中央アルプス北部、静かな森歩き経ヶ岳(9月20日山行記録(1))
22日帰宅後にアップしたブログにも書いたが、このシルバーウィーク、北アルプスでいくつかの案を検討していた。ただ寿司詰め状態の山小屋で寝るのも嫌だったし、行きたい縦走を考えると深夜バスの予約などが必要だったので、結局車で行ける少しマイナーな山に落ち着いてしまった。
東京からはアクセスが不便な中央アルプスの経ヶ岳、安平路山、南アルプス最南部の池口岳だ。(池口岳は登山口は中央アルプス側飯田から入るのが便利。) 仕事の都合や、疲れもあったので、金曜夜の移動は回避。土曜夕方東京を出発。順調に0時頃には経ヶ岳登山口の仲仙寺に到着。星は出ていなかったが、天気予報はよかったので、好天を期待して眠りについた。。。
○9月20日(日)曇り時々晴れ、山頂部はガス
早々と1組出発した方がいたが、少し遅れてまだ薄暗さの残る駐車場(考古資料館前)を5時40分出発。もう一台、早朝到着して準備をしている車(2人組)があった。仲仙寺には十王堂など多くの伽藍があり、けっこう人も訪れる大きなお寺のようだ。
考古資料館前の駐車場 羽広観音への長い階段
少し舗装した参道を登ると、羽広観音への長い階段の下に標識があり、右側に登山道が付けられている。渡り橋の下をくぐるようにスタート。草がやや伸びており、朝露で服がぬれないように気を付けて歩く。ほどなく観音堂の脇に出て、登山口を示す看板がある。階段から登ってもよかったわけだ。せっかくなので羽広観音で登山の安全をお祈りしてからスタート。ここから登山道が本格的に始まる。
羽広観音 羽広観音の脇が登山口
この経ヶ岳、基本的には往復コースを取るしかなさそうな山。比較的単調な登りで、どちらかというと距離が長い。いつものようにゆっくり目で登る。登山口の標高が1,000m以下ということもあり、さわやかというより、湿気が気になる。天気のせいか樹林帯のせいか、何となく薄暗くてじめっとした感じ。急というほどではないが、登るにつれ確実に標高を上げていく。横から朝日が射すといい感じ。やっぱり太陽のエネルギーは偉大だ。
針葉樹の森を登って行く
足元を見ると、栗のイガや実、どんぐりがたくさん転がっている。秋を感じてうれしい。花はさすがにほとんど咲いていないが、代わりに様々なキノコが楽しい。キノコの名前はまったく知らないが。針葉樹の森の中で、展望はない。途中1ピットという標識のあるところを通過。ピットって何だろう? 2ピット3ピットと続くのかと思いきや、ピットと付いたのはそれっきり。
いろんなキノコが秋らしくて楽しい
マムシグサの赤い実
登山道は整備されていて、間違うようなところはほとんどない。赤いテープも要所要所にあるので安心。徐々に明るくなり、日が照ると木漏れ日が影を作る。
汗をかきながら、1時間ほど順調に登ると、6時53分四合目着。先発していた2人組が休憩していた。快調だったので、休まずスルー。標識に五合目までの時間(35分)が記されていた。これは目標になって歩きやすい。各合目には標識があり、次の合目までの所要時間が書かれている。わかりやすい標識だ。
30分ほどで五合目到着。丸太のベンチのようなものもあるが、濡れているので立ったまま小休止。ミニアンパンをひとつ入れておく。二百名山とはいえ、流石にマイナーな山の早立ち。少し寂しいくらいの静かな山旅ができている。
笹がいっぱいの五合目
五合目あたりから笹が増え、傾斜も少し急になる。それでも身体も心臓も快調だ。一日出発を後らせたのは、体調的には大正解だったようだ。依然展望がないどころか、なんとなくガスがかかり視界が悪くなっていく。でも幻想的な森の感じは悪くない。ガスは濃くなったり薄くなったり。
ガスがかかって幻想的
7時54分大きな岩が目印の六合目通過、8時11分小ピークの七合目と順調に登る。
大きな岩が目印の六合目
今日はここまで、続く、、、
| 固定リンク
コメント