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2016年5月17日 (火)

展望に岩稜帯、新緑にツツジ、銅山遺跡、魅力満載の東赤石山・西赤石山縦走(4月30日山行記録(2))

パート2:東赤石山山頂から西赤石山へ
筏津登山口5:58-瀬場谷(赤石山荘分岐)6:48-徒渉点(滝の上)7:08-徒渉点7:38-権現山分岐8:23-赤石越8:39-8:46東赤石山9:20-八巻山9:44-石室越10:34-物住頭11:08-11:46西赤石山12:02-東山12:40-銅山越12:52-ダイヤモンド水13:35-日浦登山口14:08-南光院14:43-15:07筏津登山口

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  西赤石山へのなだらかな稜線、奥に沓掛山、左奥に石鎚山

 

入れ替わるように一人下山し、若い男性が登ってきた。彼の話では、少し東側に三角点があるらしい。(赤石山荘の人から聞いたようだ。) 様子を見に行った彼の情報によると、奥の山頂からは東側がきれいに見えるというので、きまま仙人もカメラだけ持って行ってみる。樹林を抜けると東奥の山頂に到着。こちらにも1706m東赤石山という標識があり、たしかに三角点もある。手前の山頂よりも少し広く、むしろこちらの方が山頂らしい。(実際どちらが高いのかは不明)

東側は、権現山、エビラ山方面が一望でき、こちらの山域も実に楽しそうな稜線だ。四国の山も侮れないと感じる。写真を撮って、ザックまで戻る。陽射しが暑くなってきた。今回、日焼け止めを忘れてきたのは失敗だった。今日は焼けそうだ。

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      東側、権現山、エビラ山方面

山頂にはご夫婦らしい2人組が到着していた。西赤石山まで行ってから、引き返して赤石小屋経由で降りる予定らしい。きまま仙人は日浦に降りて、林道を5キロ戻る予定だと伝えるが、やや迷いが生じる。取りあえず西赤石山を目指そう。他の単独2人は、縦走ではなく筏津に降りるようだった。

9時20分、東赤石山出発。赤石越まで戻ってからストックを1本出す。岩稜帯なのでストックを使うべきか迷うところだが、下りにはあった方がいいとの判断。ここからの岩稜帯は思っていた以上に本格的で、アルプスなどと比べても決して引けを取らない。なかなか険しいところも多い。実際赤いテープなどはあるが、マークはかなり少なく、巻いても越えても行けそうなところが多く、かなりルートの判断力が必要だ。ただ、むしろそれが楽しいともいえる。

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    ルートがわかりにくい

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       奥が八巻山

時々立ち止まっては、ルートを確認しながら前に進む。三点支持をしっかりしながら。時々ストックをザックと身体の間に挟んだり、手首にぶら下げながら。それでも段差のあるところなど、ストックは有効だった。たっぷりひと汗かいて登りきると、1698m 八巻山到着。山頂にステンレス製でピカピカの祠があり、太陽光でまぶしく光る。山頂はそう広くない岩峰だが、展望は最高。振り返ると東赤石山が間近に見えるのがうれしい。

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   八巻山山頂、ステンレスの祠にびっくり

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     振り返ると東赤石山

そこから石室越までは、気を抜けなかった。きまま仙人も何度かルートを外したのかも知れない。ただ、岩稜帯なので、自分の判断で、かなりルートの選択は可能だ。岩に花丸のような模様があり、楽しい。初めはマークかと思ったが、よく見ると自然の造形だ。

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   眼下に赤石山荘       自然の模様が面白い

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   少し下ったところで振り返る

途中逆回りの男性単独登山者とすれ違う。お互いルート情報を交換。基本的にほとんどのピークは南側を巻くように行くらしい。八巻山以降は小さなピークをいくつか越えていく。

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   振り返って八巻山を見返す

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   青空の下、岩稜帯を行く    高度感のある下り

一ヶ所ここを下るのは怖いだろうという大きな岩(背の高さよりは高い)を登る。下に小さな梯子のような台と岩に浅いステップが切ってあるので、ルートであることは間違いない。ロープか鎖が欲しいところだ。慎重にホールドを探して、一気に登る。こういうところは登りの方が楽だ。

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   写真では伝わらないか、、、

登ると前赤石山が眼前に見える。この辺りは高度感のある気持ちのいい岩尾根歩き。

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     前赤石山は緑の尖った円錐形

更に小ピークを巻くと、1m以上の段差があり若干ハング気味の岩の下りに出る。行けなくはないが、かなり危険。ストックは届かない。もちろんここにも鎖やロープはない。下は比較的フラットだったので、ジャンプも考えたが、さすがに安易に取るべき選択ではない。周辺を見渡して、本来のルートではないと思われるが、迂回できそうなところを見つけて慎重に回避。写真ではなかなか伝わらないが、このあたりは初心者にはかなり厳しい(はっきりいって危険)だろうと思う。もしかすると別にもう少し安全なルートがあったのかもしれない。雨が降って滑りやすかったり、ガスで先の見通しがきかない場合などは要注意だ。

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  難所を下った後、ここを降りるのに苦戦

慎重に行ったせいか、コースタイムよりやや多くかかって10時34分赤石小屋からのルートと合流(石室越)。ふぅ、ひと安心。

しばらくなだらかに稜線を行き、前赤石山は迂回していく。後で聞いた話だが、前赤石山に登る一般登山道はないようだ。確かに鋭い円錐形は急だ。

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    前赤石山まではなだらか

前赤石山の迂回は、南側が切れ落ちた岩の斜面をトラバースしていく。危険あるいは怖いという個所はなかったが、スリリングではある。前赤石山の後ろに物住頭らしきピークが見えてくる。左前方には西赤石山も近づいてきた。赤石越~八巻山~石室越に比べると大したことはないが、慎重に通過。

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  前赤石山をトラバース、左奥が西赤石山(2枚を繋いでます)

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   右から西赤石山、沓掛山、奥に石鎚山、さらに笹ヶ峰

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   トラバース後振り返って

最後にひと登りして、11時8分、物住頭という小ピークに到着。展望のいい1634mの小ピークでここにも三角点がある。日浦から西赤石山経由で来ていた登山者が休憩中。いろいろルートの情報を得る。知らない山では、こういう情報はありがたい。

物住頭から西赤石山までは、なだらかな稜線歩き。少し暑過ぎるのがマイナスだったが、がらっと雰囲気が変わり、変化に富んだ素晴らしいコースだ。

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   明るくなだらかな稜線歩き

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      西赤石山が近づいてきた

白い大きな石英らしき石が、土中から顔を出している。西赤石山もそこへのルートも見えているので、快適な稜線散歩。ショウジョウバカマ、黄色い花?やスミレなどわずかに花々も咲いている。

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     土中に白い石英

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  ショウジョウバカマ         スミレ

11時46分、快調に1626m 西赤石山山頂到着。今まで静かな山旅だったのに、思った以上に多くの登山者がいてびっくり。山頂は広くないので、前後の登山道の脇まで、休憩している人たちがいっぱいだった。西赤石山は単独でも日浦などから多くの登山者が登るようだ。こちらの方が、ハイカーや家族連れが多いような気がする。いや~縦走してよかった。

きまま仙人もスペースを見つけて小休止。パンに、おにぎり、チョコなどでエネルギー補給。それにしても陽射しが暑い。

ん~ここでもう一回ブレイクして、今日はここまで。
   

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