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2015年11月26日 (木)

紅葉と展望に大満足、越後三山最高峰中ノ岳から丹後山周回(10月10-11日山行記録(3))

10月10、11日の中ノ岳山行の参考記録その3。丹後山避難小屋着から

十字峡登山口6;00-水場分岐6:54-日向山8:31-小天井(七合目)9:25-池ノ段10:17-10:35中ノ岳11:07-池ノ段11:20-小兎岳12:46-兎岳13:10-13:43大水上山13:56-14:23丹後山避難小屋(泊)6:42-ジャコノ峰(五合目)7:38-鉄砲平8:55-栃の木橋登山口9:11-9:53十字峡登山口

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       紅葉の丹後山登山道を下る

 

まずは小屋に入ってびっくり。1階は満員、20人くらいはいただろうか? やむなく垂直のはしごを登って2階へ。2人組らしきマットがあっただけで、きまま仙人が3人目。十分すぎるくらいのスペースを確保。ちなみに、2人組は大水上山で会った2人組だった。その後単独者(池ノ段近くですれ違った若者)と日の入りのころになって到着した若者2人組が加わって、2階は合計6名だった。

まぁ避難小屋なので、もともと多大な期待はしていない。それからすれば、十分小綺麗だった。天水を溜めてある黄色いポリタンクは屋外。念のため煮沸なしでは飲まなかったが、この水も十分きれいだった。

幸い小屋にある毛布を1枚借りることができた。ただ少し湿っぽかったので、上にツェルトを敷いて、腰のあたりだけ座布団型の小さいマットを使って寝た。まぁ十分。帰宅後好日山荘でエアマットをいろいろ見てみたが、今のは軽くて小さくなっていますねぇ。計ってみたところ、きまま仙人のエアマット(今回は軽量化のため持って来ず)は550g。しかも畳んでもかなり大きい。最新の軽いのは300gを切っている。ちょっと購入を検討してみようかな。体力は金で買う!というのもこの年になったら必要かも。

話を元に戻そう。まずは少し遅い昼食。パンもたくさん残っていたが、ここはラーメン。セラミやミニトマトもつまんで、同時に明日の軽量化もはかる。外は少し風があったので、小屋内で自炊。食後のコーヒーでくつろぎモード。

正直そのあとはすることがなかった。今回は本も何も持ってきていないし、話し相手もいない。さすがに疲れはあったので、散歩などには行かず、ごろっとなって少しお昼寝。ついついうとうとと z z z

夕方、窓から差し込む光が少し色付いていたので、カメラを持って飛び出した。何人かの人が既に夕日を見ていた。ちょうど夕日が沈んだ後くらい。夕日自体は見ることができなかったが、あかみがかった青桃色の空に中ノ岳がどーんと座っている。西の空の柿色の空や山々のグラデーションもなかなか。もう少し早く出てくればよかったかな。それでも大満足の夕焼け鑑賞会でした。それにしても、ウィンドブレーカーも着ずに飛び出したので寒かった~

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     夕焼け空に中ノ岳(右)と八海山(左)

一人なので、夕食は軽量化してアルファ米の五目飯やパン。あとはトマトにキウイ。十分美味しかったです。昼食が遅かったので、少し控えめ。夕食の後、7時ころには就寝。昼寝がわざわいしてか、ちょっと寒かったせいか、なかなか寝付けない。それでも疲れていたせいか、たっぷり休養を取ることはできました。

さて、明日の天気はどうかなぁ  z  z  z

 

○10月11日(日)小雨、やや風強し

明け方寒くて目が覚めた。風の音が不安だ。やはり雨も降っているよう。昨夜、丹後山ルートを登ってきた2人組の情報では、道は整備されているということで、小雨なら下山は問題ないらしい。とはいえ、やはり雨の中歩きたくはない。

