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2018年2月27日 (火)

大展望の雪山初級者コース 快晴の赤城山 (2月10日山行記録(1))

2月の3連休、少なくとも初日の土曜日は関東周辺は天気が良さそう。どこに行こうかと迷ったが、雪山初級者コース 赤城山に行ってきた。赤城山は1994年5月以来2度目。もちろん積雪期は初めてだった。雪山入門コースということで、ぜひこの季節に一度登ってみたかった。

結果的には天気も良く、雪も締まっていて歩きやすいところが多く、コースも長くない。非常に楽しい、体力的にも精神的にも時間的にも余裕のある雪山ハイクになった。

いつものように、コースとコースタイムを再掲しておく。

Akagi1802_map

富士見温泉8:10=8:44あかぎ広場前8:52-駒ヶ岳9:49-大ダルミ10:03-10:36黒檜山11:14-猫岩11:48-黒檜山登山口12:00-大沼12:09-赤城神社12:19-あかぎ広場前12:29-覚満淵12:36-12:50赤城山ビジターセンター13:10=13:45富士見温泉

 

今回、移動手段をどうするかで迷った。群馬県の道路状況をネットで調べると、大沼あたりは40センチほどの積雪で、要チェーンとのこと。1.新幹線を使って電車日帰り、2.前橋駅付近に車を停めてバスで赤城山登山口へ、3.富士見温泉に車を停めてバスで登山口へ、4.慎重に運転して車で登山口へ、、、と検討したが、結局3を選択。

金曜深夜に車で移動して、富士見温泉の駐車場で仮眠。車外に出ると牧場臭が気になる長閑なところだ。雪は路肩に大雪の名残がある程度で、公時神社で仮眠したときに比べると、寒さはかなりしのぎやすい。前回の反省を生かして、防寒着の準備も万全。

バス停を確認して時刻表を見るとやはり前橋から急行バスが9時10分(ここで大きな確認ミス)。ゆっくり朝寝坊を決め込んで眠りにつく。空には星がきれいだ。防寒をしっかり準備したせいかそれ程寒く感じることもなく眠りについた。。。

○2月10日(土)晴

トイレに行くにも寒いので、起きて早々にまず着替える。(結果的にこれが大正解!) 西側にはほんのり朝焼けの榛名山がきれいに見えている。ただ、電線がちょっとじゃま。

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         朝焼けの榛名山

8時頃ふと見るとバスが停まっている。不思議に思って見ると、電光表示は赤城山ビジターセンター行き。慌てて運転手さんに確認に行くと8時10分発とのこと。時計を見ると8時2分。大慌てで準備をして、朝食のおにぎりも手に持ってバスに乗り込んだ。

後で確認したところ、急行バス以外に富士見温泉-赤城山ビジターセンター間のバスがあるのだようだ。ネットでは気付かなかったし、前橋駅発の急行バスとはほんの少し停留所も別(それで昨夜は気が付かなかった。)。ちなみにまったく気付かなかったが、6時15分発というバスもあったようだ。急行バスは座れないのではと思っていたが、この便の乗客は10人もいない。バス車内でおにぎりを食べ、スパッツを装着。天気が良さそうだったので、サングラスに替えて、日焼け止めも少し塗っておいた。いや、本当に間に合ってよかった。この1時間の早出がのちのち大きく効いてくる。

道は雪が積もっていたところや、凍結しているようなところもあったが、4駆ならゆっくり走れば問題なかったようにも思う。時間の制約やバス代を考えると、失敗だったかなとも。まぁ、でもバス利用は安心のためにもいいだろう。

8時44分、あかぎ広場で降りる。すぐにバス停で帰りのバスを確認したが、13時40分代のバスならうまくいけば乗れそう。予定より1時間以上早くスタートできるし、帰りも16時40分発ビジターセンター発しか適当な便はないと思っていたので、選択肢が広がって余裕も出てきた。

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     あかぎ広場の奥には地蔵岳

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       奥が黒檜山、手前は駒ヶ岳?

空は青く、寒くはない。ベストのコンディションだ。期待が膨らむ。準備をして8時52分、出発。舗装道は中央部は雪がなく、歩くのに支障はない。今回きまま仙人は駒ヶ岳側からの周回を選択。最終的に赤城山ビジターセンター(始発)からバスに乗ることを考えると、下山後赤城神社や大沼の氷上ハイクで時間調整をするには、この周りの方が都合がいいからだ。

ほどなく駒ヶ岳登山口に到着。雪の感じからして、しばらくはアイゼンなしでも登れそうだったが、いづれ必要になるのは明白。ほとんど土の部分は無いようなので、登山口でアイゼンを装着。

