吉田博展
週末、新宿に吉田博展を見に行ってきた。千葉でやっていた時に行けなかったのでぜひ行きたいと思っていた。
まさかこんなに混んでいるとはと思うくらい大勢の人がきていたのにびっくり。
山の絵や木版画は何点か見たことがあったが、これほど多くの作品を一度に見るのは初めて。
人物画や花の絵など、見たことのない画題のものもあり、なかなか面白かった。山好き、版画好きとしては、もう少し”らしい”ものを多く見たかった気がするくらい。
初期の水彩画もよかったですね。水彩画でもあんな味が出せるんだという、うまさのようなものをすごく感じます。
興味深かったのは、木版画の別刷り。帆船では、6パターンの別刷りが展示されていた。版画といいながら、あそこまでやるとほとんど一品料理とかわらない。参考にもなります。特に夜バージョンがいろんな版画で刷られているのは面白いですね。
日本アルプス十二題は6,7点だったか。いずれも見たことのあるものだった。全部を見たことがないので、12点揃っているところを見たいものだ。
生き方としては、黒田清輝の白馬会とまっこう対立していたというのも面白い。いろんな意味で楽しめる展覧会だった。
繰り返しになるが、こんなに人気のある画家だったとは。
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