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2014年10月 5日 (日)

獣の奏者 外伝 刹那 上橋菜穂子著

今日は台風の影響で一日雨。きまま仙人もゆーっくりしました。

さて獣の奏者4巻に続いて、「外伝 刹那」も読んだ。登場人物のサイドストーリーとして面白かったが、正直違和感もなくはない。。。

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この外伝は、以下の4つの短編がおさめられている。
綿毛-エリンの母、ソヨンの視点でエリンが赤ちゃんの頃
刹那-イアルの視点で、エリンとの恋、ジェシの出産
秘め事-エサルの秘めた恋
初めての-エリンの視点でジェシの子供の頃
が語られる。

刹那と秘め事でページ数の大半を占め、短編というより本格的な物語になっている。時代的にもバラバラだ。本編に入れるにはメインの話がボケかねないし、読者としてはもう少し知りたいというところ。

特に「秘め事」でエサルの過去についていろいろ明かされ、エサルという主役級の登場人物が、一層興味深い人物として描かれている。ユアンを非難したくもなるが、身分制度のある時代。エサルの性格を考えると、妙に納得してしまった。

刹那はストーリーとしてはすごく面白くていいのだが、どうしてもエリンの考え方に違和感を覚えるところがある。うまく書けないが、この違和感はⅢ巻、Ⅳ巻からすでにあったものだ。エリンはよく言えば芯がしっかりしているが、悪く言えば自分勝手。ん~なんかすっきりしない。

それでもファンにはたまらない1冊だろうし、きまま仙人もこういうのが出てくれば、買ってしまうなぁ。

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