5時を過ぎたが、小屋の中はまだ暗く、誰も起きて行動を始めない。もう少し寝袋の中で と迷ったが、並ばなくてもいい間にトイレに行くために外に出る。この丹後山避難小屋のトイレの入り口は外側にあり、中からは直接行けない。外に出ると思っていたよりも雨も小雨で問題はなさそうだ。少し風が気になるか。ちなみにトイレは不快感無く使える程度にきれいだ。

急ぐこともないので、もう少し寝袋内でゆっくりする。きまま仙人のトイレがきっかけになったのか、一階の人たちが動き始める。きまま仙人も半身を起して、昨日残ったアルファ米の五目御飯とパン等で朝食。

2階の二人組や一階のパーティの人たちは、中ノ岳を目指すようだ。この天気なら行動自体は大丈夫だろうが、展望や快適さを考えると、昨日頑張ってここまで来てよかったと改めて思う。

パッキングを済ませ、雨具を着こんで6時42分下山開始。ガスで山々は薄っすらとしか見えないが、ルートを見失うような天候ではない。雨も気になるほどではない。ただ、稜線上は風が少し気になった。

しばらくは笹茂る稜線を緩やかに下る。天気が良ければ気持ちよさそうなコースだ。足元を見ると赤く紅葉した葉が。あまり見かけないものだが、何という名前なんだろう? かわいい。

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   登山道わきに赤く紅葉した草葉?低木?

6時46分、下山路の分岐着。標識の足元を見ると九合目とある。えっ、もう?  ちょっと早すぎるだろうという感じ。この分岐は十字路になっていて、左に行くと水場(枯れている場合もあるらしい)、右が十字峡へのへの下山路。そして稜線をまっすぐ行くと巻機山とある。が、この巻機山へのルートはずっと使われていないようで、笹で覆われて道らしきものもよくわからないし、トラロープで通行しないように閉鎖されている。藪漕ぎをしてまで行く気はしないが、道が整備されれば、楽しそうなコースに思える。きまま仙人はもちろん右へ。

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  九合目、巻機山へ続く尾根の分岐

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   笹で覆われて、登山道は全く不明

ここから少し傾斜がきつくなるものの、まだまだ緩やかな笹尾根が続く。視界が開けていて、周りの山々を見下ろしながら下りるのがいい。中ノ岳の姿も見えるようになってきた。山頂はまだガスで隠れているが。時々立ち止まって、カメラを出してシャッターを切る。

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   小雨の中、緩やかな笹の尾根を下る

7時ちょうどに特徴ある形の小さな岩のピークを越える。八合目だ。あとで知ったのだが、この岩がシシ岩と呼ばれるものらしい。このシシ岩からの下りで岩を越えるところが濡れて滑りやすい。風もあるので、手も使って慎重に下る。

このあたりから紅葉が楽しめる。何の木だろうオレンジや赤茶の木々がところどころに出てくる。ナナカマドの赤もいい。笹原も終盤になってくると、眼下に見える紅葉がきれいだ。笹の緑に赤、黄、オレンジのまだら模様が美しい。カメラを出して写真を撮るも、下山後見るとレンズが濡れてきれいに撮れていなかった。ん~残念。

七合目くらいからだっただろうか、木々が増え、風の影響を受けにくくなって、歩きやすくなる。濡れて少し滑りやすいところはあるものの、道は非常に整備されていて歩きやすい。ただかなり急なところが多い。雨も強くなったり弱くなったりだが、高度を下げるにつれて小降りになっていく。フードを外して歩いても大丈夫。

7時14分七合目、7時29分六合目と快調に降りていく。7時38分五合目着。斜度がきついとはいえ、歩きはじめて1時間も経たずに五合目とは。正直この合目表示、上部の方が間隔が狭いように思うのだが? 下りだからそう思うので、登りの時はこれでいいのかな。

