« 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(1)) | トップページ | 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(3)) »

2018年1月22日 (月)

急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(2))

9月24日の両神山山行の山行記録のPart2。油滝から廃道となった尾ノ内沢道核心部へ。
速報はこちら、Part1はこちら

尾ノ内渓谷駐車場6:08-山ノ神6:40-油滝7:50-地獄穴8:17-龍神神社奥社(八丁尾根稜線)9:35-東岳10:14-前東岳10:30-10:45両神山11:03-前東岳(天武将尾根分岐)11:20-1306mピーク12:30-黍岩13:13-天理岳13:41-鉄塔15:20-林道15:31-15:34尾ノ内渓谷駐車場

Img_9649a

      両神山山頂から南側の色付く展望、雲取山などは雲の中

 

傾斜は少し急になるが、登山道としてははっきりしている。プレートやマーク、テープは、このあともきちんと付けられていた。特に支障なし。崩れそうな斜面のトラバースに気を遣うが、ぐんぐん標高を上げていく。さすがに名急登と納得。

Img_9609a

     沢から離れ急登が始まる

ほどなく地獄穴という下に隙間のある巨岩に出る。標識などは無い。入口は狭いが、中は意外に広そうだ。十分人が入れそう。這いつくばらないといけないようなので、中には入らずのぞき込むだけにする。が、暗くてよくわからない。あまり時間を使わず先へ進む。

Img_9612a

  地獄穴、入るのは這いつくばらないといけないが、内部は意外と広い

Img_9616a

  まだ新しい八日見山道の標識
  ”ヨウカミ”⇒”リョウガミ”ということか

登りは続く、展望がほとんどないのでGPSの標高だけが目安だ。岩や木の根が濡れて滑りやすい。落ち葉が積もったような斜面も崩れそうで少し不安。ただ、危険を感じるようなところはない。

Img_9618a

     足場が不安定な登山道、斜面を巻くように進む

Img_9619a

     登山道がぬかるんでいて滑りやすい

終盤も急登が続く。稜線が近づいて来た感じがわかる。登るにつれて少しガスが出てきた。展望は期待薄かも。鎖の代わりに針金のようなものが付けられたところがあった。心もとない。登りで針金に頼る気がしなかったが、下りだと有効なのかなぁ? やや疑問。

Img_9621a

     補助?に針金が付けられた急登

登り進んで行くと、しめ縄を張った下を通過。ここが"しめ張場"か。奥社の神域に入ったということだろうか。ここからが本当の核心部。

Img_9622a

   しめ張場、ここからが本当の核心部

最後のトラバースが一番怖かった。鎖が付けられているが、その支柱がぐらぐらしている。何とか足のホールドはあるが、狭い上に濡れているので、もし滑ったらと頭をよぎる。まぁ登りだからまだよかったが、ここは下りだともっと怖いだろう。ただこのくらいは想定の範囲内。岩を越えてしまうと、そのあとは足元がしっかりしている。

Img_9625a

   最大の難所、岩場のトラバース. 上部の鎖が見えるだろうか?

img_9626a img_9627a

   上部、ここまでくれば安心  渡り切ってから降り返る

最後にキンササゲの長い鎖が続くの急斜面を直登する。体力も必要だ。厄介なのは滑りやすいことだ。いや、"やすい"ではなく土の部分ははっきり滑る。鎖も確認しながら使ったし、手をついて岩でも木や草でもホールドを探す。緊張感のある登りが続いた。
稜線らしいものが近づいて来たと思ったら、人の話声とともにブーンという音が聞こえてきた。9時35分、龍神神社奥社(八丁尾根稜線)到着。 ふぅ~。と、思ったらブーンという音の正体はドローンだった。ちょっとびっくり。

Img_9630a

   キンササゲの長い鎖の急登、登り切れば稜線だ

龍神神社奥社というだけあって、ここには小さな祠がある。今日の無事を祈願して手を合わせる。ザックを下ろしてひと休み。おにぎりとチョコでエネルギー補給。油滝をでてから約1時間半、立ち休みだけで一気にここまで登ってきたが、まずはひと安心。ペースもまずまずだ。ここまで稜線の北側は薄暗かったが、八丁尾根に出ると明るくなった。が、歩くのに支障があるほどではないものの、ガスで展望はきかない。

img_9631a img_9632a

   稜線から尾ノ内沢方面を見下ろす   龍神神社奥社の祠

両神山(剣ヶ峰)もガスの中。これ以上ガスがひどくなると、天武将尾根や天理岳北側尾根通行に不安が増す。何とかこのくらいでおさまってほしい。

やはり八丁尾根はそこそこの数の登山者が歩いている。両神山らしい鎖場の上り下りが続くので、ヘルメットを着用している人の方が多かった。きまま仙人も用意してくるんだったか。ゆっくりと八丁尾根を両神山に向かう。ホールドがしっかり確保できるところが多く、尾ノ内沢道よりも八丁尾根の鎖場の方が楽な気がした。

Img_9635a

    色付く八丁尾根、昔と違って多くの登山者がヘルメット着用

Img_9637a

       垂直に近い鎖場が続く、緊張するが楽しい

Img_9639a

      残念ながらガスで展望はない

10時14分、ベンチのある東岳通過。展望がいい日は、いい休憩ポイントだ。さらに15分ほどで天武将尾根(あまぶしょうおね)との分岐である前東岳着。前東岳を示す標識は無いようだった。GPSでチェックし、分岐を確認して、まずは両神山頂へ。10時45分、1723m両神山山頂到着。山頂には結構たくさんの登山者で賑わっていた。

img_9647a img_9645a

          両神山剣ヶ峰山頂(1723m)

両神山は今回で3度目だが、前回は99年なので18年ぶり。あまり相性のいい山ではないようで、前2回もあまり展望がよかった記憶はない。この日は遠望は皆無だったが、南側の稜線が少しだけ見えていた。写真を撮って小休止。この天気なら、やはり天武将尾根に行こう。気合を入れ直して山頂を後に。

Img_9650a

    山頂から来た稜線を振り返る、ガスで展望なし

今日はここまで。続く。。。

 

|

« 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(1)) | トップページ | 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(3)) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(2)):

« 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(1)) | トップページ | 急登の尾ノ内沢道から両神山へ、悪路・急下降の天武将尾根、天理岳北尾根周回(9月24日山行記録(3)) »