エベレスト3D
最近、やっと調子よく走れるようになってきたので、今日は久々に20キロにトライしてみようと思っていたのに、、、今朝起きたらあいにくの小雨。即、ジョグ中止。
すぐにネットで予約を入れて、見たいと思っていたエベレスト3Dを見てきた。久々の劇場での映画、それも3Dということで、なかなか楽しかった。
96年というから19年前の実際にあった事故を基にした映画。日本人女性登山家難波康子さん(田部井淳子さんに続いて日本人女性2人目のエベレスト登頂者、七大陸最高峰登頂者)が含まれていたこともあり、きまま仙人も当時のことを覚えている。3D映像の期待ということもあったが、山屋としては是非見ておきたい映画だった。
まず映画としては「並み」かな。せっかくの3Dも感動というほどの映像ではなかった。これなら2Dで安い方がうれしいと思えるほど。展開も悪いというつもりは無いが、まぁ普通。
内容については山屋として、大いに興味もあるし、参考にもなる。どこまで事実なのかはわからないが、公募隊・商業登山というものの難しさを感じる。映画が事実だとすると、ロープの不備や南峰にデポしてあった酸素ボンベの不備は人災といえる。それが決定的な事故原因とまでは言えないが。
一方で、ダグの希望を聞いて、時間が過ぎているにもかかわらず登頂を許すという判断ミスは、冷静に考えるとありえない。本当に事実なのだろうか? ただロブとダグについては、この判断ミスが原因だが、難波さんらは別。やはり予想はされていた天候の変化が思ったよりも早かったのか、アクシデントが続いたことで想定以上に遅れたことが響いたか。ブリザードが予想以上に酷かったか。
いずれにしても登頂を諦めるという冷静な判断は、我々一般登山者にも重要だ。特にツアーやこの映画のような商業登山はリスキーシフトに陥りやすい。
この映画では致命的な原因を特定したような描き方はされていない。しかし、事故には必ず教訓にすべき反省点はあると改めて教えてくれる作品だった。
あと、作中難波さんの印象が薄かったのが、日本人としては少し残念だったかな。
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