大展望の雪山初級者コース 快晴の赤城山 (2月10日山行記録(3))
まだまだ大展望を眺めていたかったが、11時14分 黒檜山山頂を後にする。分岐まで戻って下山に入った。黒檜山からの下山道は、かなり急なところが多い。部分的には雪が凍結していて、ストックを強く刺してバランスを取る。こういうところも12本爪のアイゼンなら心強い。
またこの時間帯に登ってくる人が非常に多い。前橋からの急行バスで来た人が多かったのかもしれない。道を譲りながらマイペースで下っていく。下りなので、必然的に木々の間から大沼や地蔵岳が見えることが多い。標高差や登山口の位置をつかみやすいのも歩きやすさだ。
大沼(左)を見下ろしながら下る
このあたり、結構急で雪の下は凍っている
雪庇避けて踏み後をしっかりなぞる
下るにつれ、少しづつ登山者がまばらになる。猫岩というものがあるはずなのだが、標識に書かれてあるのを見落とし、正確にどこかはよくわからなかった。下山後確認すると、11時48分に通過した展望のいいところが猫岩だったようだ。大沼や地蔵岳が一望できる。ネットでは、猫岩からの紅葉時の写真がたくさん見受けられた。紅葉の時期も来てみたいものだ。
猫岩からのナイスビュー、中央赤城神社、やや右奥に地蔵岳
ぐんぐん高度を下げ、12時ちょうど、あっけなく登山口に飛び出した。この時間なら13時10分赤城山ビジターセンター発のバスにも乗れそうだ。13時45分発なら余裕ありあり。
黒檜山登山口 雪だるまがお出迎え
道路を見ると雪、凍結の問題はなさそうなので、ここでアイゼンを脱着。ザックにしまって赤城神社の方へ。神社手前で大沼に抜ける道があったので、まず大沼へ。考えてみると凍った池や沼の氷上ハイクは初めてだ。雪もしっかりのっていて、人の歩かれているところは踏み固められているので、アイゼンが無くてもまったく問題なく歩ける。少し中央部まで行って、大沼湖面から歩いた駒ヶ岳から黒檜山の稜線の写真を撮る。いや、真っ平な氷上雪原を歩くのは爽快。空の青、雪の白が美しい。
大沼の氷上ハイク、思ったよりも歩きやすい
歩いてきた稜線、左高いのが黒檜山、右奥が駒ヶ岳
湖面をずっと歩いてあかぎ広場まで戻ってもよかったのだが、せっかくなので岸に上がって赤城神社にお参り。無事の登山の感謝を告げる。
わかさぎ釣りの穴?氷の厚さは50cm以上 赤城神社
氷上ハイクに戻るには少し遠回りになりそうだったので、あかぎ広場までは歩道を、そこからは車道を歩いて覚満淵へ。夏はいい景色の湿原地なのだが、今はただの雪野原 時間もあるので、ベンチに座ってコーヒータイム。小腹もすいたので、のんびりパンやチョコレートで休憩を取った。この時期覚満淵へ来る人は少ないのか、ほとんど誰も人がいない静かな時間を満喫。おそらくピークは見えていないのだろうが、駒ヶ岳が眼前にせり上がっている。
真っ白な雪原の覚満淵
駒ヶ岳、ピークは見えていないかな?
そこからビジターセンターはすぐ近くなのだが、余裕を持って出発。12時50分に赤城山ビジターセンター到着。いい山旅だった。13時10分発のバスも乗客は10人ほど。並ばなくても余裕で座っていける。
ゴールの赤城山ビジターセンター
富士見温泉に戻って、そのまま着替えを持ってふれあい館へ。入浴料510円と安いのもうれしい。この時間に温泉に入れると、余裕を持って帰れます。レストランでかつ丼を平らげて帰路についた。
天候にも雪質にも恵まれ、非常に楽しい雪山歩きができた。新幹線を使えば電車での日帰りも可能だし、装備さえきちんと用意をすれば、初級者でも難しいところはない。夏はむしろ物足らない(地蔵岳は半分観光地)と感じたくらいだが、この赤城山は積雪期こそお勧めの山かもしれない。
おしまい。
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