早春の陽だまりハイキング、小楢山(4月9日山行記録(2))
稜線に出てからは、少し風が気になった。ソフトシェルを着てきて大正解。とはいえ歩くのに気になるほどではない。
大沢ノ頭から緩やかに下って5分ほど行くと、大きな巨岩。幕岩という標識がある。登れるのかなと思って見ると、割れ目のところに鎖が。迷わず登りました。しかもザックを背負ったまま。幕岩の上部はけっこう広く、展望最高。大沢ノ頭ではなく、ここでの休憩がお勧め。
巨大な幕岩
幕岩に登る鎖 幕岩の上
富士山、南アルプスはもちろん。南アの北側には八ヶ岳。さらに北側には五丈岩が特徴的な金峰山、朝日岳や北奥千丈岳など奥秩父の山々。今まで姿を見れなかった小楢山もすぐ近くに見える。東に目をやると大菩薩嶺。まさに360度の大展望。今日来てよかった。
富士山
右から荒川岳、赤石岳、聖岳
白根三山 北岳、間ノ岳、農鳥岳
右 甲斐駒ヶ岳、左奥 仙丈岳
中央左に金峰山の五丈岩が見える
小楢山
慎重に岩から降りて、先に進む。冬枯れの裸木の林を行く。幕岩からは危険個所もなく、8時3分小楢峠着。母恋し道と合流だ。10分ほど登ると、8時13分小楢山山頂着。ここまで誰にも会わない静かな山旅だった。
山頂は南側が開け、絶好の富士山の展望台。けっこう広い。南側先端のベンチのようになった絶好のポイントで小休止。
とにかく美しい富士山
南アルプスも南部はよく見えるが、北部は木が少しじゃまかな。八ヶ岳はよく見えない。場所を選べば、金峰山は確認できた。よく見ると、間近に歩いてきた大沢ノ頭と幕岩も確認できた。ちなみに小楢山はもともとは古那羅山のようだ。(山頂の説明板より)
南アルプス、白根三山 右から北岳、間ノ岳、農鳥岳
南アルプス南部 右から荒川岳、赤石岳、聖岳、上河内岳
東には大菩薩嶺
大沢ノ頭、ピークの少し右下に幕岩も見える
今回は軽量化&暑いくらいかなと思ってストーブを持参せず。時間もあったので、ゆっくりコーヒーでもよかったな。山頂独り占めで、実に優雅なひと時だった。パンにチョコバーなどエネルギー補給。
小楢山山頂の様子、この時は山頂独り占め
青空に白樺の木
8時58分、下山に移る。北側から下りて行くと、10分もかからず一杯水着。標識と小さな水たまりがあるだけで、煮沸でもしなければ飲めるような感じではなかった。この辺りは錫杖ヶ原と名前が付いており、なだらかなスペースだ。ここから北に道をとると焼山峠に抜ける。
一杯水 錫杖ヶ原付近の登山道
きまま仙人は巻き道を小楢峠へ。9時12分小楢峠通過。母恋し道を下る。8の字周回だ。下り始めてすぐに暑くなり、ここでソフトシェルを脱ぐ。母恋し道は家族連れでも登れそうな整備された道だ。こちらの母恋し道にも少ないが石仏がある。途中唯一年配の単独男性が登ってくるのにすれ違った。下山するまでただ一人。
苔の上に石仏、何となく愛着でますね
一気に下って9時51分、無事母恋し道登山口着。もう一回登れるくらいの早い下山だ。
整備された母恋し道 母恋し道登山口
車で林道を戻る途中、もう一人単独男性とすれ違った。オーチャードヴィレッジ・フフから歩いて登られるようだ。この往復2時間の林道歩きは微妙だなぁ。。。少しだけ自分がズルをしたような後ろめたさがあるかも。
帰路、明るい中で熊防止柵を見る。チェーンを外さない限り、車はおろか人も通れない。この柵のところに登山者用の駐車場もある。このあたりの桜は今が見頃。路肩のタンポポも春らしい。
熊防止の柵 桜も満開
帰りは鼓川温泉(510円)で汗を流す。無色透明の湯だが、少しぬるっとした温泉らしいいいお湯でした。時間も早かったせいか、比較的すいていて、ゆったりできました。
鼓川温泉 麓は花桃の花も満開
山歩きとしては、ちょっと物足らない感じもしますが、初心者を連れて行きたいような気軽ないい山でした。
おしまい。
| 固定リンク
コメント