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        駒ヶ岳登山口

今回のきまま仙人の装備は、12本爪アイゼンにバスケットを雪用の大きいものに交換した(ダブル)ストック。ピッケルは侮って持参しなかった。結果的には持ってきていても使わなかったとは思うが、逆回りの黒檜山から駒ヶ岳に周回している方は、(特に早い時間の登山者は)1/4くらいの人はピッケルを使っていたし、半数近くの人は持参していた。たしかに黒檜山へ直接登るルートは、急坂で雪が固く凍っているところもあったので、ストックよりもピッケルの方が登りやすかったと思われる。きまま仙人が黒檜山から下山するころに登ってきた登山者の人たちは、ほとんどピッケルは使っていなかった。ちなみにこの日の状況なら6本爪アイゼンでも歩けたとは思うが、本数がより多くかつ前爪のあるアイゼンの方が歩きやすかったのは間違いない。12本爪で正解だったと思う。

服装は、上はミレーのドライナミックメッシュ(ドライレイヤー)に冬用のベースレイヤー(ヒートテックのような発熱性素材のもの)。ウールの山シャツに、冬期雪山用のハードシェル。下は、モンベルのジオライトのタイツに秋冬用の撥水性素材の山パンツ。&冬期用のスパッツ。下は少し防寒よりも歩きやすさを優先したウェアだ。スタート時の手袋はフリース系の厚くないもの。もちろん耳まで隠れる帽子。ウールのネックウォーマーはザックの中。

さて話を戻そう。最初はジグザグを切って緩やかに登っていく。トレースがしっかりしていて、雪も締まっている。一部岩や土まじりの部分はあるが、歩きやすい。陽が射すと木漏れ日や裸木の長い影がいい感じ。身体も温まってくると快適だ。林間なので展望はない。

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     踏み跡もしっかりあり、ルートは明瞭

しだいに急になると、鉄の階段がいくつか出てくる。アイゼンを付けて、ストックを持っていると、ここは登りにくい。また、階段ではないところは、雪が凍っていて、ストックが刺さりにくい。斜面と靴底がフラットになるように登ると、ふくらはぎが張る。せめてストックをもう少し短くしたら楽だったはずだが、すぐに終わるだろうとアイゼンの前爪を使って、力技で登った。振り返ると木々の間に湖面の凍った大沼が見える。

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     アイゼンがあると登りにくい鉄階段

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      振り返ると木々の間に大沼

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    陽射しが出てきた、稜線が近い

このあたりで既に下ってくる登山者も。やはり初心者、初級者向けの雪山コースなので、コースタイムは短い。とはいえ、やはり早いなぁ。

登山口から30分ほどで、9時36分あっさり稜線に出た。桐生や足利あたりだろうか、視界が開け、下界の街などが見下ろせる。青空に陽射しもあり、日焼けが少し気になる。気温が高いせいだろうか?ここまで来ても樹氷は見られない。(裸木のまま) 期待していただけにちょっと残念。

ここからは気持ちのいい稜線歩き。東側に少し雪庇も張り出しているが、トレースもはっきりついていて全く問題ない。登山道を外さなければ、雪は深いところでもスネあたりまで。西側は木々であまり展望が見られないが、山々が連なっているのがわかる。もう少し事前に調べておけばよかった。同定が全くできない。

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      稜線に出たあたり、すばらしい銀世界

少し登って振り返ると、南側に気持ちのいい景色が広がる。長七郎山や小沼がきれいだ。あっ、富士山だ。長七郎山の右奥には富士山が見えている。山頂部こそ少し雲がかかっているが、あの姿は間違えることはない。

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       左側奥が長七郎山、右の白いのが小沼

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     富士山、この写真でわかりますか?

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    駒ヶ岳に続くすばらしい稜線、雪庇もある、左奥が黒檜山

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   日光の山々、奥に頭だけ出ているのが男体山

富士山が見えるとやはり元気が出てくる。ちなみにすれ違った登山者に少し教えてもらったのが、富士の右側に奥秩父の山々、地蔵岳の奥に見えるのが八ヶ岳、さらにその右白い山が浅間山のようだ。少々木々が邪魔ではある。

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           歩いてきた稜線を振り返る

正面に駒ヶ岳が近い。その左奥には黒檜山も見えてきた。いい感じ。そういえば、前回は逆回りに黒桧山から駒ケ岳、さらに覚満淵、小沼を経由して地蔵岳まで登ったはずだ。

9時49分、1685m駒ヶ岳到着。スタートからほぼ1時間、いいペースだ。何組かの登山者が休憩している。

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      駒ヶ岳山頂            何の足跡?うさぎ?

特に東から南の展望が開けていて素晴らしい。きまま仙人もザックを下ろして水分補給、ショートブレイク。北側には黒檜山がだんだん近づいてきているし、木々の間には凍った大沼が見下ろせる。奥の白い峰々は何だろう?(左奥には浅間山、右側は谷川の山々)

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   木々の間から大沼を見下ろす、左奥は浅間山、右奥は谷川連峰

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            これから登る黒檜山

今日はここまで。

続く。。。

 

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