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2014年11月 3日 (月)

秋晴れのもと紅葉と展望に大満足、深田久弥終焉の山 茅ヶ岳(10月25日山行記録(1))

今週は3連休なのに山には行かずの~んびり。先週の茅ヶ岳山行の記録をアップします。

茅ヶ岳は深田久弥終焉の山としても有名な二百名山。南アルプス、八ヶ岳、奥秩父の間に位置し、韮崎I.C.から近い。きまま仙人は記録を見ると93年だから21年前の春に登って以来。その時は小雨で展望は皆無。今回は素晴らしい秋晴れで、紅葉も大展望も本当に素晴らしかったです。

まずはいつものように、コースとコースタイムを再掲します。今回は余裕があったので、山群最高峰の金ヶ岳まで足を延ばしてきました。

深田公園7:23-林道7:49-女岩8:25-9:37茅ヶ岳9:52-10:35金ヶ岳10:53-茅ヶ岳11:45-林道12:54-13:16深田公園

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平日仕事に余裕がなく、金曜日も会社を抜けるのにちょっと出遅れた。なので週末はゆっくりしようかとも思ったが、天気予報は快晴。やはりこれは紅葉を見に行くしかない。
標高の高い山や東北方面は、すでに見頃が終わっていそう、、、で、比較的近い茅ヶ岳に登ってみることにした。最近、近距離の持ち駒(行きたい山のストック)が減ってきた。要検討かな。

自宅を出たのは、既に11時前。それでも約2時間、順調に午前1時頃には深田公園の登山口に到着。韮崎I.C.から近いので便がいい。残念ながら星は見えなかったが、この季節にしては暖かいくらいで、明日の好天を期待して眠りにつく。

○10月25日(土)快晴

6時を回ったくらいから、周辺が騒がしくなってくる。けっこう早く出る人も多い。今日のルートはコースタイムには余裕があるので、きまま仙人はいつもよりゆっくり。6時半を過ぎて、やっと起きだして準備を始める。暖かそうだったので、ウィンドブレーカーなどもザックに入れて、夏服で行くことにした。

7時23分、駐車場を出発。既に10数台は停まっていただろうか。天気はまずまず。少し色付き始めた木々があるが、登山口付近の紅葉はこれからか。上は期待できるのでは? 気分も盛り上がってくる。

すぐに深田公園(深田久弥の碑のあるところ)の分岐を分けて茅ヶ岳方面へ。初めは樹林帯の非常になだらかな登山道をいく。森林浴という感じ。今のきまま仙人には、アップ代わりに低負荷から入れるのは好都合。おそらくマムシグサだろう真っ赤な実を付けている。あと見慣れない紫色の小さな実を付けたものがあったが、何だろう?(帰宅後調べたら"ムラサキシキブ(紫式部)"らしい、何とも風流な) あと菊系の小さな白い花が少しだけ咲いていた。このあたりは、まだまだ紅葉はしていない。

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     マムシグサの実            ムラサキシキブ

30分弱で舗装された林道を横切る。そこから徐々に傾斜も出てきて山道らしくなる。落ち葉の上を歩くようなところもあるが、紅葉は今ひとつ。谷筋でやや日が当たりにくく、じめっとしたところが多いせいだろうか? 苔むしたを岩や倒木を眺めながら登る。

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    苔の岩の転がる谷あいを登る

8時25分、女岩(分岐)着。落石多発とのことで、ロープが張られ、女岩の手前50mで立ち入り禁止になっていた。だいたいの位置は何となくあのあたりかなと思うのだが、女岩がどんな岩なのかはまったく見えず。さすがに危険を犯してロープをくぐる気にはならず、少し休んで先へ。

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       女岩は立ち入り禁止

ここからが本格的な登りとなる。傾斜が急になり、ゆっくりゆっくり歩を進める。道は良く整備されていて、迷うようなところはない。一気に汗がでるが、まずまず快調に高度を上げていく。時折さらさらと枯葉が落ちてくるのがいい感じ。ひと頑張りして、何とか稜線まで出てひと息ついた。ふぅ~。

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    まだ色づいていないが朝日に透けて美しい

ここから少し景色が変わる。やや細目の尾根で、一気に明るくなる。急登は続き、手を使うような岩場の登りも。徐々にきつくなってきて、心臓バクバク、胸に圧迫感が、、、あと少しなのに、、、 木々の間から周囲の山が望めるが、ゆっくり見ている余裕はない。ゆっくりゆっくり登る。

少し立ち止まって、振り返ってびっくり! 雲の上に大きな富士山が。。。小さなテラス状の岩に立って、ゆっくり眺める。東から北東方向には奥秩父の山々だろう。一番高い金峰山山頂の五畳岩が確認できる。頂上からの展望に期待が膨らむが、景色を見ながら小休止。

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     振り返ると大きな富士山、見慣れていても感動の姿

焦る気持ちを押さえ、時々立ち止まりながらゆっくり登り、9時37分、1704m 茅ヶ岳山頂到着。雲ひとつない素晴らしい展望に大感動! 来てよかった~。山頂には既に数組の登山者が。パンをひとつお腹に入れてエネルギー補給。

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     山頂直下の稜線            茅ヶ岳山頂

ざっと同定した山々を紹介しよう。帰宅してから確認した山もある。何といっても圧巻は西から南にかけての南アルプス。北側から鋸岳、甲斐駒(摩利支天もはっきり)、仙丈岳、そして鳳凰三山の地蔵、観音、薬師。地蔵のオベリスクもよく見える。地蔵と観音の間には北岳、そして薬師の左奥には間ノ岳、農鳥岳と続く。さらに左側に白い峰々が。荒川岳の中岳、悪沢岳、そして赤石岳、上河内岳。すごい!

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    南アルプスが近い、右から鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈岳、
    鳳凰三山の地蔵岳、観音岳、薬師岳

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      鳳凰三山のアップ、地蔵と観音の間奥に北岳
      薬師の左奥には間ノ岳、農鳥岳と続く

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 左から荒川中岳、一番高いのが悪沢岳、赤石岳、聖岳、上河内岳

南(やや東より)には富士山。富士山の右側には毛無山が控える。東側に目をやると三ツ峠や大菩薩をはさんで、奥秩父の主峰が近い。一番高いピークが金峰山。その右には奥北千丈岳、左には小川山。小川山の肩に瑞牆山が見える。

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 奥秩父の山々、中央高い金峰山、左に小川山、その左肩に瑞牆山

北側、これから登る金ヶ岳の右遠方には浅間山、左には八ヶ岳連峰の格好のいい山容が。横岳、赤岳、阿弥陀岳、権現岳、編笠山、主要なピークが確認できる。八ヶ岳の左奥には、、、何と北アルプスだ! 槍ヶ岳や大キレットが肉眼でもはっきり確認可能。北ア南部の主要な山々が見える。さらに左には乗鞍岳。残念ながら噴火した御嶽山や中央アルプスは確認できず。

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   金ヶ峰(右)の左奥には八ヶ岳、右から横岳、赤岳、
   阿弥陀岳、権現岳、編笠山

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    北アルプス南部の山々、右から大天井岳、常念岳、槍ヶ岳
    大キレット、穂高岳、少し離れて霞沢岳

長くなってきたので、今日はここまで。

続く。。。

 

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