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2016年5月18日 (水)

展望に岩稜帯、新緑にツツジ、銅山遺跡、魅力満載の東赤石山・西赤石山縦走(4月30日山行記録(3))

パート3:西赤石山山頂から日浦へ
筏津登山口5:58-瀬場谷(赤石山荘分岐)6:48-徒渉点(滝の上)7:08-徒渉点7:38-権現山分岐8:23-赤石越8:39-8:46東赤石山9:20-八巻山9:44-石室越10:34-物住頭11:08-11:46西赤石山12:02-東山12:40-銅山越12:52-ダイヤモンド水13:35-日浦登山口14:08-南光院14:43-15:07筏津登山口

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     三角点のある西赤石山山頂

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    左奥 笹ヶ峰、右奥 瓶ヶ森、石鎚はさらに右

 

ゆっくりできるスペースも少ないし、騒々しさもあるので、12時2分。下山にうつる。予定通り、鉱山越から日浦に下山することに。ここからは危険個所もないはずなので、ダブルストックとした。鉱山越への稜線の先は笹ヶ峰に連なる。

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   明るい稜線を下っていく

西赤石山から鉱山越までは、基本緩やかなくだりだが、意外に長い。しかも午後になり、暑さもピーク。時間的には余裕がでてきたが、さすがに疲労もあり、ちょっとしたことでふらつく場面も。いかんいかん。ケガをしないように無理せず降りる。

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     なだらかで快適な稜線歩き、しかも下り

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  左から物住頭、前赤石山、八巻山、右端隠れるように東赤石山

ところどころ紫色のきれいなツツジが咲いている。地図を見るとアカイシミツバツツジ? 葉はほとんどなく、花だけが付いている感じ。アケボノツツジに比べると色が濃いような。普通のミツバツツジ?、ムラサキヤシオ?あたりと区別が全くつかない。

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   アカイシミツバツツジ?

しだいに周りの木々の背が高くなっていき、展望は今ひとつになっていく。必然的にペースも早くなっていく。12時40分、東山と書かれた標識通過。このあたりは庭園風。なかなかいい場所だ。休憩している人も多い。ツガザクラ保護区域のようで、たしかに登山道脇に、ツガザクラのような植物がちょっと干からびたような状態で群生していた。花がないのでわかりにくいが、これがツガザクラだろう。こんな低い標高にもツガザクラは自生するんだ。

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   花はないが、たしかにツガザクラ

地図ではよくわからないヒュッテ分岐をわけ、しばらく行くと12時52分、鉱山越到着。この峠は尾根道との交差点になっていて、まっすぐ行くと西山から笹ヶ峰へと続く。左は日浦の登山口で、右へ行くとヒュッテや東平へと下る。別子銅山でできた銅を新居浜方面に運び出した峠道だ。ちょっとした石積みがあり、「峰の地蔵さん」と呼ばれる行き倒れた無縁仏を祠ったものがある。ただ、すぐ隣にマムシが出ます、という注意書きがある。こわ~。

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    鉱山越の峰の地蔵さん、この付近マムシがでるらしい

ここからはかつて別子銅山で整備された道となる。石畳のようなところもあり、基本快適。ぐんぐん下る。馬酔木かな?新芽がいい感じ。

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   馬酔木?の新芽      登山道に石畳

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   鉱山越付近から、三ッ森山から大座礼山方面

少し行くと、歓喜坑というところが。旧別子銅山の遺跡の始まりだ。ちょっと迷ったが、立寄ってみることに。今は中には入れないが、銅山のxx口がある。少し感慨深い。水場もあり、コップも置いてあったので飲んでみる。うまい。帽子を濡らして被り、頭も冷やす。

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       歓喜坑

登山道に戻る手前、左手にまとめてストック2本を持ち、右手でカメラを持ちながらメモ用紙を出して、歩きながらコースタイムを記入。と、ギクッ! 左足首をひねった。手がふさがっていることもあり、踏ん張ったが、少し斜面だったこともあり、そのまま転倒。カメラを庇うのがやっと。

