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2016年3月26日 (土)

精霊の守り人 上橋菜穂子著(感想)

上橋さんの作品では、「獣の奏者」を読んで、次は「鹿の王」か代表作の「守り人」シリーズかと思っていたが、綾瀬はるかさん主演で、TVドラマが始まるというので、急いで購入。

バンコクからの帰りの飛行機で読み切ってしまった。面白い。

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話としては「獣の奏者」よりも少し子供向けの要素が多いようには思う。それでもファンタジーをまったく読まないようなきまま仙人も全く違和感なく、楽しく一気に読み切った。

大きな筋は単純明快。一方ディテールが上橋さんらしく、本当に良く練られている。また不自然さのない描写が素晴らしい。あと、バルサやチャグムはもちろん、各登場人物のキャラが立っていて魅力的だ。

また、この話には本当の悪人、悪者が出てこないのも特徴かも。精霊の卵を狙うラルンガという獣が出てくるが、敵ではあるが悪人ではない。バルサたちを狙う王も王の追手も本当の悪人ではない。こんなところも子供向けかもしれない。

「精霊の守り人」は「獣の奏者」と似たところが多い。空想上の生き物が登場し、王家のような階級がある架空の世界であり、政治的目的で人殺しが行われ、原始的な武器で戦う争いがある。まぁ空想上の生き物はともかく、他の設定はそうでないと物語になりにくいからね。

きまま仙人とすれば、どちらかというと「獣の奏者」の方が好きだな。

もう一点、主人公のバルサを女性にしたところが意外性があって面白い。いわゆる用心棒という職業を考えると男性をイメージするが、この設定がすごく生きている。TVドラマでは綾瀬はるかさんがこのバルサを演じるのだが、個人的にはイメージが違うので、どんなバルサを演じてくれるのかが楽しみだ。

シリーズものなので、少し開けて、続編も読んでみたいと思う。

 

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