ワシントン・ナショナル・ギャラリー展
たしかこの前もやったような、、、と思って調べたら、やっぱり2011年にも国立新美術館で開催されていたた。(こちら) それでもほとんど別の絵が来ていたのではないだろうか。
サブタイトルに「アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから」とあるように、印象派好きには理屈抜きに楽しめる展覧会だった。ルノワール、マネ、モネ、ドガ、セザンヌ、ゴッホとビッグネームもたくさん。一方で新たな発見とか、驚きとかは少ないともいえるかな。
コーナーごとにテーマが付けられていて、
1 戸外での制作
2 友人とモデル
3 芸術家の肖像
4 静物画
5 ボナールとヴュイヤール
今回来日した作品たちは、NGAの創設者で実業家のアンドリュー・W・メロンの娘エイルサ・メロンを中心に形成されたコレクションとのこと。彼女の感性というか、自宅を飾るための絵だったせいか、品のいい作品が多い。そういう意味でも見やすい展覧会といえる。
何枚か紹介したいが、画像が簡単に見つからないものも多いので、メジャーどころを数点。
まずルノアール。ポスターにも選ばれている「猫を抱く女性」「アンリオ夫人」などは、本当にルノアールらしく、綺麗で柔らかく、そして上品な作品だ。
猫を抱く女性
アンリオ夫人
セザンヌの「牛乳入れと果物のある静物」もすばらしい。セザンヌの静物は、構図などはいいのだが、くすんだ色の作品が多いが、この作品は色の印象もすごくいい。
印象派より前だが、コローの「芸術家のアトリエ」も興味深かった。自然の風景が多いコローのこういう作品は、ないわけではないが比較的少ないのではないだろうか。
最後にもうひとつ。モリゾの「窓辺にいる画家の姉」を。
優雅なゆったりとした時間を過ごせる展覧会だと思う。ただ、少し人が多いのが難点か。
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