高層湿原が楽しい花の名山、森吉山(8月2日山行記録(1))
こめつが山荘直前の林道は思っていた以上に道が狭い。暗くて駐車場がわからず、こめつが山荘前に駐車。今は営業はされておらず、避難小屋として開けられていた。登山届のノートを見ると、昨日の土曜日に記入しているのは2名のみ。ちょっと少なすぎるけど、どういうこと?
とにかく眠りにつく。。。夜間ひと雨あって、天気予報に若干不安も。
こめつが山荘
○8月2日(日) 晴れ、山頂部はガス
昨日の疲労というほどではなかったが、朝目覚めても何かシャキッとしない。うだうだと過ごして、7時過ぎにやっと準備を始める。この時間まで先行登山者はいなかったと思う。少し疑問に感じつつ7時50分、登山届を記入していざ出発。
一ノ腰コース登山口、はじめはなだらか
初めはゆっくりなだらかな林間を登る。しばらく行くと、開けた森吉スキー場跡に。スキー場の滑走コースらしきところは開けているが、両側には樹林帯。昔、開発して切り開いたのか? このあたり黄色の花コウゾリナ?や白い花アジサイ?が結構咲いている。ルート上は陽射しがさえぎられないので、暑い。意識的にゆっくりゆっくり。標高は1000mにも満たない。暑いが、傾斜が緩やかな分まずまず快調。
ブナの森を抜けていく
スキー場跡を登っていく 黄色い花がたくさん
前に見えているのは一ノ腰だろうか? ときおり赤いテープがあるが標識はほとんどない。GPSの標高を目安に登っていく。種類は多くはないものの、お花畑の中を登っていくのが楽しい。シモツケソウ、タンポポ、アジサイなどきれいだ。振り返ると、徐々に高度を上げていることが確認できる。
アジサイ シモツケソウ 白いアジサイ?
見えているピークが一ノ腰?
シモツケソウがきれい
1時間ほどで8時45分、7合目という標識が見つかった。ほどなく一ノ腰0.3キロと。しばらく行くと、ここがピーク?というルート上の最高地点を通過。ところがここが一ノ腰かと思いきやそれを示す標識がない。赤いテープや森吉山を示す標識は見つかったので、不審に思いつつそのまま進む。と、湿っぽい樹林帯に入りしばらく行くと、松倉分岐に出た。どうやら一ノ腰を巻くルートを来てしまったらしい。どこで間違えたのだろう? ザックを下ろしてしばし休憩。タイ産のドライバナナでエネルギー補給。
少し行くと9時10分、雲嶺峠に出た。無事一ノ腰からのルートと合流。ここからが山頂エリア、稜線歩きになる。なだらかで、木道が多くなってくる。ほっとひと息だ。本来なら森吉山のピークが見えるのだろうが、山頂部はガスの中。前岳からの稜線すら何も見えなかった。
稜線には池塘?池? 快適な木道歩き
高層湿原が現れ、花もかなり違ったものが見られるようになる。ニッコウキスゲ、イワイチョウ、ギボウシ、クルマユリなど。すかっと晴れてくれれば、素晴らしいコースだと思う。残念ながら下界は晴れていても、山頂部はガスの中というありがちなケースだ。ほどなく9時27分、前岳に到着。ここにはしっかりした避難小屋と森吉神社がある。神社をあとにして、まずは山頂へ。
少し行くと、石森の分岐に出る。ここからはゴンドラで上がってくる人が合流してくるので、大勢の人だ。考えてみたら、今日はここまで一人の登山者とも会わなかった。静かな山旅だったが、一気に賑やかに。ちょっとうざい感じもあったが、人がいると安心感はでる。ゴンドラから山頂までも1時間以上はかかるので、観光客っぽい人はあまりいないのもいい。
ガスが立ち込め、幽玄の世界
このあたりから少しガスが晴れてきた。相変わらず森吉山の山頂はガスの中だが、歩いている稜線や一ノ腰が見えるようになってきた。いい感じ。湿原には、ワタスゲ、イワイチョウ、ニッコウキスゲ、キンコウカなどが咲いている。満開の時期はやや過ぎたような感じだが、それでもさすが花の名山。
??? ミヤマアキノキリンソウ ニッコウキスゲ
高層湿原を行く 魔除けは、幸福の鐘
避難小屋を過ごし、小さな起伏をゆっくりと進む。稚児平から少し傾斜がきつくなり、最後ひと頑張りして10時14分、1454m森吉山山頂到着。
ガレ場を登れば山頂はもうすぐ
稚児平付近、気持ちのいい湿原が広がる
360度の大展望、といきたかったが、あいにくガスで展望はなし。予報ではこんなはずではなかったのに。展望表示盤があったので、鳥海や八幡平、明日登る予定の岩木山など、晴れていたら見えるだろう山々を確認してイメージ。
風が少しあったので、ウィンドブレーカーを着てパンでエネルギー補給。周りの登山者の方々としばし歓談。夏休みのせいか、遠方の方も多かったし、明日はどこどこと、きまま仙人のように連続して東北の山を登る方も多かった。多くの方はゴンドラ利用で来ているようだったが、東側のヒバクラ岳コースで登ってこられた年配の女性がいた。最近はそちらの方がメインルートなのだろうか?
ひとつ失敗したのは、山人平に行かなかったこと。帰宅後この記録を書いているときに知ったのだが、ヒバクラ岳コース方面に30分(往復1時間)ほど行ったところの山人平という場所も花の名所らしい。時間も余裕もあったから、行ってみたらよかった。ただ、気付かなかっただけかもしれないが、ガスだったせいか、ほとんどの方が山頂で引き返していたと思う。
今日はここまで。
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