さわやかな稜線歩き、奥羽山脈船形火山群の主峰 船形山(8月1日山行記録(2))
山頂を後に歩き出すと、陽射しもでてきた。やはり両側に木々があり、風はほとんど気にならない。いや少し弱くなってきたのかも。緩やかな上り下りが心地いい。低山ながら展望のいいなかなかの稜線歩きが楽しめる。これが東北の背骨、奥羽山脈なのかと思うと、ちょっと感慨深い。仙台からも近いし、すごくいい手軽な登山コースだと思う。登山口までの林道がもう少し整備されててもいいのになと思ってしまう。
両側の木々が風よけになっている
蛇ヶ岳の左に重なるように三峰山
左が蛇ヶ岳・三峰山、右が後白髭山
歩いていく稜線の道が見える、左奥が後白髪山
千畳敷と書かれた升沢方面への分岐を分けて、尾根を少し登っていく。振り返ると船形山や、山頂の避難小屋がよく見える。このあたりはすごく気持ちがいい。
小屋が小さく見える
花もちらほら咲いている。トモエシオガマ、キバナニガナ、シロバナニガナ、ツリガネニンジン(ヒメシャジン?)、薄い緑色っぽい花は何だろう? もう半月早ければもっと咲いているのかもしれない。快調に進んで8時35分、1400m蛇ヶ岳山頂到着。小じんまりしたピークだ。
ツリガネニンジン シロバナニガナ
蛇ヶ岳山頂
船形山でも一緒になった2人組に再開。しばし歓談。振り返ると、船形山がいい感じ。歩いてきた稜線がわかるのがうれしい。他の山はよくわからないが、地図を見ると2方向に分かれた稜線の先に三峰山と後白髪山らしき山が近い。
左が三峰山、右が後白髪山
時間的にも余裕があったし、三峰山(坊主岳)あたりまで足を延ばすこともできたが、まぁ初日から頑張りすぎる必要はない。まだまだ運転する距離も長いので、予定通りそのまま下山することにした。
蛇ヶ岳から少し下ったところから、坊主岳方面と分かれ瓶石沢へ下るルートがある。すぐにのところに小じんまりした池塘があった。木道も付けられていていい景色だ。陽射しが強い開けた谷を緩やかに下っていく。キバナニガナ、シロバナニガナ、トモエシオガマ、キンコウカ、ホツツジ。探すといろんな花が見つかった。
きれいな池塘
下山途中、上部を振り返って
調査中??? キンコウカ
トキソウに似ているが? ホツツジ
さらに下ると樹林帯に入り、展望はなくなる。高度を下げるにしたがって、陽は昇り暑さが増していく。天気予報通りといっていいのか、朝方の不安定さはなくなり、快晴に。汗で全身びっしょり。ときどき登って来る人とすれ違う。逆回りで登る人も多いのだろう。
木漏れ日で暑い
9時13分瓶石を通過、大滝へ戻る分岐を越えて少し行くと三光の宮の入口だ。少し登った岩に囲まれた小ピークが三光の宮(9時38分)。三光とは太陽、月、星の光のことのようで、それを示す小さな碑がある。坊主岳方面と船形山方面の展望がいい。船形山山頂の避難小屋が確認できた。
三光の宮の碑、太陽・月・星が
船形山が望める
三峰山方面
もうあとは少し下るだけなので、のんびりしたい気もしたが、とにかく陽の当たるところは暑い。長居する気にならず早々に下山。緩やかに下り、沢を渡渉して少し行くと分岐に出る。三光の宮から30分ほどで10時8分、大滝野営場の駐車場に戻った。
最後に軽い渡渉
駐車場のところには、人命水という水が出ている。冷たくておいしい。首を伸ばして頭に掛けるとめちゃくちゃ気持ちよかった。生き返るよう。ついついお腹がチャポチャポになるまで水を飲んでしまった。車の数は少し増えているだけ、あと(登山者とは見えない)バイクでツーリングの人が来ていた。
明るいと林道路面のガタガタがよく見える。慎重に運転して林道を下ると色麻平沢温泉 かっぱのゆ(500円)で汗を流す。
楽なコースだっただけに余裕はあったが、それでも暑かった。東北といえど、標高が低いと暑いなぁ。。。天気予報を見ると岩木山はあさっての月曜の方がよさそう。明日は、、、森吉山に決定。エアコンを効かした車での~んびりドライブで北秋田へ。
森吉山山行記録につづく。
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