しばらく蹲って様子を見る。まずい、けっこうダメージが大きい。。。とにかくカメラやメモ用紙をしまい、足首の様子を見る。きまま仙人は高校時代から両足とも捻挫グセがあり、よく捻挫をする。ただ、あまりひどくならないのと、回復も早い。が、今回は笑いごとで済む範囲ではないとすぐに分かった。恐る恐る歩いてみると、何とかゆっくりなら歩けそう。骨は大丈夫なようだ。

さすがにここでは救助も呼びにくいし、道もハイキング道程度なので、ゆっくりゆっくり降りることに。少し歩くと、慣れてきたというか、足を引きずるほどではなくなった。時間はあるので、ペースを落として前へ前へ。

ここからは、旧銅山後の遺跡の説明書きがいくつも出てきたのだが、もはやゆっくり読んでいる余裕はなし。顔も引きつっていたことだろう。とにかく降りることだけを考えて歩いた。本当に幸いだったのは、道が歩きやすい道だったことだ。

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   なかなか楽しい橋や段々の滝もあるが、見る余裕なし

13時35分、大勢の人が休憩しているダイヤモンド水を通過。ここには立派な?トイレまであった。登山道というより、観光ハイキングコースに入ったという感じ。家族連れや、山装備ではない人たちも増えてくる。さらに下ること30分。14時8分、なんとか日浦登山口に下山。日浦登山口は10数台停まれそうな駐車場とトイレがある。水場はないようだ。

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    日浦登山口、10台程度は駐車可能

ここで迷った。ヒッチハイクというか、誰かにお願いして車で筏津まで乗せていってもらうか、歩いて戻るか? たまたまバイクで来ていたと思える2人組以外は適当な人がいなかったことと、まぁ何とか歩けそうだったので、とにかく筏津に向かう。途中で適当な車が通れば乗せてもらおう。

結局、暑さが気になる中、約5キロを歩きとおしてしまった。途中ザックを背負った自転車が一台追い越していく。やはりここは自転車をデポしておいて移動がベストだ。緩やかな下りになるので、ほとんど漕ぐ必要もない。

15時7分筏津登山口到着。ふぅ~無事戻れた。靴を脱いでみると、内出血こそほとんど無いが、右足と比べるとかなり腫れていた。

まずは新居浜方面に出ようと移動。幸いだったのは捻ったのが左足で、(オートマなので)運転自体は支障なかったことだ。眠くなったので途中の路肩の広い日陰で少し睡眠。30分も寝ただろうか、ずいぶん楽になった。途中にあったマイントピア別子 別子温泉 天空の湯(500円)で汗を流す。ただ、捻った後だけに、左足は冷水で冷やして、シャワーのみ。せっかくの温泉だが、湯船には浸かれなかった。このマイントピア別子、銅山アトラクションや砂金採り体験、天空の歴史遺産 東洋のマチュピチュなる東平遺跡巡りツアーがあるなど、なかなか賑わっていた。きまま仙人は、お腹もすいたし、移動も面倒だったので、温泉の後はレストランで食事。足が痛いので、他の観光ができるはずもなく。。。

この時点で明日の笹ヶ峰登山の中止は迷わず決断。一旦街まで下り、コンビニで朝食などを調達して、明日以降のプランを練り直し。足の状況次第では、明後日ならと淡い期待をいだきつつ眠りにつく。。。

ちなみに、翌日起きると普通に歩くのもやっとという状況。天気予報も好天は明日2日まで。すぱっと潔く今回の旅行での以降の山行の中止を決定! さてどうするか、悩んだ挙句、倉敷、豊島、京都と美術三昧のGWになったというわけ。

不注意で、何でもないところで足をひねったのは、本当に残念&後悔。でもまぁ、山は逃げないし、美術三昧もそれはそれで楽しかったので、まぁ良しとしよう。

おしまい。
   

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