小辺路を辿って展望の山頂へ、奥高野の二百名山 伯母子岳(1月3日山行記録(1))
高野龍神スカイラインの護摩壇山付近から尾根歩きで往復する方法もあるのですが、アップダウンはあるとはいえ、ほとんど標高差の無い地点からでは、正直反則かな?とも思い、北側大股から往復。車だと縦走はアクセスが悪くて難しい。
2日夜実家を出発。ちんたら下道を走り登山口となる大股へ。今年は雪がほとんどなく、道が細いこと以外はまったく支障なく大股着。(何と水洗)トイレの横に4台ほどの無料駐車スペースがある。空には星も出ている。明日の天気を期待しつつ寝袋に潜り込む。綿向山の時と比べても、まったく寒くなかった。
1時過ぎにパラパラという雨音で目が覚める。何と雨。ネットで天気予報を確認するが、翌9時くらいまでは曇りの予報だが、それ以降は晴れ。まぁこの雨は止むのだろう。ただ、山頂部は雨なのか雪なのか? 少しだけ不安を感じつつも、もう一度眠りにつく。
○1月3日(日)曇りのち晴れ
朝、まだ薄暗い中目が覚める。雨は上がっているが曇っていそうな気配。駐車場にはきまま仙人の車のみ。天気の回復を考えても、ゆっくり出た方がいいのだろうが、今日中に東京まで帰りたいので、そんなにゆっくりもしていられない。準備をして、明るくなった7時20分出発。
トイレの横に4台停められる駐車場(撮影は下山時)
大股は、斜面に住居が密集した集落になっている。初めはどこが登山口なのかわかりにくいが、橋の手前に世界遺産を示す大きな標識。橋をを渡ったところの壁に案内標識があった。集落の中のコンクリートの急坂をしばらく登っていくと山道になる。見たところ登山届を出すようなところは無かった。山道に入る直前から大股の集落を見下ろすと、歩きはじめた駐車場も低く見える。
世界遺産 小辺路の大きな標識 登山道を示す標識
この大股からのルートは、歴史ある熊野古道の小辺路(こへち)の一部である。小辺路とは高野山から熊野本宮大社まで続く道だ。高野・熊野の2つの聖地を結ぶことから、「修験の道」ともいえる。(ちなみにきまま仙人は、2010年に中辺路(一部)をトレイルラン)
小辺路ということもあって、道幅は登山道としては比較的広い。しばらくは結構急坂が続く。舗装はされていないが、オフロードバイクなら通れるような道で、傾斜がむしろふくらはぎにこたえる。まっすぐな針葉樹の林で、展望はない。
針葉樹の森を登っていく
寒くはなく、歩くと丁度いい感じ。手袋がないと指先が冷たいが、きまま仙人が持ってきた雪山用はちょっと厚すぎたようだ。快調に高度を上げ、前方に小屋が見えてきたと思ったら、8時1分 萱小屋跡だ。昔はここに茶屋があったらしい。案内板の解説を読んで歴史的古道を感じる。
萱小屋跡、昔は茶屋があったらしい
萱小屋跡からは、目印というものがない。GPSの標高が目安だ。少し緩やかになり、歩きやすい。むしろ単調なくらいで、山屋としてはもう少し変化が欲しい。落ち葉がフカフカなところがあり、足を取られる。
落ち葉でふかふか
ひと登りして、少し急な坂を登りつめると8時44分 世界遺産であることがわかる桧峠の標識にでる。大股3.5㎞、伯母子峠3.5㎞と書かれている。半分化ぁ、まだまだ距離はあるなぁ。
桧峠 正面が???
そのあとすぐに夏虫山の分岐を通過し、少し緩やかに下る。このあたり少しだけ雪があったが、通行の支障になるようなところはない。一人分の足跡がくっきり残っているが、感じからして今日のものではなさそうだ。昨夜の雨がどうだったのかはわからないが、新たな雪が積もったような形跡はない。
少し雪道もあるにはある
伯母子岳東側の無名峰
このあたりかったるかったので、走れそうなところは軽くジョグ。山靴でザックも背負ってはいるが、歩くよりはハイペース。20分強で9時7分 標識のある分岐(四差路)にでた。念のため地図を出して確認。右手に行くと護摩壇山方面(高野龍神スカイライン)、左手に行くと伯母子峠。きまま仙人は、まず真ん中の伯母子岳直登ルートを選択。
四差路で直登ルートを選択 最後まで雪はほとんど無し
視界が開け、登りつめると山頂
このあたりも雪はほとんどない。凍ってもいないので、落ち葉の上を軽快に登っていく。思ったよりも長かったが、一気に登り詰めて9時22分 素晴らしい展望の1344m 伯母子岳山頂到着。わずか2時間ほどで無事登頂。
1344m、素晴らしい展望の伯母子岳山頂
ん~切がいいので今日はここまで。
続く。。。
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