岳、特徴的な燕岳が眼前に迫り、その左奥には立山、龍王岳。続く裏銀座の山々が圧巻だ。確認しにくい烏帽子岳、三ッ岳、野口五郎岳、水晶岳(黒岳)、鷲羽岳、三俣蓮華岳、双六岳、笠ヶ岳、槍ヶ岳から穂高への槍穂連峰。ここから見る小槍は実にバランスがいい。これから登る大天井岳(こう見るとまだまだ遠い)、常念岳、南アルプスがほぼすべて見渡せ、端正な富士山、八ヶ岳、蓼科山、浅間山、四阿山、頸城山塊の妙高山、火打山、焼山も望めた。
でもきまま仙人、今回解説に悦に入って?写真をあまり撮っていなかった。帰宅後写真の少なさにびっくり。

とはいえ、360度、山、山、山の最高の展望。

元の計画なら、あとは生ビールでも飲んでのんびりできたのになぁ。意外にもみんなまだ元気で、先に燕岳を往復するという。最低限の物だけ持って、燕岳を往復。

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      花崗岩の燕岳、北アの女王とも

花崗岩のオブジェ、イルカ岩やメガネ岩、高山植物 コマクサやチシマギキョウ、タカネスミレなどを愉しみながら散策。

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   イルカ岩と槍ヶ岳、右奥は笠ヶ岳、左端は大天井岳

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   メガネ岩、昔は登れたんですが、、

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        コマクサとうしろには裏銀座の山並み

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        コマクサの群生地

10時35分、はじめのピーク2763m燕岳山頂到着。山頂は狭く混雑していたので、記念撮影をして、立山方面を少し確認しただけですぐに下山した。ここまでくると、立山の右隣に剣岳もはっきり確認できる。龍王岳、立山三山、劔岳、針ノ木岳、蓮華岳、後立山の山並み、頸城山塊と続く。素晴らしい。

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   燕岳山頂標識、何故かお金が     タカネスミレ

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    燕岳から北側の展望、北燕岳の奥に龍王岳、立山、剱岳
    右に針ノ木岳、右端切れているのは蓮華岳

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   帰路、燕岳付近から燕山荘を見下ろす

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     蛙岩と槍ヶ岳、このあたりからが一番小槍のバランスがいい

燕山荘に戻り、東側のベンチが空いたので昼食。影ではないので少し暑いが仕方ない。きまま仙人はおにぎりとパン。暑いのでパンは喉を通らないので、水で流し込む。ジョッキの生ビールを頼む人たちをうらやましく眺めながらも、さすがに誰もビールは頼めなかった。M君は小屋で冷えているコーラを購入、さて500円は高いか安いか?

N君やT君はバッジのコレクションをしているので、燕山荘でバッチやTシャツなどを購入。きまま仙人も荷物にはなるが、燕山荘Tシャツを1枚購入。(小林泰彦さんイラストの物) きまま仙人はこういう小屋のオリジナルグッズや、バッジには興味はないが、燕山荘のTシャツはイラストが気に入っていたので、山用のTシャツにいいかなと。11時40分、大天荘に向けていざ出発。

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     表銀座の縦走路と大天井岳

思っていたよりもこの時間から大天荘に向かう登山者は多い。比較的安全なルートとはいえ、どうなんだろう? 我パーティーの並びは合戦尾根と同じ。素晴らしい展望と快適な起伏の稜線を歩いていく。暑いことと、少し疲れてきたこと以外は順調。花も楽しい。ところどころコマクサも咲いているし、チングルマ、ヤマハハコ、チシマギキョウ、ヨツバシオガマ、イワツメクサなどが迎えてくれる。

蛙岩(ゲイロイワ、今は間は通れなかった)を通過。

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    蛙岩(ゲイロイワ)          シナノキンバイのお花畑

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  燕岳(左)方面を振り返る、気持ちいい表銀座コース

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   大天井岳目指して、なだらかな稜線を行く

さらに小一時間歩いた12時31分 大下りの頭(大下りの標識)を通過。暑いこと以外は快調。

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       大下りの頭、後ろには槍ヶ岳や笠、双六方面

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      ニッコウキスゲの群落

4人は下りのもったいなさにややショック。ただこのあたりシナノキンバイのお花畑やニッコウキスゲの群生地があり、すごくきれいだ。日射しはどんどん暑くなっていく。ただ水が減る分、少しづつザックが軽くなっていく。

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   切通岩手前、大天井岳が近く大きくなってきた、稜線には小屋も

切通岩(喜作レリーフの手前)で、このコース唯一といっていい鎖のトラバースと急な梯子。このメンバー、案外この程度であれば安心して見ていられる。ここからがいよいよ今日最後の登りだ。喜作レリーフのあるコルで小休止して、いよいよ最後の登りにトライ。

