« ダウン | トップページ | さくら 西加奈子著 »

2015年3月10日 (火)

台北 故宮博物院

いや~早く書かないとどんどん記憶が薄れていくようだが、画像も少し集めたので、少し書き留めておこう。

春節の影響で飛行機が取れず、2月22日(日)の朝台北入り。どこに行こうかと迷ったが、せっかくなので、故宮博物院へ行ってみた。いや~素晴らしいおたからの数々に感激。行ってよかった。

Taipeikokyu_02

   意外と小さかった超お宝の「翠玉白菜」

「故宮博物院」、言わずと知れた中国歴代皇帝のお宝を集めた美術館、博物館だ。

13年秋には北京の故宮博物院を訪れる機会を得た。昨年は東京の国立博物館で「「台北国立故宮博物院展」をやっていた。(残念ながらきまま仙人は行っていない) それで心のどこかに引っかかっていたように思う。入場料は250台湾ドル、日本円にすると1,000円弱。

Taipeikokyu_01

    国立博物館で行われた時のパンフ

中国皇帝のお宝は、北京の紫禁城にあったものだが、日中戦争の惨禍を避けるため、一部が転々とした後台北に落ち着いたもの。それこそ鏡や勾玉、青銅器のようなものから、仏像、焼物、青銅器、宝石、象牙、珊瑚、七宝、漆、書画、家具、、、あらゆるものがあり、一日で見るのが大変なくらいだ。

まず行くまでのことにも触れておこう。ホテルで聞いたら「故宮博物院は地下鉄の駅から離れているのでタクシーに乗れ」と。しかしそれでは面白味に欠けるし、高くつく。で、まずは地下鉄を乗り継いで士林駅へ。ガイドブックに書いてあったバス停に行くと、ちょうど「故宮」と書いた紙が貼られたバスが停まっていた。ラッキー。ただし超満員。ほとんどの人は博物院で下りるので、その点は安心だった。不満なのは、ほとんどの人はPASMO/SUICAのようなカードタイプのパスを使う。きまま仙人はキャッシュで払ったが、おつりは出せないような感じ。(言葉が通じないので、明確にはわからなかった) 大したお金ではないが、損した気分。帰りもバスの番号をみて、士林駅を経由するバスにスムーズに乗車。こういうローカルな交通機関に乗るのってなかなか楽しいです。

さて、博物院に話を戻そう。春節の日曜日ということもあり、ものすごい人。特に目玉の「白菜」、「肉形石」、「人と熊」などは特別展示コーナーで区切られていて、そこがまた長蛇の人。しかも小さいものなのに、前で立ち止まって見ることを許してもらえず、あっという間に先に行かされ、落ち着いて見ることすらできなかった。

Taipeikokyu_06
 

 

 

 

 

     肉形石

Taipeikokyu_03_3

     人と熊

きまま仙人が感動したのは、まず宝石や象牙の彫刻類。単に細かないい仕事というだけでなく、何年かかって作ったのか?と思うほどすごいものがたくさんあった。象牙多層球(すみません正式名称不詳)などは、象牙のかたまりから、12層もの球形の籠をくり抜くように作られている。まったく驚きの技法だ。実物は展示されていなかったが、もっとすごい17層(21層も?)のもの(象牙透雕雲龍文套球)があるらしい。

超人気の白菜や肉片も非常に面白かった。子孫繁栄ということらしいが、白菜にイナゴとキリギリスが彫られているのは、アール・ヌーヴォーのよう。意外なほど小さかっただけに、逆に細かな細工が光る。

焼物はきまま仙人にはなかなか難しいが、下の写真の「藍地描金粉彩游魚文回転瓶」などは二重の花瓶になっていて、内側を回すと、外側に開いた窓から魚が泳ぐように見えるというもの。ありそうでなかなかないギミック。

Taipeikokyu_05_2

  藍地描金粉彩游魚文回転瓶

汝窯の青磁、なんて言われても価値も全く分からないが、北宋時代のもので、極少数しか残っていないらしい。

Taipeikokyu_04

  青磁輪花碗(汝窯の器)

時計も少しだがあった。どちらかというと時計(機械)よりもエナメルなどの細工の方が主というものがほとんど。さすがに北京の鐘表館のようなものはほとんどない。

残念ながら解説がほとんどは中国語と英語で、正直よくわからないものも多かった。特に書画はもう少し解説を知りたかった。日本語があったかどうか未確認だが、音声ガイドを聞いてみてもよかったかなと思う。大きくて重いし、高価なので、分厚い図録はパスしたが、もう少し詳しく知りたくて、コンパクトな図録を一冊買って帰った。

また行ってゆっくりもう一度見たいと思う質・量だった。行ってよかった!

あと隣接する庭園 至善園(別に20台湾ドル)もいい。ぶらっと散歩するのも楽しい。

    Taipeikokyu_03

|

« ダウン | トップページ | さくら 西加奈子著 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 台北 故宮博物院:

« ダウン | トップページ | さくら 西加奈子著 »