ミュシャ展
もちろんミュシャはいろんなところで、よく見る有名な画家だが、どちらかというとピンクがかったリトグラフのポスターのイメージ。
サラ・ベルナールは有名だし、女性や花の装飾性の高い作品。そう好きでも嫌いでもなかった。が、今回のミュシャ展の20枚のスラヴ叙事詩は見ておきたいと思って前売券を購入。
ある程度混むことは覚悟していたが、これほどまでとは。
予定より早く乃木坂駅についたが、それでもすでにかなりの人が並んでいた。開館のころには、列の終わりが見えないくらい。
ひと部屋、撮影可能なエリアがあったので、撮ってみたのが上の写真。広いスペースにいっぱいの人が、携帯で写真を撮っているのは異様だし、シャッター音や伸ばした手が邪魔で、善し悪しだなぁと思う。
とにかくスラヴ叙事詩は、まず大きさに圧倒される。この地域の歴史に詳しくないきまま仙人にとっては、それぞれの絵の持つ意味は、正直解説を読んでもピントは来ない。それでも凄まじいインパクトがあり、ミュシャの祖国への想いが伝わってくる大作だった。
ミュシャらしい薄っすらとした淡い画面に、大胆な構図。背景に巨大なイメージが重なっていたり、浮遊している別モチーフが重ねられていたり、それでいて細部はものすごく細かく書かれている。これだけ多くの人物画かかれているのに、表情や鬼気迫る視線までかかれていて、いたるところに引き付けられる。
意味は分からない部分が多くても、想いのようなものは確実に伝わってくる。チェコ(チェコスロバキア)の人たちには、精神性をもつ歴史的な連作なのだと感じた。
きまま仙人の実家のある堺には、ミュシャ美術館ができた。今回もかなりの作品が堺から来ていたが、一度帰省したときに立ち寄ってみよう。
さて、もう少ししたら空港に向かいます。夜行便でこれからバンコクです。行ってきまーす。
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