さわやかな稜線歩き、奥羽山脈船形火山群の主峰 船形山(8月1日山行記録(1))
金曜、まずまず順調に仕事を終えて、車で東京を脱出。きれいな満月が、高速からもよく見えた。この日(7月31日)は7月2度目の満月ということで、非常に珍しいことらしい(ブルームーンというらしい)。
順調に東北道を仙台まで走り、大滝野営場へ。最後の林道は、段差や轍の深いところが多く、久しぶりに気を使って運転した。車高の低い車だと、行けなくはないが厳しいかもしれない。また、ナビの地図と林道が合っておらず、林道内は道標もほとんどないので、やや不安な林道だった。
それでも順調に大滝野営場に到着。星も出ている。1台路肩に停まっていた車に沿って駐車。寝袋が暑いので、中に入らず掛布団のようにして眠りにつく z z z
○8月1日(土) 曇りのち晴れ、山頂部風強し
ロングドライブだったし、ゆっくり寝て、8時くらいに出ればいいかなと思っていたが、思ったよりも早く目が覚めた。朝、到着した車に起こされた感じだ。トイレに行って周囲を見ると、ほんの少し先にしっかりした駐車場があった。夜、真っ暗だと気が付かなかった。
二度寝してもよかったが、天気がよさそうだったので、車を移動して準備開始。ひと組ご夫婦らしいパーティーに少し遅れて、5時52分 野営場の駐車場を出発。
駐車場 登山口
はじめはなだらかな林間をゆっくり進む。すぐに三光の宮への分岐を分け、山頂への直登コース(色麻コース)へ。木漏れ日がいい感じだが、天気は曇ったり日が射したり。白いアジサイ?(樹高がやや高いのが気になったが、見た目はアジサイ)がきれいだ。
白いアジサイ?
少し登りが急になり、汗が噴き出してくる。少しだけだが、トラロープが垂らしてあるような急なところもある。さわやかさに欠け、やはり暑い。こんな盛夏に登る山ではないのかもしれない。30分ほどで展望所なるところに着くが、展望所というのに木々で展望はない。軽く水分補給してすぐに出発。フタリシズカのような(でも少し違う)花にはトンボが。この日の山行では、けっこうトンボを見かけた。
トラロープのある急坂 トンボがいっぱい
ここからぐんぐん登っていく。コースタイムは短いものの、ルートとしては歩きごたえのあるしっかりした山道。ハイキングという感じではない。6時38分、小野田への分岐。地理感がよく分かっていないが、地図も確認せず先へ。汗でシャツのみならず、ズボンまでびっしょりだ。特に心臓の調子が悪くなってから汗の量が増えたような気がする。時々立ち止まって呼吸を整えながらマイペースで登る。時間には余裕があるし、汗は気になるが苦しくはない。
徐々に木々の背が低くなり、やっと東側の麓が望めた。ただクリア感がないのと、地形がわかっていないため知った山もないので、正直言うと感動は薄い。むしろ解放感と吹く風が気持ちいい。
えぐれた登山道を樹木が覆うようになったトンネル状のところを抜けると、6時53分、あと0.6KMと書かれた展望所に出た。ここも展望所というほどは展望がいいわけではない。むしろあと0.6キロということで元気が出る。
トンネル状の登山道
ここからが最後の急登。ゆっくり確実に歩を進めていく。7時15分、稜線の分岐に出る。予想以上に風が強く、山頂方面にはややガスが。好天と思っていたのに。。。
気が付くとあと0.3KMの標識が。ん? まだ展望所から300mしか進んでないの? もっと長かった気がするが、、、
山頂方面はガス、風は木々が防いでくれる
休憩しようかとも思ったが、あと300mなら山頂まで行って休憩することに。ここからは稜線なので、傾斜もなだらかで快適。風は強いが、両側の木々がちょっとした壁を作ってくれているので、さほど気にならない。むしろ展望がさえぎられてしまっている。このあたり、キバナニガナ、トモエシオガマなどまだまだ花が残っていた。多くはないが花を探しながら登るのは楽しい。
タカネニガナ(黄花) トモエシオガマ
7時19分、ガスで薄っすらとした中に避難小屋が見え、1500m船形山山頂到着。登山口から1時間半もかかっていない。さすがにコースタイムの短い山だ。山頂には立派な避難小屋と船形山御所神社の祠がある。展望はいいが、ガスが残念。山頂には先に出発した2人組が休んでいた。軽く話したが、入れ代わるように彼らは出発。
山頂標識
山頂はさえぎるものがないと風が強い。ウィンドブレーカーを着こみ、避難小屋脇で腰を下ろして小休止。避難小屋の中もきれいだったが、やっぱり外の方が気持ちがいい。すると、、、あっという間にガスで展望がほとんどさえぎられてしまった。雲の中に入ったかのような感じ。これから進む稜線もまったく見えない。かなりがっかり。
小奇麗な避難小屋
あっという間に周りは真っ白
今ひとつ食欲はなかったが、無理やりパンを水で流し込む。小屋周辺は花がすごくきれい。ミネウスユキソウ、ウメバチソウ、青い釣り鐘状の花はツリガネニンジンかな?
ミネウスユキソウとツリガネニンジン ウメバチソウ
山頂の祠で手を合わせて、これから歩くコースをガスの中に捜そうとすると、、、すーっとガスが一気に晴れてきました。よしっ! これから歩くルートがおおよそ確認できた。いい感じ。周囲はわかる山が見当たらず。でも360度の展望といっていいでしょう。相変わらず風が少し気になるか。一気にテンションが上がって、周回コースの蛇ヶ岳方面に続く稜線の道へいざ出発。
祠の上からこれから行くなだらかな稜線を望む
今日はここまで。続く、、、
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