3月18日御坂黒岳山行速報 Part2(ショート記録)
今回3連休といいうこともあり、また久しくちゃんとした雪上を歩いていないこともあって、残雪の残る比較的近い山を候補にしていた。天気予報を見ると日曜日よりも土曜日の方が予報がいい。だからちょっと頑張ってバンコクから帰国したその日のうちに急いで準備して出発。(こんなこともあろいうかと出張前に最低限は準備済み。)ただ、そのためかいくつかしてはいけないミスも。
普通は河口湖側から登る登山者が多いようだが、きまま仙人は北側の芦川側から釈迦ヶ岳、黒岳、大石峠をまわる周回コースを計画。距離もアップダウンもあるタフなコースだ。
想定外だったのは、午前1時前に芦川には着いたのだが、路面には一部雪が。初めすずらんの里駐車場がわからず、ちょっと雪の状況を確認したかったこともあって、釈迦ヶ岳の登山口まで車で行ってみる。雪の深いところは轍が深く、車底に雪が擦るところも。四駆だから通行に心配はなかったが、一般車両では厳しいかなというくらい。しかもパラパラとわずかに粉雪が。
上部の雪と今回持参の装備を考えると、正直ちょっと危険かなと頭をよぎる。河口湖側に回って、もっと楽なピストンコースに切り替えようかとも思ったが、時間も遅いのでとりあえずすずらんの里駐車場(大石峠登山口のそば)で仮眠。
翌朝駐車場にも薄っすら雪が残る。まずサンダルのまま、まず登山口、登山道を確認。その時、昨日書いた凍った舗装道上での転倒をしてしまったわけ。予報通り天気もよさそうだし、何とか登山道は歩けそう。長い舗装道を朝一で歩くのはいや(正直転倒したので怖かったことも)だったし、この雪の状態なら引き返すことや、釈迦ヶ岳はパスすることも考えて、予定の逆回り大石峠から登ることにした。
駐車場にあった案内図
登山口から新道峠までは誰にも会わず、人の足跡のまったくない雪道を歩く。目印の赤いテープや標識も少なく、迷いやすいというほどではないが、踏み跡がないとルートを見極める目が必要だ。大石峠に着くと、眼前に大きな富士山がドカーン! もう感動、これだけでも来てよかった~。
木々で隠れてほとんど見えなかったが南アルプスも
小枝で見にくいが、中央から右に農鳥岳、間ノ岳、北岳
稜線は比較的なだらかで、雪とはいえほとんど危険はない。雪は靴がずぼっと埋まってしまうくらい、たまにもっと深いところがある。スノーシューやわかんでは歩きにくい岩場も少しある。新道峠で、おそらく河口湖側から登ってきた(休憩中の)人3人を追い越す。ここからは踏み跡があるかと思いきや、やはりきまま仙人が先頭のよう。追い越すんじゃなかったかな。
なだらかな破風山から一旦下り、最後の登りがかなり急。雪もひざ下くらいあり、ラッセルをしながら登る。ここが一番きつくて、同時に少し危険でもあった。しっかり足場を確保しながら登ったが、ここは前爪のある12本歯のアイゼンでもよかったくらい。
足跡のない、きれいな山頂一番乗りは、やっぱり優越感。まぁラッセルした分のご褒美か。山頂は展望がないが、200mほど離れた展望台でのーんびり。少しの時間差で7,8人が山頂到着。
下山は、予定通りどんべい峠(日向坂峠)側へ。幸い今日の登山者がいたようで、踏み跡がしっかりあるので、道に迷う心配はなかった。こちらの方がマーキングも多いし。急な下りが何か所かあったが、慎重に下れば大丈夫。
そうそう下山中に熊に会いました。こちらから逃げていくような感じで下っていきました。比較的小さな熊だったなぁ。雪上なのではっきり確認できました。
どんべい峠からは舗装道をまわることもできたが、もう少し釈迦ヶ岳方面へ。どんべい峠あたりからは雪が一気に少なくなる。すずらん群生地分岐から釈迦ヶ岳はあきらめて、群生地側に下った。体力的にもかなり疲れてきていたし、時間的にもここから2時間+林道は長いなぁと。釈迦ヶ岳からの下りにはロープのある急坂がある(と地図にあった)のも自重の判断に。雪の状態はわからないが、ここはリスクを犯す必要もないだろう。
結果的に、無事14時には駐車場に戻れた。なかなか緊張感のあるタフな山行ではあったが、無事下山すると、なかなか面白くて楽しい、いい山旅だったと思う。
帰路はももの里温泉(市外者620円)でさっぱりして帰京した。
最近、山行記録をアップできていないので、いつになるかわからないけど、請うご期待です。
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