秋晴れのもと紅葉と展望に大満足、深田久弥終焉の山 茅ヶ岳(10月25日山行記録(2))
少し休憩したのち、まずは金ヶ岳を往復してくることに。まずは急な斜面を100m強下る。帰りに登らないといけないだけにもったいない。そこから170mほど登り返す。石門をくぐり大きな岩を迂回して登っていく。あれっ?心臓の音がリズミカルだぞ。明らかに不整脈系ではない力強い鼓動だ。自分でも驚くくらい快調に登れる。登り切ってここが頂上かな?と思ったが、標識らしきものは無い。少し先にもうひとつピークが。金ヶ岳には2つ(偽)ピークがあるようだ。少し下って登り返すと、10時35分、この山塊の最高峰、1764m 金ヶ岳山頂着。
落ち葉の上に木々の影が面白い
石門をくぐって行く 金ヶ岳への岩場の登り
山頂には同年代くらいの男性2人組のみ。しばし景色を見ながら雑談。体調も良く、バナナもうまい。南アルプスは良く見えるが、展望は明らかに茅ヶ岳の方がいい。だが、紅葉を見るのにはここまで足を伸ばす価値がある。茅ヶ岳と金ヶ岳の間の谷間の紅葉はとてもきれいだ。茅ヶ岳までよりも赤い色の混じり方が多い気がする。しばし休んで帰路につく。
茅ヶ岳と富士山のツーショット、右端は毛無山
茅ヶ岳に戻る途中、二人組に教えてもらったビュースポットに寄り道。石門少し手前(上)の迂回した岩のところから谷間と南アルプスが一望できる。茅ヶ岳と富士山のツーショットもいい感じ。ここから見ると茅ヶ岳の山頂部はけっこう鋭い。もう少し広かったらコーヒーでも沸かしたいところだが、ゆっくり座るスペースもない。
岩場の展望スポットから振り返った金ヶ岳
紅葉の谷あいや山肌を上から一望、素晴らしい錦繍の世界
この頃から人とすれ違うことが多くなってきた。石門をくぐり、茅ヶ岳まで登り返す。むむっ?心臓ばくばく。金ヶ岳の登りは快調だったのに。。。調子に乗りすぎたかな? 降りてくる人も多かったので、一歩一歩、休み休み登り、11時45分、茅ヶ岳に戻った。と、な、な、なんだこの人の多さは。山頂は大勢の人でごった返し。あまりの人の多さに唖然、まいった。。。
それでも改めてポジションをさがして主要な山々の写真を撮り直す。ただ木々や人がじゃまになって、360度のパノラマ写真はなかなか難しい。ひと通りの写真を撮り直したつもりだったが、なぜか急かされるようで、落ち着かなくて写したためか、後で見ると撮りそこねた山々が。。。失敗! たとえば、金ヶ岳は木々で上手く撮れなかったので、よく見えるところから取り直しておきたいと思いつつ忘れてしまった。手前の木々にオートフォーカスが合焦してしまい、山が今ひとつクリアでなかったり。
ちなみに山頂に展望表示盤があるのだが、これが立体地図のようになっている。正直アイデアは買うが、むしろわかりにくいのでは。しかも富士山は山頂部が欠けてしまっていた。
あとはほとんど下るだけだ。11時58分、人ごみを避けるように山頂を後にする。今回はコーヒーもカップヌードルも持ってきていたのに。。。 下山は尾根コースを下る。陽が高く、明るくて道も整備されている。前半やや急なのだが、登りに使った女岩経由のルートよりも快適だ。千本桜への分岐を分け、さらに下っていく。登りのルートよりも紅葉がきれいだ。木漏れ日というより陽が直接顔に当たり、日焼止めを持ってこなかったことを悔やむ。
カラフルな尾根道を下る
赤や橙色に紅葉した木、黄色く黄葉した木、針葉樹の緑、空の青の対比が美しい。陽のあたるところの方が紅葉はきれいだ。こちらから登るという選択も有かも。途中、秋らしいトリカブトやリンドウがわずかに咲いていた。白い野菊系の花も。
リンドウ トリカブト
快調に下り、1時間ほどで12時54分林道にでた。少し舗装道を戻り、朝登った道に合流。あとはなだらかな道を戻るのみ。と、前からちょっと大きな犬と乗馬で登ってくる方々が。どこまで行くんだろう。気持ちよさそうだった。
駐車場直前で、深田公園にある深田久弥の記念碑に立ち寄る。著書日本百名山で有名な「百の頂に百の喜びあり」の言葉が刻まれている。特に何ということもないので、写真だけ撮って13時16分、無事スタートの駐車場に戻った。
ススキが秋らしい 深田久弥の碑
帰路、「武田乃郷 白山温泉」(600円)で汗を流す。まだ時間が早いのか、意外にすいていてゆっくりできた。そのあと途中のファミレスで、遅めの昼食(早めの夕食)をとって帰ったのだが、駐車場から今日登った茅ヶ岳、金ヶ岳が望めた。ちょっと得した気分。ちなみに山容が八ヶ岳に似ていることから"ニセ八"と呼ばれるらしい。
中央が茅ヶ岳、その左2つのピークが金ヶ岳
紅葉に大展望そして温泉と、最高の秋の休日になった。会津駒に続いて大満足!
おしまい。
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