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2014年9月18日 (木)

スリリングな岩と鎖場の登り、信仰と修行の山 戸隠山(9月13日山行記録(1))

戸隠山は、いつでも行けると思いつつも、なかなか登ることができなかった山だ。できれば紅葉の時期に登りたい気もするが、混む時期は鎖場などでの渋滞もあるので、敢えてこのタイミングとした。

まずは、コースとコースタイムを再掲しておこう。
戸隠奥社入口6:53-奥社7:25-五十間長屋8:16-百間長屋8:21-西窟8:32-蟻の戸渡り9:03-八方睨9:18-戸隠山9:40-九頭龍山10:38-一不動11:47-戸隠牧場(裏のゲート)13:11-さかさ川歩道入口13:40-14:09戸隠奥社入口

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戸隠神社は観光地でもあり、戸隠はそばやスキー場でも有名だ。また戸隠山は二百名山、北信五岳でもある。今回はガイドブックなどでも多く紹介されている戸隠神社奥社から戸隠山、九頭龍山を経て、一不動から戸隠牧場へ下山する、最も多く歩かれているコースとした。

Part2はこちら

少し東京を出発するのが出遅れたが、まずまず順調に深夜1時過ぎに戸隠神社奥社入口の駐車場着。さすがに夜中に着くと、無料駐車場もがらがら。星は見えなかったが、明日の好天を信じて眠りにつく。。。

○9月13日(土)晴れ一時曇り

コースタイムには余裕があるし、目覚ましをかけずにしっかり寝て、6時53分 奥社入口駐車場を出発。既に数組の登山者や観光客が歩き始めている。戸隠神社と刻まれた石柱のところから入り、鳥居をくぐってしばらくはまっすぐでフラットな参道を歩く。隋神門を越えると、背の高い杉並木が歴史ある神社らしい。既に観光客が多いのに驚く。

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    大鳥居をくぐって      まっすぐな杉並木

30分ほどで奥社に着く。とりあえず登山の安全と健康を祈願。登山口は奥社のすぐ手前を左手に。ここで登山者カードを記入して、熊鈴を付けて、いざ山道へ。情報通り、はじめから結構な登り。心房細動を宣告されたばかりということもあり、いつも以上に意識してスローペースでスタート。暑くも寒くもなく、さわやかさが感じられ、もう夏山ではないことを実感。

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      戸隠神社奥社

さすがに花もほとんどなく、紅葉はまだまだ。それでも8月初めの北ア以来の山なので、心はウキウキ。陽が射すと木漏れ日がいい感じ。ひと汗かいて、8時16分 五十間長屋着。2人組が休憩していたこともあり、写真を撮っただけでスルー。木々の間から除く垂直の岩壁や山頂部のギザギザが戸隠らしい。初めてだけに期待半分、不安半分。

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    ギザギザ稜線が印象的

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       迫力の絶壁

ほどなく百間長屋。五十間長屋同様、岩壁下部が掘られてオーバーハングしたところを進む。五十間長屋を過ぎたあたりから、かなり視界も開けて明るさが増す。

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              百間長屋

さらに行くと西窟。岩壁を垂直に10メートルほど登ったところに祠がある。先に取付いている方が苦戦中で、ちょっと興味があったが、かなり時間がかかりそうなのでスルー。下手にホールドをさがすより、鎖を頼って腕力で登った方が登りやすそうな気がしたが、、、

このあたりになるとアザミやコゴメグサ、ミヤマアキノキリンソウなど花もちらほら。思ったよりも咲いている。やっぱり花を見るとうれしくて、元気が出る。

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     西窟           トガクシコゴメグサ

西窟を過ぎると、いよいよこのコースの核心部。鎖場が続く。幸いこのあたりは前後に人がいなかったので、マイペースで登れた。鎖が無いと不安なルートではあるが、ほとんどのところは三点支持をしっかりすれば、怖いのは高度感だけ。むしろ逆回りで下る方が難しいだろう。筋力は使うが、きまま仙人はけっこう楽しく登った。

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           長い鎖場が続く

あまり地図などを確認しなかったので、どこが天狗の露路(露地)でどこが胸突き岩だったのかは不確か。だんだん西岳あたりの稜線が近く見えるようになってくる。振り返ると飯縄山が近い(ただ山頂付近には雲)。

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    飯縄山        垂直岩を登り終えて

最後に垂直に数メートル登ると、でました、本コース一の難所、蟻の戸渡(塔渡)。その先には八方睨のピークも見えた。

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     西岳、こちらの方がもっと険しい

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    蟻の戸わたりと八方睨

正直、きまま仙人ここだけは怖かったです。まず初めの数メートルはへっぴり腰で。続いて20メートルほどの両側絶壁、幅数十センチの蟻の戸渡。鎖のある迂回コースもあるようだったが、そちらもなかなか怖そうだし、どうせなら上を、と突入。

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   いよいよ蟻の戸渡     通過後振り返って

初めは馬乗りのように跨いで行こうとしたが、正直進みにくい。2足ではさすがに怖かったので、格好を気にせず四つん這いで。特に初め気持ち下り気味なのが怖い。ただこの天気、この風の状態なら、四つん這いは意外に楽勝だった。一旦キレット部でカメラを出して写真撮影。そのあと10メートルほどの剣の刃渡も四つん這いで楽勝。渡りきってひと息、ほっ! 終わってみれば思いのほか楽しかった。

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  蟻の戸渡、剣の刃渡、下には鏡池

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    きまま仙人もこんな感じで四つん這い

最後にもうひと登りして、9時18分 八方睨のピークに到着。ここまで来ればひと安心。青空のもと風が心地いい。

今日はここまで。

Part2はこちら

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