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2016年6月 3日 (金)

シャクナゲ、岩稜歩きと展望のロングコース 小川山・金峰山周回縦走(5月21日山行記録(3))

小川山・金峰山周回縦走山行記録のパート3。金峰山山頂から廻り目平へ下山

廻目平(金峰山荘)5:10-唐沢ノ滝分岐6:11-7:43小川山7:58-八丁平9:30-大日岩10:18-砂払ノ頭10:56-金峰山小屋分岐11:14-11:41金峰山12:15-金峰山小屋12:32-最終水場13:29-砂防堤13:52-14:48廻目平

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   金峰山山頂から、右が小川山、左に瑞牆山
   歩いてきたルートが俯瞰できる、やっぱり遠い
  

金峰山山頂からの360度の展望は最高。ただクリア感がないので、遠望はよくわからない。残念ながら富士山も確認できなかった。北側に今朝登った小川山がどっしり見える。歩いたコースを俯瞰できるのがうれしい。いや~よくこの距離を歩いたなぁ。。。すごく充実感がある。瑞牆山はかなり低く見下ろすようになっている。千代ノ吹上のギザギザ尾根もいい感じ。東側 鉄山、朝日岳、北奥千丈岳、国師ヶ岳と続くなだらかな稜線もいい。

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    山頂から千代ノ吹上を見下ろす、竜の背中のよう

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  大弛峠方面、鉄山、朝日岳、北奥千丈岳、国師ヶ岳と続く

地図で下山のコースタイムを確認。廻り目平まで、残りのコースタイムは2時間30分。やっとゴールが見えてきた感じ。時間的にもだいぶ余裕が出てきたかな。もうタフな登りもないはず。周りの登山者ともひと言ふた言、会話を楽しむ。

比較的初心者・初級者っぽい登山者も多いように思えた。大弛峠に車が入れるのは来月(6月)からだが、廻り目平からも瑞牆山荘からも危険なコースではないので、入門コースとしてもいいのだろう。改めて金峰山はいい山だと感じる。適度な難易度なだけでなく、森林限界を越えた高度感のある山頂部。何より大展望が望めるのは大きな魅力だ。瑞牆、甲武信などと比べても展望の良さは格別。シンボル五丈岩も存在感満点。五丈岩の前まで含めると、山頂部が広いのもいい。

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   金峰山のシンボル五丈岩

12時15分、下山開始。さすがに疲労がある上に、しばらく休んだことで逆にふらつく感じがある。浮石を避け慎重に下山。眼下に金峰山小屋の屋根と特徴的な背の高い岩が見えている。展望を楽しみながら、高度感のあるいい下りだ。写真を撮りながらゆっくり降りる。15分ほどで金峰山小屋到着。背の高い岩のところのちょっとしたテラスには気持ちよさそうなテーブル・ベンチがある。ご来光なども考えると、この小屋に一泊するのもすごくよさそうだ。

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  眼下に金峰山小屋が見える、高度感のあるいいコース

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  小屋上の広場にある特徴ある岩、後ろは瑞牆

金峰山小屋で登山証明をもらうと、廻り目平の施設利用料金が安くなる(300円⇒100円)はずなので、立ち寄ってひと声かけてみたが、誰も人がいない。。。。諦めて下山開始。ここで少しわかりにくかったのが、下山ルートを示す案内に、廻り目平や金峰山荘と書かれていないことだ。川端下3時間ってどこのこと? ただ間違うような他のルートは見当たらない。

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  金峰山小屋(誰もいない)   川端下という案内標識

すぐに樹林帯に入る。直射日光を避けられるのはうれしい。さすがに午後になってくると、登ってくる登山者は少ない。数組しかすれ違わなかった。木の根が多いところがある。このルート、25年前に往復しているはず。前の日雨が降ったのだったか、木の根が濡れて滑って登りにくかったことを思い出す。

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    木の根がいっぱいの登山道

急下降は少ないので、比較的歩きやすい。道もすごく整備されている。赤いテープのマークはしっかりあるが、標識はほとんどない。緩やかな分だけ、標高の下がり方が遅いが、快調に高度を下げていく。が、暑さや疲労のせいか足が重くなっていく。

13時をすぎたあたりで、背負子に段ボール箱を背負ったボッカのお姉さんとすれ違う。サングラスでなかなかかっこいい。金峰山小屋の人だろう。念のため廻り目平へのルートであることを再確認。ほどなく中間地点という標識に。金峰山小屋まで1時間、林道終点が30分で川端下まで2時間30分。小屋と林道終点の中間点なのかな?

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     中間点の標識

さらに下ると沢にぶつかり、ここが(登りの場合の)最終水場。せっかくなので川原に降りて、水を飲む。冷たくて本当に美味しい。この水はかなり元気が出た。ついでに羊羹でエネルギーも補給。さぁ、あともう少しだ。

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      沢を見ながら下る

13時52分、丸木の小橋を渡って砂防堤(林道合流)到着。ひと安心だ。左に行くと八丁平への登り、きまま仙人は右手の廻り目平へ。

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  丸木を2本繋いだ小橋      八丁平との分岐

ところがここからは、予想外に歩きにくい。中途半端な大きさの岩がごろごろ。四国の時のように、こんなところで足を捻っては悲しいので、慎重にゆっくり歩く。正直、ここからの約1時間は長かった。しかも、暑かったし。このあたりは25年も前の記憶は皆無。往復したはずなのになぁ。

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    林道が意外に歩きにくい

このあたりから道端に少しだが花も咲いていた。まずは紫色のスミレ。おそらくタチツボスミレだろう。さらにキスミレも。葉に艶がなくて腎形なのでキバナコマノツメか。

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   タチツボスミレ        キバナコマノツメ

あとは白い小さなシロバナヘビイチゴの群生。今回小さな花は、あまり見られなかったのでちょっとうれしい。

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      シロバナヘビイチゴの群生地

キャンプ場エリアに入ると、ロッククライミングしている人や、バーベキューの準備?をしているグループなど多数。路肩にも多くの車が停まっている。きまま仙人のような登山者ばかりではない。14時48分、無事廻り目平の大駐車場到着。

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   ロッククライミングの人も多い

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    ミツバツツジがお出迎え

コースタイムは11時間20分、所要時間9時間38分(歩行時間8時間11分、休憩時間1時間27分)、GPSで約19キロ、累積上昇高度1,600m以上。まさにロングコース無事制覇。

金峰山荘で聞くと、一番近い温泉は清里だという。ん~少し遠い上に清里だと混んでいないかなぁ。。。金峰山荘のお風呂は、今なら誰もいないという。即、温泉をあきらめて、ここでひと風呂浴びることに決定。400円とリーズナブルな価格だが、石鹸・シャンプーが無いので要注意。温泉セットにたまたま石鹸入れてて良かったぁ。

このコース、歩きごたえ、達成感があり、展望、岩稜歩き、百名山ピークとなかなかいいコースだ。ツツジやシャクナゲが見られたのもよかった。ただ、今回は順調に回れたが、やはり日帰りするにはかなりタフなコースだ。エアリアのコースタイムは若干甘いとは思うが、きまま仙人のコースタイムを安易に考えないでいただきたい。くれぐれも登山は自己責任で。

あと、その後数日間、筋肉痛で辛いやらうれしいやら、、、

おしまい。

 

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