秋山満喫と展望の稜線歩き、野反湖からの白砂山・八間山周回コース(10月10日山行記録(2))
白砂山山頂には、それぞれ単独行の男性2人が先客。3人で、見える山の確認談議。まず分かりやすいのが、南側やや東よりの榛名山、榛名富士を中心に特徴的な山群が見える。南側に浅間隠山らしきものをはさんで、雲に隠れ山頂部だけ見えているのが浅間山らしい。
雲の中に浅間山
そこから右手に浅間の外輪山や篭ノ塔山らが続く。南西側手前には、登ってきた堂岩山から八間山に続く楽し気な稜線があり、その間奥は草津白根山の山々ようだ。
これから歩く八間山への稜線、左奥が八間山、正面奥は草津白根山
さらに右手、西側には岩菅山、裏岩菅山の稜線がはっきり見える。1人の年配男性(もう退職されているお年?)は、今週岩菅山にも登る予定とのことで、岩菅談義で盛り上がる。ちなみにきまま仙人は岩菅山に登ったことがなく、裏岩菅山(岩菅山より標高が高い)も合わせて登ってみたいと思っている。
奥は岩菅山(左のピーク)、中央一番高いのが裏岩菅山
北側は、少し木々が邪魔をしていた部分もあるが、ガスがかかっていて苗場や谷川、武尊、赤城などはまったく見えなかった。ひょっとしたら佐武流山や鳥甲山は見えていたかもしれない。3人ともそのエリアに疎く、話が及ばなかった。ちょっと残念。ただ山の同定ができなくても、この360度の大展望は来る価値がある。
そうこうしている間に数名の登山者がぞくぞく到着。山頂は一気に賑やかに。前の2人が一足先に出発。八間山を回るなら、まだまだ先は長い。きまま仙人もおにぎりを腹に入れたあと、9時50分 早々に下山開始。そんなに険しいところもなさそうなので、ここから足首への負担を考えて、ダブルストックにしてみた。
下りは登り以上に慎重に歩を進める。ペースもコースタイムくらいかけて、マイペースといったところ。急いだり、あせったりすると捻りそうで怖かった。今のところ、左右同じ感覚という訳にはいかないが、痛み等の違和感は出ていない。
白砂山を振り返って、この最後の登りはなかなかきつかった
10時50分、堂岩分岐までゆっくり戻り、いよいよ八間山へ向かう。笹を刈ってくれているようで、整備された歩きやすい尾根歩きだ。
堂岩分岐、奥は白砂山
堂岩分岐から八間山方面、快適な登山道
山頂からコースを俯瞰していたので、おおよその把握ができているのも精神的に余裕が持てる。ただ、いくつもの小ピークの登り返しは、なかなかタフだ。20分ほどで、最初のピークに到着。標識があり、中尾根の頭とある。堂岩分岐が0.9Km、八間山が2.8Kmと距離が書かれているのでわかりやすい。距離的には既に1/4ほど来たことになる。
中尾根の頭から白砂山を振り返る、左の木の奥が堂岩山
白砂山に登る人のうち、八間山を回る人は、半分以下ではないだろうか? 地蔵峠側から往復する人の方が多そうだ。そういう意味では、周回コースは静かな山旅が堪能できる。逆回りの登山者とすれ違ったのも3、4組だったと思う。そうそうトレランで走って追い越していった元気な若者2人組がいた。
山の斜面は、ところどころ紅葉がきれいだ。特に笹の緑に、深い茶色がかった赤色と、オレンジ色の対比が美しい。徐々に登りで足が重くなっていくのがわかる。筋力が疲労でなくなってきているのか。登りの方が足首には不安がないので、ここは体育会系の頑張りで登っていく。徐々に空模様が少し怪しくなってきて、青空がなくなりどんよりとしてくる。まだ昼前なのに。
黄葉がきれいでした、残念ながら少し雲が青空を隠して、、、
小さなアップダウンを繰り返し、急登をひと頑張りしたら、11時54分黒渋ノ頭というピークに出た。先客(八間山から足を延ばしてきた人達?)のカップルがいて、しばし雑談。きまま仙人、ここで羊羹タイム。
きれいに笹を刈った快適な登山道、いくつかのピークを越える
特徴的な榛名山の山々
八間山(一番奥)までは緩やかな起伏
黒渋ノ頭からは30分くらいで八間山だ。山頂に崩れかけの小屋跡があり、それが目印になる。12時29分、最後のピーク 1935m八間山着。山頂には、黒渋ノ頭にいた2人に加え、もう一人男性がいた。八間山山頂も展望はいい。ただ、野反湖が見下ろせるのかと期待していたが、山頂からは湖はほとんど見えない。
崩れ落ちそうな小屋 ベンチもある八間山山頂
雲行きが怪しくなってきたこともあり、12時37分、早々に茅ノ尾根を下り始める。下り始めてすぐのポイントが、一番野反湖がきれいに見えるように思う。
野反湖を見下ろすポイント、少し木々が邪魔
上部は、けっこう急なところもある。木の根や落ち葉が濡れて滑りやすい。ここでまた捻ったら元も子もないので、時間をかけて慎重に下った。茅ノ尾根後半は、なだらかで歩きやすい。
この茅ノ尾根も展望はそうよくない。時折木々の間から見える野反湖で、おおよその位置関係がつかめる。また紅葉のきれいな木は、地蔵峠からのコースよりも多かったように思う。何枚も写真を撮りながら、ゆっくり、ゆっくり。そのうち周囲は徐々に靄が立ち込めだし、湖は見えなくなってしまった。幻想的な雰囲気で悪くはないが、まだ昼過ぎなのにちょっと薄暗い感じが。
赤と緑の葉が同居する木 周囲がガスってきました
順調に歩を進め、13時35分国道にある八間山登山口に無事下山。ここにも池ノ峠駐車場というちゃんとした駐車場がある。こちらを利用する手もある。
国道沿いの八間山登山口 登山口近くの池の峠駐車場
ここから再び山道に入って、白砂山登山口に戻る道もあるが、登り返しもありそうだし、足のことを考えて歩きやすい舗装道を戻ることにした。途中、ぽつぽつと雨?と思うような感じもあったが、雨具を出すほどのことも無く、13時50分白砂山登山口到着。まずまず予定通りの時間で戻ってこれて、ほっとひと息。
車に戻ると、山頂で一緒だった一人が、きまま仙人の隣の車の方だった。彼は、往復コースで下山したようだ。しばし雑談。
帰路、応徳温泉くつろぎの湯(400円)で汗を流す。これも知らなかったのだが、皇太子様も登山後入ったお湯らしい。少し滑り感があって、温泉らしいいいお湯でした。ただ、少し混んでいたのが残念。
帰りは渋滞と眠気との戦いの中、車を走らせて深夜に帰宅。着いた時は、正直ぐったりでした。
でも、がんばって連休最終日に日帰りした甲斐のある、楽しい秋の山歩きができました。
おしまい。
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