気軽に樹氷を楽しめる鈴鹿の人気の低山、綿向山/竜王山(12月28日山行記録(2))
山頂には、年配のご夫婦らしき2人と単独男性が1人。きまま仙人の少し後にも単独男性が1人。少し賑やかに談笑。先にいた3人は地元の方のよう。竜王山方面の話を聞いたところ、今年は雪が少ないから通行は問題ないだろうとのこと。ロープのある岩場のところだけ気を付けたほうがいいとアドバイスをもらった。今年も滑落事故があったところのようだ。単独男性も竜王山を回るつもりだとのこと。
雪が多い年は、案内板が隠れるくらいになることもあるようで、今年の雪の少なさは珍しいくらいらしい。ただ今日の樹氷は非常にきれいだとのこと。テルモスのコーヒーでほっとひと息。少しお腹がすいたのであんパンをかぶりつく。
時折前の山の稜線が薄っすら姿をみせるが、すぐまた隠れてしまう。晴れそうな気配がないわけではないが、歩いていないと身体が冷えてくる。10時19分、早々に山頂を後に。ちょうど入れ違いに家族連れが山頂到着。
竜王山方面には北側の尾根を行く。アイゼンはまだ着けなかったが、ダブルストックで行く。山頂で少しの間手袋をはずしていたせいか、指先が冷たい。
ガスはかかっていたが、東側が視界の開けた尾根で、左手西側に樹氷が並ぶ。いい感じの稜線歩きだ。立ち止まって樹氷を愛でながら歩く。竜王山方面へはこの時期通行する登山者は多くなく、静かな山歩きができる。
樹氷の尾根は本当に楽しい
展望がよければもっと素晴らしかったとは思うが、、、
枝々の雪の形を見ていくのも楽しい
少し行くと左手に「ブナの珍変木 幸福ブナ」と書かれた標識が。見ると写真のように幹が逆U字状のトンネルのようになったブナだった。くぐると幸福になると書かれてあったので、きまま仙人もくぐっておく。
くぐると幸福になるというブナの珍変木
振り返ると、ガスで山頂がどこかもよくわからない。もう少し進んだ10時31分、雨乞岳方面分岐。ここから支尾根を下る。この分岐に”この先竜王山縦走コースは急坂がつづく難路です 滑落・落石委注意してください”と脅かすような標識が。緊張と期待が楽しい。
しばらくは急な下りが続く。雪はそう深くはないが、踏み後が少なく雪の感触が新雪っぽい。滑りそうな感じではなく、アイゼンなしでそのまま行く。途中ロープの張られたところや痩せ尾根が何か所かあるが、慎重に下ればそこまで難易度の高いところはなかった。むしろ変化があって楽しいくらい。
ロープのある急下降 細い稜線の道
逆回りの年配の男性とすれ違う。登山道の状況を情報交換。問題はなさそうだ。よしっ。ちなみに竜王山方面に入ってからは、山頂で一緒だった単独行の男性と、この逆回りの単独男性以外は誰にも会わなかった。
一旦コルのような鞍部を通過し、少し登り返す。雪が少なく、まったく問題なし。小ピークを越えるが、三角点のようなものがあるが、標識は何もない。
11時13分、視界の開けた岩のテラスに出る。竜王山あと50分という標識が。まだ結構あるなぁ。青空も見え、北側の山々がきれいに見える。綿向山も山頂部が見えるようになっていた。また少し離れたところに917m峰と書かれた標識もあった。エアリアの地図には表記されていないピークだが、おおよその現在位置は把握。
素晴らしい展望、山の同定は?
ここからは小さなアップダウンはあるが、比較的なだらか。北西側が展望できるところからは、電線が近い。鉄塔のある尾根も見渡せる。あそこを越えていくのだろう。
鉄塔のある竜王山へ向かう稜線
そこから下ったところにオンバノフトコロと書かれた標識のところがある。地名?どういう意味だろう。そこから鉄塔のある小ピークを登り返す。鉄塔のピークは木々がなく、綿向山や歩いてきたルートがぐるっと見渡せる。コース中一番のビュースポットだ。ザックを下して小休止。
鉄塔のある無名ピーク
歩いた稜線が一望、右が綿向山、左のピークを越えて周回
さらに10分ほど歩くと、11時53分 雪のまったくない 826m竜王山山頂到着。綿向山は木々で見えないが、北側南側の展望は悪くない。日も差してきていたので、再び休憩。コーヒーにパンでエネルギー補給。後は下るだけなので、誰もいない山頂でのーんびり。
竜王山山頂
天気も回復、いい展望
12時8分、下山にうつる。ここからはまったく雪がない。はじめこそ急な階段状の道だが、歩きにくくはない。一気に高度を下げる。途中トラバース状に下るが、登山道が細くて傾斜しているところがあり、すべりそうで少し慎重に。12時26分、竜王山登山口に下山。ふぅ~。ここからは林道。
雪のない登山道 竜王山登山口
12時48分、無事御幸橋駐車場に戻る。
湯ノ山温泉あたりも考えたが、遠まわりになるので、大阪に戻る途中の水口温泉つばきの湯(甲賀市、650円)で汗を流して帰阪。
全国的には無名な低山ですが、なかなか楽しい山歩きでした。
おしまい
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