展望の雪山に遊ぶGWの唐松岳(5月3日山行記録(1))
長野から八方に移動し、無料の公営駐車場へ。観光地の雰囲気にやや戸惑いながら、少しリフト乗り場あたりまで歩いてみる。スキー客も多いようだ。星もきれいに見えている。明日も焼けそうだ。期待を胸に眠りにつく。。。
○5月3日(日)晴れ
ゴンドラリフトの時間に合わせて起きる。青空に白馬三山がくっきり。よっしゃ~! となりのワンボックスのおっさんもどうやら単独登山者。軽く挨拶。
駐車場から白馬三山がくっきり
準備をしていると、、、、ない。ない。ない。入れたと思っていた(度付)サングラスがどこにもない。やばい! この天気でサングラスなしだと確実に目をやられてしまう。ウェアも迷った。取りあえず上は夏ウェアで、ザックの中に毛のシャツを1枚。あとは薄いウィンドブレーカーと雨具にして、冬山OKのシェルは車においていく。取りあえずサングラスを調達しなければいけないので、早めに出発。
途中のスポーツ用品店らしき店はまだ開店前。ペンションの人がいたので聞いてみるが、わからないとのこと。と、開いていたレンタルスノーボード屋さんに飛び込んでみた。おそらくアルバイトの人で、いろいろ探してくれたが、サングラスはない。ただ、売り物のゴーグル(1,500円)があった。背に腹は代えられない。即購入。調達できなかったら、八方池までくらいかと心配していただけに、まずはひと安心。
ゴンドラ乗り場は既に長蛇の列。チケット(往復2,900円)を購入して、登山届を提出。係りの人が、装備のヒアリングをしたうえで、上の状況や注意点を説明してくれる。やはり軽装で登る無謀な人もいるんだろうなぁ。たしかにピッケルを持っている人は意外に少ない。(きまま仙人はもちろん持参) スキー客と登山客は半々くらいか。失敗したのは、ここの売店にサングラスがあった。吹雪かない限りサングラスの方が便利だ。
リフトは定刻前から動き始め、思ったよりも順調に乗ることができた。ゴンドラのあと、スキーヤーを見下ろしながら、グワッドを2つ乗り継いで第1ケルンへ。ただこのリフトの乗継、登山靴で歩くには、少々長いし歩きにくい。
準備をして、8時11分いざ出陣。風もほとんど気にならず、夏ウェアのまま。歩き始めは、登山道には雪はまったくない。渋滞するほどではないが、多くの登山者が登っている。
歩き始めは雪のない夏道、次第に残雪がちらほら
建物はリフト乗り場、高度感があってわくわく
右手を見ると、白馬三山が間近に見える。左手には、鹿島槍や五竜が。ふりかえると、ややクリアさには欠けるが、妙高や浅間などが見渡せる。ここだけでも十分楽しめる。遅い時間になると、観光客もくるのだろうか。
左 鹿島槍ヶ岳、右 五竜岳
やや抑えめのペースで一歩ずつ登る。今回は軽量化のため、宿泊せずに日帰り。かつ迷ったがストーブもおいてきた。(一方でツエルトなどは持参) 荷物が重く無いのでまずまず順調。八方山(ケルン)を過ぎたあたりから、ところどころ登山道にも雪が出てくる。わくわく。アイゼンはまだまだいらない。
天狗尾根
八方ケルンの顔型をにんまり過ごし、9時7分八方池の上の第3ケルン着。
八方ケルンは顔のようになっている、展望が最高
丸山の奥に初めて唐松岳のピークが見えた。遠いとは感じないが、まだまだあるなぁ。八方池は雪で覆われている。体力を温存しておきたかったので、池には下りず上を目指す。が、どうも小腹がすいてきたので、次の小ピークのところでザックを下ろしてひと休み。パンひとつにババナも食べてエネルギー補給。天気が良くていい気分だ。
八方池と白馬三山
少し登って八方池を振り返ると、その奥に頚城山塊の妙高や火打が望める。
雪の八方池の背後には頚城山塊や戸隠の山々
どんどんテンションが上がっていく。このあたりは傾斜も緩く、マイペースで確実に進む。尾根に沿って左手に回り込むように行くとここからが雪道。すぐ先の急な登りでは、登山者の列ができている。きまま仙人も周りの人たちに倣って、アイゼンを装着して、(サングラスがないので)購入したゴーグル装着。ひとつよかったのは、ちょうどメガネに合った大きさで、メガネをかけたままゴーグル装着。
ここでアイゼン装着 急登は渋滞
急な登りは軽い渋滞なので、ゆっくりペース。きまま仙人にも余裕があった。無理をせず列の中で入って一歩ずつ登る。振り返ると景色が変わっていくのが楽しい。少し緩やかになったあたりから、尾根を少し外れて雪面をトラバース。アルプスの雪山に来た~っていう感じ。天気がいい分、やや重いというかざらっとしだしたというか、みんなが通っているところを外れると歩きにくい。
結構急登、振り返ると展望が素晴らしい
丸山のピークは巻くように迂回して尾根に戻る。このあたりからは結構人がばらけてきて歩きやすい。五竜岳が大きく迫るようになってくる。どっしりとした五竜はいい。
奥に重なるように唐松山頂が見える 雪の尾根をゆっくり登る
さらに雪の尾根を登りつめると雪のない小ピークに出る。ここからしばらくは雪が付いていたりなかったり。どこでアイゼンを外すか迷うところ。
しばらくアイゼンのまま、岩、土の尾根を進んだが、人を避けられるスペースのところでアイゼンを外した。風も気持ちいい程度で寒くはない。ひと登りして11時27分、唐松頂上山荘の上のピークに到着。ここまでくればひと安心。お茶でのどを潤す。頂上はもう目と鼻の先。
長くなりそうなので、今日はここまで。
つづく。
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