« 三頭山(ヌカザス尾根)速報 | トップページ | ハイカーも大勢、お手軽二百名山荒船山(9月14日山行記録(1)) »

2014年9月22日 (月)

スリリングな岩と鎖場の登り、信仰と修行の山 戸隠山(9月13日山行記録(2))

戸隠山山行 Part2
八方睨から戸隠牧場、奥社駐車場まで。

Part1はこちら

Img_1635a

       八方睨からの高妻山

Img_1737a

 鏡池からの戸隠山、一番高い所が八方睨、右のピークが九頭龍山

八方睨は好展望台。少し雲あるものの、素晴らしい展望だ。展望表示盤もある(ちなみに戸隠山、九頭龍山どちらの山頂にもない)。まず北側に高妻山のピラミダルなピークが目を引く。やはり高妻は格好いい。南西側にはやや雲のかかった西岳が。かなり熟練者向けのコースのようだが、一度は行ってみたいコースである。南西には飯縄山が近い。下を見ると、蟻の戸渡を四つん這いで通る登山者が見えるし、その先には鏡池も。ただ、これから歩く稜線がよく見えないことと、雲があって遠望がきかないのは残念だった。北アルプスはどこ?

しばし休憩してから戸隠山に向かう。この稜線、小さなアップダウンが意外にタフだ。おそらく雲の中を出たり入ったりするのだろう。展望がなくなり薄暗くなったかと思うと、陽が射したりと、変わりやすい状況だ。

Img_1650a

  戸隠の稜線を行く、ガスが少し出てきた

オヤマノリンドウやタカネマツムシソウなど夏の終わりの花がきれいだ。野菊のような花や、ヤマハハコ、タテヤマウツボグサ、タカネナデシコなど、少ないながらけっこう多種の花が見られた。珍しいところではシラヒゲソウ。

Img_1646aImg_1667a

      アザミ         オヤマノリンドウ

Img_1661aImg_1693a

   タカネマツムシソウ      シラヒゲソウ

Img_1658a Img_1664a_2

    野菊のなかま?      右側は絶壁

10分強で、9時40分 1904m 戸隠山山頂到着。ピークは狭く、ややガスがかかっていたので、高妻山やふもとの戸隠の街以外雲に隠れてしまった。ここでバナナを食べてエネルギー補給。

Img_1655a

          戸隠山からの高妻山

ところが、、、ここからペースが一気に落ちる。下りはまだしも、わずかな登りでも心拍数が上がる。まずい^^; 時間的にはまだまだ余裕があるので、ペースを落としてゆっくりゆっくり。きついのは登りだが、歩きにくいのは下り。寝不足?なのか頭が少しのぼせたような感じも。ストックを一本だしてふらつかないように。ただ、8月の蓮華温泉への登り返しの時のような苦しさは無い。何とかほぼコースタイムで10時38分、1883m 九頭龍山山頂着。この時はガスでまったく展望無し。お菓子を少し口に入れておいた。

ここからもまだまだ小さなアップダウンは続くが、そのうち登りはほとんどなくなる。徐々に身体は楽になってきたが、意識してペースはゆっくりめ。しだいに雲から出たのか、木漏れ日がさすように。木々の間から、高妻山のピークも再び見えるようになった。何組かに追い抜かれながらも11時47分、一不動の避難小屋着。高妻山へのコースとの分岐でもあり、何組かの方が休憩されていた。きまま仙人も少し余裕ができて、しばし他の登山者と歓談。眼下に下山する戸隠牧場も見える。

ここからは沢沿いのコースとなる。少し下ると、氷清水のあたりは、ガレた登山道に水が流れていて、滑らないように注意。鎖のある岩場のトラバースのところで振り返ると不動滝。その後ナメ滝の一枚岩を鎖を頼りに下る。ここは登りの方が楽で、下りは少し慎重に。きまま仙人、横着してストックを右手にぶら下げたまま降りようと。邪魔になって少々手こずる。せめて縮めておけばよかった。このコース何度か徒渉もあるが、マークもしっかりしているし、この日は水量も問題なし。

Img_1682aImg_1690a

   一不動の避難小屋     岩場のトラバース

Img_1697aImg_1699a_3

     不動滝         ナメ滝の脇の鎖で下る

ナメ滝を過ごすと、あとは普通の登山道。小さな徒渉はあるが、斜度も緩やかになりペースも上がる。ん???首が痛い? 荷物も軽いし、捻ったわけでもない。原因は何? 少し空腹感も出てきたので、座るのにちょうどいい倒木に腰かけて休憩。エネルギー補給用のスポーツ用羊羹を食べてみる。かなり前に買ったものだが、なかなか食べる機会が無く賞味期限が切れていたもの。開封に手こずって、手が少しべたべたしたのが失敗だったが、食べやすくて甘くて美味しく、元気が出た。慣れれば開封も問題なさそうだし、また買ってみよう。気が付くと首の痛みもどこへやら。いったい何だったのだろうか?

このあたりでも、まだまだ登りの登山者とすれ違う。一不動の避難小屋に泊まるつもりだろうか? ちなみに一不動の避難小屋は、緊急時以外の宿泊を禁じられている。今から高妻往復や戸隠周回は無理とはいわないが、時間的にはどうなのか。

その後は快調に13時11分、戸隠牧場にある登山口に着いた、ほっ。

Img_1706a

     戸隠牧場内の登山口

戸隠牧場は前回(1998年)高妻山に登った時以来だが、見違えるようになっていた。家族連れなどで人がいっぱい。キャンプやバーベキュー、動物とのふれあいなどができるようだ。ちなみに登山者は牧場の駐車場は使えないようになっていた。何か場違いな感じがして、そのままスルー。

Img_1718a

      戸隠牧場からの戸隠山、山頂部はガスの中

奥社へ戻る道は2つあるが、きまま仙人はさかさ川遊歩道を選択。県道沿いの駐車場や観光案内所のあるところのトイレの脇から入る。歩く人も少なく、ゆっくり歩ける遊歩道だ。14時9分、無事戸隠奥社入口駐車場に戻った。

温泉は戸隠で唯一の神告げ温泉でさっぱり。そのあとまだ明るかったので、車で鏡池に移動。生憎西岳も戸隠山も山頂部はガスの中。写真を撮って、車の中で明日の検討をしているとウトウトしだして、、、気が付いたら戸隠山や九頭龍山方面がくっきり。水面にも逆さ戸隠がばっちり。夕暮れなのが少々残念でしたが、最後にいい景色を見られました。ラッキー!

Img_1729a

    左のガスの中が西岳、右が戸隠山・九頭龍山

順調に歩けた安堵感、達成感と、心臓の調子に関する不安を胸に明日の行先検討を、、、

おしまい。

その後、、、ナビで夕食が食べられそうなとことやコンビニを検索。。。近くに適当な店がない! 結局20キロ超移動して長野市内まで。その後、明日の行先を変更して荒船山にしたのは、先日書いた通り。まぁ気楽なひとり山歩きならでは、かな。

荒船山山行記録に続く。。。

Img_1699a_2

Img_1699a

|

« 三頭山(ヌカザス尾根)速報 | トップページ | ハイカーも大勢、お手軽二百名山荒船山(9月14日山行記録(1)) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: スリリングな岩と鎖場の登り、信仰と修行の山 戸隠山(9月13日山行記録(2)):

« 三頭山(ヌカザス尾根)速報 | トップページ | ハイカーも大勢、お手軽二百名山荒船山(9月14日山行記録(1)) »