大仙厓展
もう10日ほど前になる今月16日、出光美術館に「大仙厓展」を見に行ってきた。気張らずにのーんびり見れる、なかなか面白い展覧会だった。
面白い展覧会だったので、ひと言アップしようと思いながら、時間がかなりたってしまった。印象が薄れてくる前に、少しだけコメントしておきたい。
禅画の二大巨匠、有名画家は何といっても白隠とこの仙厓だろう。白隠は2013年の白隠展で非常に印象深かったのを覚えている。仙厓は、何枚かは見たことがあったが、こんなにまとめてみる機会は初めてだった。
仙厓というと、「指月布袋」や「円相」、かわいい動物などゆるい絵で有名だ。が、初期の頃の絵など、やはり非常に技術を持った画才のある人だったことがわかる。その上で、ああいうゆるい絵を描いているのだ。実はへたくそじゃないの?と疑っていたが、それは間違い。
また、さっと書いているその線が、実にしなやか。実に味のある流れというか、リズム、勢いを作っている。日本画の”ゆるかわ”の典型といっていいところが、人気の秘密なのだろう。
禅画と言えども、堅苦しさをださない点がいい。それでいて、突き詰めれば深い。
きまま仙人は、あまり意味などを考えずに、ぼーんやりほのぼの眺めてきたという感じ。それが、なかなか楽しかったです。
指月布袋
※「月が指の遙か彼方、天空にあるように、禅の悟りは経典学習などでは容易に到達できず、厳しい修行を通して獲得するものであることを説いている」とのこと
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