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2015年2月17日 (火)

約束の森 沢木冬吾著

沢木冬吾氏の「約束の森」を読んだ。前後半でがらっと雰囲気の変わる話。前半はきまま仙人の好きな、すごくいい感じで展開。後半は激しい銃撃戦。映像ならまだしも、きまま仙人には本という文字ではちょっときつかったかな。

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沢木氏の小説は初めて読む。前半のミステリー設定、主人公の元刑事奥野侑也と義務教育を全く受けていないという突飛な設定のふみ、前半正体不明の隼人というまったくの他人である3人が、ひとつ屋根の下で疑似家族を演じる。徐々に3人の心に通じ合うものができ、家族らしくなっていく。また放置されていたドーベルマンのマクナイトとの信頼関係ができていくあたりの展開は、引き込まれるものがあり、一気に読んだ。

多くの登場人物がでてくるが、誰が味方で誰が敵かわからない展開は見事。各人のキャラも動物(犬とオウム)もいい感じ。

一方で後半の銃撃戦は、彼らの考え方自体がまったく付いていけない。話の展開も(好きな人には何でもないのだろうが、)やや複雑な印象。読み直さないとすっーと入ってこないところも。「N」という謎の組織に、スカベンジャーと呼ばれるマッドマックスのような?組織。よく練られて構成されているとは思うが、ややわかりにくい?

あと、侑也の失踪した妻の謎が今ひとつ腑に落ちなかったのが気になる。

小説としては、楽しめたが、帯に書いてあったような、「一生手元に置いておきたい作品」というわけではなかったかな。

 

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