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2015年6月22日 (月)

梅雨の合間、雲上湿原アヤメ平から水芭蕉咲く尾瀬ヶ原散策(6月13日山行記録(1))

遅くなりましたが、6月13日の尾瀬、アヤメ平から尾瀬ヶ原散策の山行記録をアップします。

まずはいつものように、コースとコースタイムを、
戸倉温泉4:40=5:07鳩待峠5:29-横田代6:33-中原山7:12-7:30アヤメ平7:36-富士見田代(分岐)7:50-土場8:17-長沢頭8:30-長沢9:01-9:36竜宮十字路9:55-見晴十字路10:23-温泉小屋分岐10:40-東電小屋10:55-ヨッピ橋11:05-牛首分岐11:33-山ノ鼻12:03-12:49鳩待峠13:00=13:19戸倉温泉

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尾瀬には何度か行っているが、ミズバショウの頃には行ったことがなかった。梅雨の合間、展望は微妙かな?と思ったので、ピークを目指す山行を避け、ミズバショウを目当てに鳩待峠からアヤメ平経由で尾瀬ヶ原を散策してきた。至仏も燧も登らない比較的楽なルートではあるが、長沢新道は思ったよりも残雪があった。滑りやすいところがあった反面、むしろ楽しい山行になったかな。ただ、尾瀬ヶ原はやっぱり観光地。すごい人だった。

 

12日、会社が終わってから順調に車で戸倉温泉(第1駐車場)まで移動。天気予報もまずまずのせいか、既に多くの車が停まっていた。明日の天気を期待しつつ眠りにつく z z z

○6月13日(土)曇りのち晴れ

鳩待峠行の始発バスは4時40分。まだ薄暗いうちから周囲は準備する人が動き始める。まぁ時間的にそこまで厳しいわけでもないし、天気予報も徐々に良くなるようだったので、始発でなくてもいいかなと思い、の~んびりうとうとしていた。

と、4時10分ころか、前方の空が急に青く明るくなってきた。ん、始発に乗ろう! にわかに行く気満々に。急いでとにかく必要なものをザックにぶち込んで、バス乗り場に走る。切符を購入するのに少し並んだが、無事4時40分発のバスに乗車。何台ものバスが出るようで、一杯になると即出発。きまま仙人はザックをひざの上に置いたまま、朝食のおにぎりをひとつぱくつく。と、隣の女性は小さなお弁当を食べ出した。でも格好は観光客っぽいなぁ。

5時7分鳩待峠到着。まずはトイレに並んで大を。ただ、ほんの少ししか出ず。あんまり長時間粘っても他の人に悪いので、あきらめてトイレを後に。鳩待峠からは、朝日の当たる至仏山山頂が見える。見ていた間には、至仏山方面に登っていく登山者はいないようだった。
パッキングを確認し、GPSを起動して、軽く準備体操。大半の観光客が尾瀬ヶ原方面に下っていくの横目に、5時29分小屋の裏側から登山道に入る。いきなり静かな山歩きになり、ほっとひと息。

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  鳩待山荘裏の登山口      緩やかな登山道は静か

ゆっくりと樹林帯の中を登っていく。暑くも寒くもなく、ちょうどいい。道は基本的には整備されているが、雪解けの水だろうか、ジュクジュクしたところがあり、少し歩きにくいところもある。川というほどではないが、はっきりと水が流れているところも。

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   木道にも水が流れる

しばらく行くと標識が。鳩待峠-富士見峠間が6.3キロ。(ちなみにここまで1.2キロ)このコース、なだらかなので標高よりも距離が目安になる。GPSが有効。初めて使うGARMIN ForeAthlete 920XTJが楽しみ。

花は、このあたりはまったくない。しだいに雪が多くなり、ところどころ木道が埋まってしまっている。それでもアイゼンは必要ないし、むしろ雪道は楽しいくらい。

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    木道と赤いテープを探しながら

1時間ほど進むと、視界が一気に開けた湿原にでた。横田代だ。入口の端の方に小さめの水芭蕉がたくさん咲いている。よしっ、いい感じ。うれしくなる。

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      視界が開けたら横田代

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    横田代にもミズバショウが咲いていました

横田代の中央部まできて振り返ると、ややぼんやりとした至仏山が大きく見える。このときは空もどんよりとしていて、山々に今ひとつクリア感がない。それでも至仏山のやさしい山容がうれしい。湿原や木々で尾瀬ヶ原も見下ろせないし、まずは展望よりも湿原に目を凝らした。

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         横田代から至仏山

まだこの雲上コースは、花の季節には少し早かったようだ。多くはないが、あちこちにショウジョウバカマやチングルマ、コイワカガミがちらほら咲いている。ヒメシャクナゲは、まだつぼみが膨らみ始めたところ。タテヤマリンドウもつぼみだったし、ワタスゲもほとんど綿毛が開いていない。あとミツバオウレンが咲いていたかな。

