秋晴れのもと、スリリングでタフな鎖場・岩稜コースは紅葉、展望も秀逸、霊峰八海山の屏風道~八ッ峰~入道岳~新開道周回コース(10月15日山行記録(3))
11時2分、八海山最高峰入道岳(丸ヶ岳)1778m到着。少し時間的に余裕ができた。その後ぞくぞくと人は増え、山頂はけっこう賑やかに。きまま仙人も腰を下ろして、おにぎりとバナナで腹ごしらえ。
入道岳(丸ヶ岳)山頂、八ッ峰よりも広くて展望抜群
入道岳山頂からは中ノ岳に続く稜線が一望できる。ただ、一度大きく下っているので、道が整備されていたとしてもかなりタフなコースに思える。
中ノ岳への雄大な稜線、タフそうだが魅力的
越後駒ヶ岳から中ノ岳、そしてこの八海山へと続く稜線は、迫力がある。稜線から覗いているのは、やはり荒沢岳のようだ。中ノ岳から右手に追っていくと、特徴的なピークは尾瀬の燧岳だろう。とすると、その右手は平ヶ岳か。そこからが、わかりにくかったが至仏山、武尊山、巻機山などは確認できた。いや~最高。天気が良すぎて、顔が日焼けしている感じだ。
駒ヶ岳(左)と中ノ岳、こちらの稜線は楽しげに見えるが、、
駒ヶ岳、中ノ岳の間には荒沢岳の尖頂が顔を出している
左奥に燧岳、中央は平ヶ岳のなだらかな山頂
右奥がもうひとつの尾瀬の名峰 至仏山
奥には武尊山も
巻機山のなだらかな山頂部
11時35分、山頂を後にする。アクシデントがない限り、時間的には問題なくなってきた。ケガをしないようにゆっくり、しっかり歩を進める。左足首の不安から、今回もやっぱり下山が一番気を使った。
岸壁の上の細いスリリングな登山道
入道岳山頂直下からの八ッ峰
登ってくる人が多く、細い登山道なので、待つことが増える。11時57分、迂回路の分岐まで降りてきた。と、大日岳の下りには多くの人が列をなして待っている。渋滞が始まっているのだ。あの様子だと、10分とかではきかないだろうな。渋滞の始まる前に通過できて、ラッキーだった。屏風道のペースもさることながら、薬師岳をパスしたのは大正解だったかも。
大日岳の手前のコルで下山道分岐
大日岳の下り、かなり渋滞している
ここから梯子を使ってしばらく急な下りを降りていく。前向きで降りるのもおりにくいし、後ろ向きでも降りにくい。道も狭い。下りとはいえ、きまま仙人の苦手な道だ。10分ほど降りると、迂回路と新開道の分岐に出た。ここで新開道を降りる人の間で、奇妙な道の譲り合い。みんなお先に、お先にといって後ろから行こうとする。
梯子の急坂を下る
分岐からもしばらくは気が抜けない。鎖やロープの箇所もあるが、そう多くはない。ただ、そこそこ急なうえに滑りやすいところが多い。足首に不安のあるきまま仙人は、慎重にゆっくり降りて行った。このあたりも紅葉はきれいなのだが、ちょっとまだ早い。暑さで汗びっしょりに。
このあたり青空に色づいた木々が映える
紅葉に、視界の開けた尾根、ただ暑い
15分強くだって、12時24分 九合目着。取りあえず、気の抜けない危険部分は終わったのでひと安心。とはいえ、きまま仙人にとっては、下りはどこも気が抜けない。ここでストック(W)を出す。やはり足首やひざにとっては、ストックは有効。
また、この九合目は八ッ峰のビュースポット。迫力ある八ッ峰の見納めか。
八ッ峰の鋸状の岩峰たち
ここが大日岳? 多くの人が見える
最高峰 入道岳を見上げる
左に八ッ峰、右に入道岳
こう見ると、どこが何岳なのか、今ひとつよくわからない
ここからは黙々と下る。ところどころ滑りやすいところがあるのが難点。一度滑って派手に尻餅。ズボンのお尻の右後ろ部分が泥だらけ? やっぱり、疲労で足が与太ってきたかなぁ。
何人か、後ろから来た人に追い越してもらう。ちなみに新開道の(エアリアの)コースタイムは、迂回路の分岐から二合目まで4時間10分。これをきまま仙人は、2時間31分で歩いている。かなりコースタイムよりも早い。にもかかわらず、この間追い越した登山者実質ゼロ(追い越されてから再度追い越した人はいる)。追い越された登山者、ん~10人くらいはいただろうか。天候条件はよかったとはいえ、このコースタイムは何? 昭文社さんは安全サイドというのかもしれないが、こんなに実情に合わないコースタイムを書かれると、かえって計画が立てにくい。
後日談だが、きまま仙人は古い1992年のエアリアマップも持っていた。見てみると、面白いことに、まだ屏風道に下りのコースタイムが記入されている(当時は下りも通れたということ)。さらに登りのコースタイムは4時間で、2014年のものよりもちょうど1時間短い。
さて、話を戻そう。後半は暑さの中、黙々と歩いた。地図にカッパン倉と書かれた七合目を13時10分通過。樹林帯に入り13時34分、稲荷清水(四合目)到着。登りの三合目と同じようにお稲荷さんがある。驚いたのは、真新しい油揚げがお供えしてあった。おそらく今日だと思われる。こんなところのお稲荷さんにお供えしている人がいるんだ。
稲荷清水、真新しい油揚げがお供えしてある
また、ここは水場でもある。休憩していた先客は、水を汲みに行ったそうで、1,2分のところの沢のようだ。迷ったが、水は何とか持ちそうだったし、余計なエネルギーを使わない方を選択。チョコレートを口に入れて、最後の一本に備える。
そこからは特に問題なし。14時10分、三合目の石標を過ごし、林道のような広い道に出たら、少しして登山口の駐車場だ。14時38分、時間的には余裕で無事駐車場着。ふぅ~いい山行だった。
何の花??? 最後は緩やかに、このあと林道
帰路六日町温泉で汗を流して帰宅。先週とは違い、翌日も休みなので、少し気が楽。
スリリングな鎖場や岩峰と大展望、まだ少し速いとはいえきれいな紅葉。大満足の秋の一日でした。
おしまい。
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