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    切通岩、慎重に通過     この道を切り開いた喜作のレリーフ

14時5分、大天井のバイパスルートの分岐を通過。あとはガレ場を登りつめたら大天荘だ。少し登ると大天荘あと500mの標識が。あと500mだ、まだ500mも?。。。一同汗びっしょり。この標識は100m毎に置かれている。やはりあると心の支えには大きい。

ここから一気にペースが落ちる。きまま仙人は登りは一気にガシガシ登りたい方だが、特にN君、T君は登りはゆっくりゆっくり登る。(もう少し入りや下りを押さえて、できるだけ同じペースで登る方が楽だと思うのだが、、、) きまま仙人は最後尾からメンバーの様子を確認しながらゆっくり続いた。ただこのあたりからきまま仙人も暑さで余裕がなくなっていく。写真を撮る余裕も、、、

今回ハイドレーションシステム(パック)を持ってきていたのはT君のみ。きまま仙人も持ってはいるが、チューブ内の水がぬるくなる(美味しくない)のと、残量がわかりにくいので、岩場で手を使いにくいところに行く時以外は使わない。今回のようなコースだと、350mlのペットボトル(今回は3つ)を持ってきて、ザックのサイドポケットに入れておき、歩きながらでも水分補給する。N君、M君、K君は休憩の時のみの水分補給だったが、水分補給で問題になるような様子はなかった。みんなよく頑張ったと思う。

400m、300m、と確実に近づいていくとともに、高度感が増していく。歩いて来た表銀座の縦走路もはっきり確認できる。信州側は稜線から雲が出てきている。ただ一同まったく余裕なし。きまま仙人も軽く足がつりそうに。途中一度休憩をはさみ、14時36分 くたくたになりながらも無事大天荘到着。ほっ。15時までに小屋に着けたので、まずまずかな。

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   この小さな標識が背中を押してくれる

大天荘も大混雑。テント場は既にいっぱいで、通路にまでテントが張られている。建物の影のテーブルはおろか、座れそうなところはトイレの前くらい。迷っていたら幸いテーブルが空いたので、小休止。ここできまま仙人が提案して、明日のフルーツのひとつを今食べることに。何といってもきまま仙人が食べたかったのだが、疲労回復にいいだろうと思って。ザックに入れて持ってきたのはきまま仙人なので、誰も反対はない。オレンジをひとつカットして、みんなで口にする。少しずつだったが、甘くておいしい。やはり暑い日は重くてもフルーツがいい。

相談の結果、まずは受付を済ますことに。寝床を確保したのはいいが、今日は1畳に2人とのこと。予約していてもこの厳しさか、大天荘まできたのに。。。少しショック。最終的には6畳の部屋に11人。入り口の人(他のグループ)が1人で寝たので、我々は1畳に2人で寝ることとなった。寝返りも打てないほど。

場所を確保し、ザックを(部屋に置くスペースがないので)自炊室に出して空身で大天井岳に。数分で山頂に着けるのが大天荘のメリット。15時39分、2922m今回の山行の最高峰(また常念山脈最高峰)大天井岳登頂。今回2座目の二百名山だ。既に陽は西側に傾いてきていて、槍穂は逆光。とはいえまだまだ暑い。眼前にそびえる槍の迫力に感動しつつも、記念撮影をしただけで早々に小屋に退散。最高峰なのに、大展望なのに、少しもったいない。もう少し涼しかったら、ここでコーヒータイムなのだが。

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        逆光だが眼前に聳える迫力の槍ヶ岳

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   鷲羽岳、水晶岳(中央左)、その手前右手に裏銀座の稜線が続く
   中央右が野口五郎岳、右奥は立山、剱岳がわずかに見える

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  左奥に立山、剱岳、雲で燕岳は隠れているが歩いて来た稜線が一望

大天荘もグラスではなかったが生ビールが飲める。N君以外は生ビールで乾杯。いや~冷たくて美味しかった。(ただ小屋の人が少なくて買うまでに時間がすごくかかったが、、、) 夕食の時間も近いので、つまみは控え、ビールも一杯だけに。夕食は肉と魚が選べ、我々5人は肉(ハンバーグ)をチョイス。しかし、N君ときまま仙人は疲れからやや食欲なし。ごはん一杯とおかずだけ、何とかかき込んだ。

食後はとにかく横になりたくて、狭い寝床でしばし休憩。。。と思ったら5人ともバタンキューだった。7時ころだろうか、T君と2人目が覚めて少しおしゃべりしたが、みんなで一杯やる余裕もなし。水は無料で使えるのにコーヒーも沸かさず。初日の夜は、おとなしく眠りについた。狭いことなど関係なく一同爆睡! ともかく一日目は無事に終了。

今日はここまで、つづく

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