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2016年6月27日 (月)

無痛、第五番 久坂部羊著(感想)

以下、ネタバレ有りです。

ひょんなことから、久坂部羊という作家さんが、きまま仙人の学校の先輩だということが判明。失礼ながら、読んだこともない、よく知らない作家さん。まずは勧められるまま「無痛」を読んだ。が、、、一応事件は完結しているものの、主犯の白神陽児は重要な登場人物の南サトミと海外逃亡。実行犯のイバラも逃走。。。。全然終わってないじゃない。で続編の「第五番」も続けて読んだ。

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まずストーリーが非常に面白い。また久坂部氏の本職が医師ということもあり、医療に関する記述やイバラが手術もどきをするシーンなど、リアルな感じがしていい。医療の抱える様々な問題も随所にちりばめられているのも心憎い。主人公の医師為頼も菜見子も好感が持てるいい主人公たちだ。

一方で初めて読む作家さんだけに違和感というか???も沢山。それと「無痛」「第五番」でスケール感の違う展開なのにややびっくり。

まず病気も含めてだが、普通とは言えない登場人物があまりにも多い。と結果的に犯罪者が非常に多い。

まず、為頼、白神は病気、その予後が(検査・診断なく)表情等でわかるという特殊能力?を持っている。イバラは身体の痛みを感じない体質で嗅覚が非常に鋭い。他にも、、、

為頼と菜見子が親しくなるきっかけとなる事件の犯人、菜見子の分かれた旦那の佐田、三岸、笹山、北井、、、、ウィーンのメディカーサのメンバーたち。黒幕の白鳥以外にも犯罪者のオンパレード。

まぁこの件はこのあたりにしておこう。

この2冊の中には医者の本音?と思えるような部分が多々見られる。疫病のようなものが流行った方が医者は尊敬され敬意を払われる。治らないとわかっている患者に正直に治らないというか、嘘でも治りますと励ますか。治療しない方がいい病気もある。高度先端医療を行う病院は治る見込みのある患者を優先するので、治らない患者は入院させない。新しい薬や手術のための臨床試験は人体実験である。延命治療は時に患者を悲惨にする。安楽死や脳死、デザイナーベビー、、、いわいる”医療の闇”らしい。

そういうところが非常に実感があった。

 

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