白馬岳・雪倉岳・朝日岳周回縦走(8月3-5日山行記録(1))
ようやく白馬・雪倉・朝日山行の記録をアップします。時間かかっちゃいました。花の名前など調べたりも。花については、こちらを(1,2,3,4)。
花に関しては、写真に撮ったもの以外は、どこで何が咲いていたのか記憶が曖昧なところも。でもまぁできるだけ思い出して書いてみました。まずは、コースとコースタイムを再掲します。
2日 移動、蓮華温泉(泊)
3日 蓮華温泉5:20-天狗ノ庭7:21-白馬大池8:52-小蓮華山11:12-三国境11:57-白馬岳12:42-13:06白馬山荘(泊)
4日 白馬山荘5:10-白馬岳5:25-三国境5:54-鉱山道分岐6:27-7:16雪倉避難小屋7:35-雪倉岳8:05-燕岩9:52-水平道分岐10:28-11:40朝日岳12:05-12:43朝日小屋(泊)
5日 朝日小屋4:58-朝日岳5:52-吹上のコル6:32-花園三角点(ベンチ)8:02-9:18白高地沢9:44-瀬戸川10:30-兵馬の平11:35-12:25蓮華温泉
山行記録は以下、
パート2:小蓮華山~雪倉避難小屋
パート3:雪倉避難小屋~朝日小屋
パート4:朝日小屋~蓮華温泉
6日のブログにもアップしたが、このコースは何度か計画しては流れていたコースだ。花が豊富で、好展望、さらに比較的静かな山歩きが楽しめる。もちろん秘湯蓮華温泉も魅力。今回、念願かなってやっと行くことができた。天気には裏切られ、体力(特に重さと暑さか?)的にもいっぱいいっぱいだったが。。。
台風の影響が心配され、今回も最後まで天気予報と相談しながら判断。最終的には8月1日金曜日の夜決定した。2日は朝から移動。蓮華温泉の予約はすぐ取れたが、朝日小屋は何度かけても繋がらず。蓮華温泉直前で小雨にあったものの、順調に13時半頃蓮華温泉に到着。蓮華温泉については、7日のブログにアップしたので割愛する。野趣あふれるいい温泉でした。
この日は温泉を堪能。当日早朝発でも前夜車中泊でもないのは久しぶり。夕方からの雨も、天気予報はまずまずだったので、明日を楽しみに快適な眠りにつく。
○8月3日(日)晴れのち曇り、山頂部はガス
すっきり目覚めると、予報通り好天の気配。ロッジからは、ほんのり朝焼けの朝日岳から五輪山への稜線がきれいに見える。よしっ。山頂部に少し雲がかかっているのが朝日岳か。山ウェアに着替えて、一度車に行って準備をして5時20分いざ出発。ちなみに今回の装備は水込みで約16キロ。
蓮華温泉ロッジ 登山口はここ
朝焼けの朝日岳(山頂に雲のかかっている山)、中央右は五輪山
樹林帯をゆっくり登り始める。エゾアジサイやタマガワホトトギスの花が見送ってくれた。ひと登りして振り返ると、昨日入った仙気の湯や噴煙を上げる火山噴気帯が望める。ここからしばらくは単調な辛い登り。展望も花も多くはない。時折ソバナやイチヤクソウ、オタカラコウなどが元気をくれる。
登山道は整備されていて、危険なところも迷うようなところもない。途中、蓮華の森という標識のある小ピークを越えていく。昨日の雨のせいか、登山道が濡れていてやや滑りやすいところはあるが、大きな問題はない。むしろ湿度があり蒸し暑い。
時々木々の間から、まだ雪渓の残る雪倉岳や朝日岳がくっきり望める。いい天気だ。(この時は今後の展開を予想だにしなかったが、、、)
