春の息吹を感じ、奥多摩三大急登のひとつ大休場尾根から本仁田山、川苔山(4月18日山行記録(1))
○4月18日(土)晴れ
いつものように鳩ノ巣駅近くの駐車場に車を止めて仮眠。6時過ぎに出発しようと思っていたが、早朝着の登山者がざわつきだしたので、5時頃には起床。6時前の電車に乗って奥多摩へ。多くの登山者がバス乗り場に急ぐ中、きまま仙人は準備をして6時4分 奥多摩駅を出発。今年初の山行に不安と期待をいだきつつ歩き始めた。
駅周辺にすぐわかる案内は見当たらなかった。登山口の安寺沢まで距離があるので、少し道案内をしておきたい。奥多摩駅を出て右に駅に沿っていく、川に沿うように緩やかに下って行くと北氷川橋。橋を渡りきったつきあたりに登山口までを示す案内板がある。
北氷川橋を渡る 渡ったドンツキに案内板
あとは要所要所に標識があるので大丈夫。まぁ写真を撮りながら歩いたこともあるが、30分以上舗装道歩きが続く。途中ヤマブキの鮮やかな黄色い花がきれいだった。
鮮やかなヤマブキ
6時41分、安寺沢の登山口に着く。ちょっと舗装道歩きが長いが、ここまでいい準備運動。
安寺沢の登山口 ヒメオドリコソウ
安寺沢の登山口からいよいよ山道になる。民家の奥にはまだきれいに桜が咲いていた。すぐに分岐があり、乳房観音というところが。名前からして無視するわけにはいかず、少し寄り道してお参りに。何ということはない祠と由来の案内板があるだけだが、登山の安全を祈願。なぜか早くも小腹がすいたので、菓子パンをひとつ口に。
まだまだきれいな桜 乳房観音で登山の安全祈願
道はやや狭いところもあるが、歩きにくいというところはない。食う出るの法則か、もよおしてきたので登山道を少し外れて大キジを。いや~すっきり。そういえば、糠指尾根の時も早々に大キジだったなぁ。三大急登と大キジには何か関連が? ところどころ小さなスミレの花が歓迎してくれているよう。
ここから急登なのだが、覚悟していただけに、驚くこともなくマイペースでぐんぐん上がっていく。折り返しながら登山道が付けられているので、思ったよりも急登を感じない。途中、「足場悪し、滑落注意」という手書きの看板が。たしかに少し荒れてはいるが、さほど気にするほどではない。たまに山側が崩れて埋まりかけたようなところがあり、登山道が斜めになっているところが歩きにくいくらいだ。落ち葉が積もったところを、踏みしめながら登っていく感じがいい。
落ち葉の登山道
40分ほどで、7時33分 標識のある尾根に出る。おそらくここが大休場というところで、ここからが大休場尾根といわれる尾根なのだろう。右手側817mピーク側はロープが張られて進入禁止になっていた。ザックを下して一本入れる。水分補給タイム。
尾根に出たところが大休場 木漏れ日の尾根が気持ちいい
日が差し始め、ここからは木漏れ日の尾根を登っていく。木々の根っこが露出していて、根っこの階段を登っていくよう。でもなかなか快適、快調だった。心臓の不安も薄れ、いい気分。ただ木々にさえぎられて展望はほとんどない。新緑も少しだけ楽しめた。ひと汗かいて登りつめると花折戸尾根との分岐に出る。一本入れて小休止。覗いてみると、花折戸尾根もそんなに歩きやすそうな登山道ではないように思える。
露出した根っこの階段
ここからはなだらかな尾根を少し登ると、8時29分 本仁田山(ほにたやま:1,225m)山頂着。まだ時間が早いせいか、山頂はきまま仙人独り占め。三角点やベンチのあるこじんまりした山頂だ。本仁田山からは南側だけが開けている。春らしく、やや靄のかかった長閑な陽光。ベンチに座って、おにぎりでエネルギー補給。ここで地図(1995年の古い地図)を出してコースを再確認。時間的にも体力的にも余裕があったので、予定通り第一オプションで川苔山に行くことにする。早々に山頂を後にする。
本仁田山からの展望
ここからは人が多く通るコースだけに、登山道も整備されている。初めは下りということもあって快適な稜線歩き。遠目に赤紫のつつじが見えるが、ミツバツツジだろうか? 展望はないが、今年初めての山歩きにわくわく。コブタカ山で初めて他の登山者と会う。挨拶だけしてそのままスルー。途中鷹ノ巣山や雲取山が見渡せるスポットが。いい展望だ!
左に鷹ノ巣山、中央 雲取山、右は天祖山
9時15分大ダワ到着。鳩ノ巣から直接登ってきた人たちだろうか、数組の登山者が休憩していた。なんとなく落ち着かなかったので、ここもスルー。
大ダワを過ぎて少しいくと、分岐に出た。どちらも川苔山に行く道のようだが、左は鋸尾根(悪路につき通行注意と書かれている。)、右は舟井戸となっている。地図を出して確認するも、古い地図には載っていない。ウスバ尾根を回る道は現在通行できないようだ。後ろから来られた登山者の方が親切に教えてくれた。右は迂回路のようだ。2組鋸尾根の方に向かっていったので、きまま仙人も鋸尾根に進む。
鋸尾根への分岐 鋸尾根を登る
鋸尾根というだけあって、小さなピークが3つ4つあり、たしかに手を使うような岩場もある。が、むしろそういう方が楽しい。悪路となっていたが、山では普通というか、特段悪路だというほどではない。日が当たり、少し暑いくらいだった。ちょっと焼けたかな。展望はほとんどないが、ツツジがきれいだ。
右のピークが川苔山?
30分少しで、舟井戸らしき所に出る。無事迂回路と合流。ここから山頂までは快適な登山道。何か所かベンチもある。各地からの登山道が集まる茶屋(開いてなかった)を通過し、最後はなだらかに登って10時18分 川苔山(川乗山:1,364m)山頂着。
山頂直前はなだらか 川苔山山頂
後半に続く。。。
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