「美の祝典Ⅲ ―江戸絵画の華やぎ」展
この展覧会は出光美術館開館50周年記念ということで、Ⅰ.やまと絵の四季、Ⅱ.水墨の壮美に続く第三弾。(ちなみにきまま仙人はⅠ、Ⅱは見ていない)会期が18日までなので、次週3連休ということを考えると、この週末行っておきたかった。雨の中、思ったよりも多くの人でにぎわっていた。
お目当ては、昨年秋の「琳派 京を彩る」展で見られなかった酒井抱一の風神雷神図。(きまま仙人が訪れた時は、抱一のは夏秋草図屏風で、3つの風神雷神図そろい踏みではなかった)
やっぱり並べてみるのと比べると比較しにくいですが、色鮮やかでちょっとユーモラスな風神雷神でした。でも痛みが気になる、鮮やかさがないといっても、迫力や動きを感じる構図は宗達の作品がやっぱり一番ですね。それだけ完成されているというか、違いを出してさらに上を行くのは難しいというか。
その他にも抱一の八ッ橋図屏風や紅白梅図屏風、十二ヵ月花鳥図貼付屏風、鈴木其一の四季花木図屏風、伝 尾形光琳の禊図屏風など、琳派好きには楽しい屏風が多かったです。
光琳の蹴鞠布袋図も面白かったですね。蒔絵・螺鈿の硯箱や光悦・宗達コラボの和歌巻も琳派らしい。
そうそう目玉の国宝「伴大納言絵巻」も、平安時代のものとは思えないくらい鮮やかでした。洛中洛外図や祇園祭礼図、江戸名所図などの屏風も細かいところを見ていると飽きないです。
展示点数は多くないですが、見どころの多い展覧会でした。
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