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    ミツバオウレン       コイワカガミ

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    ショウジョウバカマ     チングルマ

ほぼ同時に着いた男性3人組の他、先に単独の男性が一人休憩していた。単独者どうし、挨拶をしてしばし雑談。ザックも下ろさず、ゆっくり歩きながら花や植物をじっくり見ていく。

横田代から、再びなだらかに登っていく。途中何か所か登山道が残雪で埋もれているところがあるが、通行はアイゼンがなくてもまったく問題なし。テープや木道の見えている部分を探して進む。ただ、濡れている木道は少し滑りやすい。また倒木が道を塞いでいるところもある。またいだりくぐったり、ほとんどは問題ないが、一ヶ所大きな木が道を塞いでしまっているところがあった。木道を外れて迂回。この時期は、やはり観光客装備で来るコースではない。

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     倒木が道を塞いでいる

前方が開けたところでは、ごつごつの燧岳が見える。ここからは2つのピークが際立つ双耳峰の感じが強い。

7時12分 三角点のある中原山に到着。なだらかな登山道の途中に案内標識のような山頂標識がある。今回の山行の最高地点(1,969m)だが、展望はない。ザックもおろさずスルー。

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    今回の最高峰、中原山(1,969m)

7時30分、アヤメ平着。かつては雲上の楽園と言われた尾根部の湿原で、池塘越しの燧岳が素晴らしい。今はかなり荒れてしまって復旧活動を行っているようだ。それでも多くの花がある。花の種類は横田代とほぼ同じだが、横田代よりも、ヒメシャクナゲもタテヤマリンドウもより花が開きつつある。

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       アヤメ平と浮かぶような燧岳

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       アヤメ平、来た側を振り返って

初めてザックを下ろしてパンでエネルギー補給。少しだけベンチでゆっくり。しばらくして、3人組が賑やかにやってきたので、入れ替わるように出発。

右側(南側)が大きく切れ落ちたところも。谷を覗き込むとなかなか高度感がある。楽なコースだが、なかなか変化もあっていいコースだ。

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10分ほど林間を行くと、7時50分 分岐の標識に到着。すぐ隣が富士見田代。湿原というより池という感じ。でも正面に燧が見えていい場所だ。ベンチもあっていいところ。ここから尾瀬ヶ原の竜宮十字路まで長沢新道を下る。(ちなみに八木沢ルートは崩落個所があり通行止め) 驚いたのは分岐したとたんにかなりの残雪。結構木道が埋まってしまっている。踏み後が不明瞭なところも多い。赤いマーキングテープと木道の見えるところを探しながら下っていく。

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   雪でコースが埋もれてしまっている

踏み抜きはそう不安がなかったが、濡れた木道、雪のついた木道は要注意。ストックを1本使ってバランスを取りながら進んだが、それでも木道では何度もスリップ。そのうちに、、、つるっ! きれいに尻餅をついてしまった。

徐々に陽射しが差すようになり、木漏れ日の中を下る。ただこのコース、展望がないのはやや難点。尾瀬ヶ原を見下ろせるようなところは、ほとんどないといっていい。その点至仏や燧の下りの方がいい。かなりくだっていくと、逆回りから登ってくる登山者もちらほら。滑らないという意味では長沢新道を登りに使うのはいいが、下りに使って鳩待峠に登り返す方がコース的には楽だと思われる。

ただ驚いたのは、一般の観光客と思われる服装の家族連れがいたこと。靴も運動靴だし、ズボンも濡れる素材。子供たちはともかく、お母さんが既にしんどそうだった。よほどひと言アドバイスしようかとも思ったが、何となく声をかけられなかった。大丈夫だったかなぁ。。。

次第に雪がなくなり、長沢の細い木橋を渡ると、少しなだらかになってひと息つけるようになる。ミツバツツジだろうか、赤紫の花がきれいに咲いていた。木々の間から、やっと尾瀬ヶ原が見えるようになる。あと少しだ。このあたり、スミレの花がたくさん咲いている。タチツボスミレのようだが?

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  なだらかな落ち葉の道  ミツバツツジ  タチツボスミレ

尾瀬ヶ原にでると、まずたくさんのミズバショウに出迎えられる。至仏山を背景に撮りたいのだが、至仏に画角を合わせると、ミズバショウが小さすぎていい絵にならない。なかなか難しい。いつの間にか、快晴になっていて、樹林を抜けるとかなり暑い。

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      ミズバショウ咲く池塘の奥には至仏山

アヤメ平に比べると、やはり開花が進んでいる。タテヤマリンドウがきれいだ。あちこちにいっぱい咲いている。水のあるところでは、黄色いリュウキンカがきれいだ。ヒメシャクナゲもきれいなものがちらほら。ただ、思っていたよりは、ミズバショウも終わりが近いし、夏の花はまだまだだ。

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    尾瀬ヶ原に出る、メインルートに多くの人

9時36分、竜宮十字路着。

今日はここまで。つづく。。。

 

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