最高の天気と展望、懐かしさと想定外の表銀座縦走(8月6-9日山行記録(6))
○8月9日(火)晴れ
迷ったが、食料がまだ残っていたので、小屋の朝食はパスして、前のベンチでインスタントのうどん+パン+チョコレート+コーヒーでゆっくり朝食を採る。歩いてみたが、やはりまだ痛い。昨日頑張ってここまで下山して悪化させたのだろうか。上高地まで、距離はおおよそ16キロ。道はほとんど林道とはいえ、けっこう長い。休暇はまだあるし、心は無理しないで連泊に傾く。
が、食事をするために水場やベンチを動いていると、、、、ゆっくりなら歩けるんじゃない! 身体(足首)が温まってきたからかなぁ。ここにいてもすることも無いし、ツエルトもあるから、いざとなったらビバークしても死にはしない。横尾、徳沢、明神と避難できるところもあるにはある。よしっ、行けるところまでゆっくり行こう。と下山を決定!
きまま仙人の弱点のひとつは昔(高校時代)から足首(捻挫)。以前靴のソールが剥がれたことなどもあったし、幸いテーピングテープは常備している。昨日は靴を脱ぐと履けなくなる危険もあるかなと思ったので、靴ひもだけ締め直しただけだったが、この日は(アンダーラップはなかったので、)靴下の上からテーピングで固定。(トイレットペーパーと迷ったが、巻き難そうだったので靴下の上からにした。) 気持ち、少し歩きやすくなった気がする。
テーピングで足首を固定
6時32分、おおよそ下山の人たちが出発した後、槍沢ロッヂを出発。初めは恐る恐る。。。一ノ俣谷までコースタイム30分のところは53分もかかった。それでも酷くはなっていないので、このペースなら上高地まで着ける。次の横尾までは、コースタイム50分に対して1時間5分。まずまずだ。その後は、道もほとんどフラットになることもあり、ほぼコースタイムくらいで歩ききった。
靄のかかる梓川、なかなか幻想的
途中、景色や花を見る余裕はほとんどなし。座って休憩すると、歩き出せなくなるのでは?という不安もあって、ほとんど立休憩。徳沢付近では、何と猿の親子に遭遇。
気持ちよさそうな子猿
キツリフネ センジュガンピ
明神あたりからは観光客が増えてくる。河童橋は大勢の人。写真を一枚撮っただけでスルー。4日間天気は良かったが、この日河童橋から穂高の稜線はガスがかかってよく見えなかった。日程的には大正解、大ラッキーだったことになる。
河童橋
上高地バスターミナル11時44分到着。とにかく自力で歩ききった。登山としては無事完結。ふぅ~。本当にほっとした。
窓口に行くと、12時ちょうどに新島々行のバスがある。シャツだけさっと着替えて、そのまま飛び?乗った。
その後、松本で昼食を取り、時間があったので、バスで松本市美術館に立ち寄る。見たかった「山の日制定記念 遥かなる山 発見された風景美 展」を見てきた。吉田博や安井曾太郎らの山の絵、版画にちょっと興味があったからだ。この企画展自体も面白かったが、それ以上にインパクトがあったのが、草間彌生の常設展。いや~空いているうえになかなか楽しめました。ただ荷物は預けていても、歩いて見て回るだけでも、ひと苦労でした。こういうところ、我ながら欲張りなんですよね。無理しなくてもいいのに。
電車で穂高まで戻って、車でほりでー湯四季の郷で汗を流す。ケガは左足なので、運転は大きな支障はなくてよかったです。その後、夜中高速を走って帰京(10日早朝)。ただ、、、その後、まずまず普通に歩けるようになるまで、一週間以上かかりました。夏休みの間も、食料の買出し程度で、ほとんど自宅でオリンピック観戦。いやオリンピックをやっていてよかった。
もちろん、ジョグや山はまだ不安です。しばらくは大人しくしています。足首は、時間がたてばいつかは治るでしょうが、またやるのではという不安があるのが怖いです。どうしたもんじゃろのぉ~。
とはいえ、アクシデントや想定外はありましたが、とにかく天候に恵まれて、最高の山行になりました。いい写真も結構撮れました。これだから山はやめられません。
おしまい。
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