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    紅葉、展望の尾根を下っていく

五合目はジャコノ峰という岩の小ピーク。中ノ岳のピークもほぼほぼ見えるようになってきた。天気は回復基調?  また中ノ岳から兎岳、大水上山と続く稜線もはっきり見えている。昨日の日向山経由の中ノ岳の登りもいいが、こちらから登るのも悪くなさそう。よく見ると中ノ岳から西側に下る稜線は昨日あるいた尾根のようだ。おそらく日向山の測量所の建物だ。あの尾根を登ったかと思うと感慨深い。

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   昨日登った日向山尾根、測候所も見える、右が中ノ岳

完全に樹林帯に入ると、ブナやカエデの黄葉が綺麗だ。多くはないが何組か登りの登山者とすれ違う。このコースもほとんどずっと登りなので、登るのはタフだろう。今日は風の強い稜線を歩くよりは、急登の方がいいかもしれない。

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       黄葉が鮮やか

7時55分四合目、8時14分大きな木のある三合目、8時34分二合目とペースは悪くない。が、徐々に疲れがでてきたのか、滑ったりバランスを崩したりが多くなってくる。

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    四合目付近、中ノ岳山頂もはっきり見える

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    四合目付近、下ってきた方向を振り返る
     左の稜線上に丹後山がある

何度か滑って尻餅をついてしまった。自然とストックに体重をかけるような歩き方が多くなる。
ツルッ、ボキ、ズルズル、、、、濡れて滑りやすくなった斜面で転倒(尻餅)! ストックが身体の下に入って体重がかかってしまった。何とぐにゃっと折れてしまった。やっちまった。。。3段の一番細い部分が根元付近から折れてしまったのだ。ダブルストックにしておけばよかったかも。(きまま仙人は両手がふさがるのが嫌で、ストックを使う場合も右手1本がほとんど)

雨具の下もザックも泥で汚れてしまったが、幸いケガはない。落ち着くためにもザックを一旦おろし、もう一本のストックを出す。が、厄介なことに折れた方のストックが縮められない。固く締めすぎたのか雨で滑って緩められないのだ。折れた両端はギザギザでザックカバーをしているとザックに装着もしずらい。もちろん放置もできない。やむなく左手に折れた2つをまとめて持って降りることに。林道(登山口)までもう少しだからゆっくり降りれば大丈夫だろう。

そこからは本当に慎重に下った。8時55分一合目(鉄砲平)着。川の音が近づいてきて、登山口が近いことがわかる。木々の間から林道が見えた。もう少しだ。9時11分無事林道に飛び出した。栃の木橋登山口だ。ふぅ~、下山をはじめてから2時間と29分。ストックを折るというアクシデントがあったが、いいペースだった。

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     栃の木橋登山口

ひと息入れて渓谷沿いの林道を登山センターまで戻る。なかなかスケール感のある大きな渓谷だ。雨も気にならないくらいまで上がっていた。ゲートを越えると舗装道。9時53分、登山センターのある駐車場に無事帰還。

着替えてから、車内でまずパンにかぶりつく。雨ということもあったが、ほとんど途中でのエネルギー補給をしていなかったので、正直お腹が空いていた。

帰りに五十沢温泉(いかざわおんせん)"もとゆかん"で汗を流す(420円)。"ゆもとかん"(名前が紛らわしい)が露天風呂もある大きな施設らしいのだが、あいにくこの日は日帰り入浴を受け付けていなかった。でもこの"もとゆかん"、お母さんが愛想良くていい感じ。お湯もシャワーまで源泉かけ流し。少し硫黄臭のするいい温泉でした。しかも入った時はきまま仙人貸し切り状態。

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   五十沢温泉"もとゆかん"

二日目は雨になりましたが、いい山旅ができました。急登を登りきった達成感、360度の大展望、久々避難小屋での一泊、そしてタイミングばっちりの紅葉。アルプスもいいですが、越後の山もいいなぁと改めて感じた山行でした。

おしまい

 

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