汗びっしょりになって登るが、ペースは今ひとつ上がらない。何組かに追い越されていくが、マイペースで一歩づつ登る。ただ言い訳をすると、荷物はきまま仙人の方が重そう。しかし、そろそろ天狗の庭についてもいい時間だがなかなか着かない。確かに花の写真を撮ったり立ち止まることも多いが、そんなに遅いというつもりはないのに。7時21分、コースタイム(1時間半)から大幅に遅れて(約2時間)、天狗の庭到着。展望のいい開けたところで、ハイマツが繁り、ミヤマコゴメグサ、イブキジャコウソウ、ハクサンシャジン、タカネナデシコ、ミヤマキリシマなどのお花畑だ。雪倉岳の左側に見えるのは小蓮華岳と鉢ヶ岳か。天狗の庭という名前だけあって、いいところ。一気にテンションが上がる。バナナを食べて小休止。
天狗の庭、休憩にぴったり
明日歩く雪倉岳(左)、赤男山(真中の小ピーク)、右が朝日岳
ここから、また樹林帯の登りになる。背中の荷物が重い。心臓がバクバクいいだしたので、マイペースを維持。それでも高度をぐんぐんあげていく。視界が開けたところでは雪倉が大きくなっていくのがうれしい。モミジカラマツとイワイチョウの白い花のお花畑が見事。あとはミヤマダイモンジソウ、ツマトリソウ、黄色のオオバミゾホオズキ、ミヤマアキノキリンソウ、ハクサンシャクナゲなど。あとオニアザミとタテヤマアザミorダイニチアザミか、アザミは2種以上ある。
小蓮華山、まずはあそこに登る
途中何度か傾斜が緩やかなところがあって息をつける。登りきると、木々が低くなり、傾斜が緩やかになっていく。視界が一気に広がると、前方には大きな岩々の岩場が見えてくる。別世界に着いた感じが高まっていく。チングルマのお花畑を抜けると、8時52分白馬大池到着。ふぅ~、少々バテ気味。小屋の前には大勢の登山者が。テントもたくさん張られているし、白馬方面から下りてくる登山者が多い。
稜線付近になると別世界
チングルマのお花畑を抜ける 大池湖畔のテント場
小屋の前のテーブルに空きを見つけてザックを降ろす。天狗の庭からは途中の休憩込でほぼコースタイム。まずまずのペースだ。パンとミニトマトでエネルギー補給。同じテーブルにテント泊の子供連れの家族が。小学校低学年かもう少し小さいかという女の子がカワイイ。きまま仙人のミニトマトを見て、「トマトだぁ。」と。もちろんひとつおすそ分け。
ここからは6年前(まさに同じ8月3日)に一度歩いたことのあるルート。登りは続くが、高山帯の気持ちいいコースだ。が、このあたりから雲行が少しずつ怪しくなってきた。空は青いのだが、雲で遠望はほとんどない。登るにつれ、空も白くなり暗くなり、ガスで視界がどんどん短くなっていく。雲の中に入っていく感じ。また、人が多くて歩きにくい。
白馬大池と山荘
雷鳥坂へ、右奥が小蓮華山
チングルマやイワツメクサ、エゾシオガマ、ヨツバシオガマ、タカネニガナ、イワギキョウ、アオノツガザクラ、ハクサンイチゲ、ハクサンコザクラなどお馴染みの高山植物がどんどん登場。コマクサも可憐な花をつけていた。花は6年前よりも多い気がする。ただ、疲れもあり、人も多いので、カメラを出す頻度が下がる。。。小蓮華まではかなりきつかったなぁ。
船越ノ頭は団体さんに占領されていてパス。空腹感があったので、船越ノ頭をはずして途中の小テラスで休憩。乾いたパンは喉を通りにくいので、キウイを入れる。甘酸っぱくて美味しかったぁ。ちょっと元気回復。かなり足に来ているのがわかる。
小蓮華への稜線散歩、上の方はガスの中
11時12分、何とか小蓮華山(2769m)到着。近くのルートは見えているが、白馬のピークはガスの中。この時はまだ間近に雪倉岳はその姿を残していた。この日はこれから徐々に天候悪化。
小蓮華山山頂からの雪倉岳
左から奥 旭岳、清水岳、中央左に鉢ヶ岳、右の黒くて高い山が雪倉岳
今日はここまで。つづく、、、、
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