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2014年8月17日 (日)

白馬岳・雪倉岳・朝日岳周回縦走(8月3-5日山行記録(2))

白馬岳・雪倉岳・朝日岳周回縦走山行記録のパート2、今回は1日目小蓮華山から2日目雪倉避難小屋まで

山行記録は以下、
 パート1:蓮華温泉~小蓮華山
 パート3:雪倉避難小屋~朝日小屋
 パート4:朝日小屋~蓮華温泉

花については、こちらを()。
蓮華温泉についてはこちら

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   小蓮華山山頂付近から雪倉方面を望む
   左が鉢ヶ岳、右奥が雪倉岳、朝日岳はガスの中

小蓮華からのなだらかな下りは快適。ただ展望は今ひとつで、天気予報ではこんなはずではなかったのに。。。6年前はもっと天気がよかったなぁと思い出す。

先が見えづらいので、GPSの高時計を頼りに現在位置を把握。ここまで来ると今日の予定の終わりがみえてくるので、少しずつ余裕が出てくる。ガスでまっ白になったり、少し晴れたり、状況はころころ変わるが、だんだん悪くなってきている。11時57分、三国境通過。ここから雪倉・朝日岳方面への分岐だ。ここまでは明日も戻ってくるので、花の写真を撮る頻度もさらに下がる。雪倉岳は見えたり隠れたり。朝日岳はまったく確認できない。

さすがに花の白馬。花は多い。コマクサも咲いていたし、ウルップソウが少しだけだがまだ紫色の花が残っていた。ハクサンイチゲやヤマハハコ、タカネツメクサ、クモマミミナグサ、イワギキョウ、チシマギキョウ、シロウマタンポポ(ミヤマタンポポ?)、ミヤマダイコンソウ、アズマギク、ウサギギクなども。全部は書ききれない。

登るにつれ少しずつ景色が変わっていく。山頂はなかなか確認できないが、隣の旭岳は迫力あるその壁を見せてくれた。足元はふらついていたが、頂上が近づくと頑張れるもので、12時42分、2932m白馬岳山頂到着。今年初めての百名山だ。残念ながらガスで展望はまったくない。蓮華温泉からの単純標高差1450m(実際は登り返しを入れると1500m以上登っているだろう)。今の体力ではさすがに疲れるはずだ。

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   旭岳、こちら側は絶壁

ここでライチョウ発見。ただ少し遠くの岩の上で、きれいには撮れなかった。少し晴れるのを待ったが、期待薄なので白馬山荘に向かう。まぁ明日に期待しよう。

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   強力伝で有名な展望表示盤    ライチョウ

13時6分、無事初日の行程を完了。ふぅ~。

受付を済ませて、まず部屋へ。最終的には2人分で1人という、まずまず余裕のスペースをもらえた。早々にスカイレストラン(スカイプラザ白馬)の下の自炊室に行ってコーヒー&腹ごしらえ。スカイプラザ白馬では大勢の人が生ビールを飲んでいた。やはり白馬は特別な山だ。きまま仙人は、ここはコーヒー。

ただザックからストーブを出そうとすると、、、EPIが2つ?ある。 ???何と余計にひとつ多く持ってきてしまったようだ。大失敗。数百グラムは余計な荷物を背負ってきてしまったことになる。この他にも、今回の失敗のひとつは、余計なものを多く持ってきてしまったこと。特に食料。体力が落ちてきているのだから、もう少し荷物にも気を使わないと。スタート時、水込み16キロだったが、もう2キロくらいは軽量化できた気がする。

自炊室は快適。広くて空いている。窓側のスペースを確保して剣方面をずっと見ていたが、この日は剣岳はまったく姿を見せず。杓子岳すら見えなかった。旭岳が何度か姿をみせてくれただけ。それでも時間はたっぷりあったので、の~んびりできた。ただ携帯で朝日小屋に連絡を入れてみるも繋がらず。まぁ遅く着くわけでもないし、伝言もしてあるから1人くらい何とかなるだろう。

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     杓子岳(左)もガスの中、右下は頂上宿舎

一旦部屋に戻って寝転がって休憩。その後激しい夕立。食事は5時からだったが、食堂の棟まで傘をさしていくような状態。ただ明日の天気予報は悪くない。少なくても午前中くらいは持ってくれるかな? 食堂は時間制ではなく、並んだ順。少しすいてからでいいかなと思い5時半くらいに行ってみたが、それでも長い列。でもそれほど待つこともなかった。

並んでいるときに見ると、食堂のある棟の部屋の方が詰めて入れられているようだった。ツアーか何かの団体さんなのかな? きまま仙人の部屋の方が、はるかに余裕のスペース。

食後は疲れもあって爆睡。明日のご来光を期待しつつ眠りにつく。。。

○8月4日(月)曇り時々雨、のち晴れ

日の出が5時前ということで、4時半には出発して山頂でご来光を。。。と予定していたが、起きてみると生憎の小雨。少し様子を見ることに、天気予報を確認すると、昨夜とは変わってしまっていて、今日の好天は期待できなさそう。天気が悪くてもなぁ。。。停滞も下山も頭をよぎる。

朝日小屋の予約は確認できていないが、一応伝言はしている。5時前には雨は上がったので、とりあえず三国境まで行ってみることに。大丈夫と判断して雨カッパを着ないまま、5時10分 白馬山荘出発。5時25分白馬岳山頂着。真っ白で展望は無いので、そのままスルー、残念。

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   山荘付近から山頂方向を望む
   雨はあがってくれたが、展望はゼロ

尾根歩きなので、雨さえ降っていなければ、服が濡れるようなことはなかった。風もそうは強くない。基本下りだし、むしろ涼しくて歩きやすかった。5時54分、順調に三国境着。この時は雪倉岳も鉢ヶ岳もガスの中で見えなかった。ただ視界は狭いがルートははっきり確認できる。まぁ展望は期待できないが、行かない理由がなかったので、予定通り朝日岳に向かって歩を進めた。

ガレ場を少しくだると、ここからしばらくは快適な広い稜線歩き。ハイマツや眼下の雪渓がアルプスの稜線らしい。また一気に登山者の数が減る。展望が無いのが本当に残念だ。ただここでも花が楽しい。タカネマツムシソウ、チングルマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマコゴメグサ、ミヤマムラサキなど。

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   三国境からガレ場を下っていく

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    鉢ヶ岳まではなだらかな稜線

鉱山道を分けて、さらに少し行くと鉢ヶ岳を東に巻いていく。ここのお花畑は最高。チングルマとシナノキンバイが一面に咲いている。またイワイチョウが多い。それにコイワカガミやミヤマキンポウゲなどが。見応え十分、本当に来てよかった。

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    鉢ヶ岳をまく道       斜面一面お花畑

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   足下に雪渓、シナノキンバイが満開

少し前方の空も明るくなり、遠くに山並みが? 方向的には頸城の山々だと思うのだが、、、ProTrekで方位を確認すると南? 何か変だぞ? あとで朝日小屋でProTrekのコンパス機能を確認したら、明らかに狂っていた。キャリブレーションを試みるも、取説がないのでよくわからず。ザックにはシルバーコンパスもあるが、コンパスがすぐに使えないのはやや不安。帰宅後確認すると、見えていた山並みはやはり火打山、焼山など頸城の山々だった。

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         右端が焼山と火打山

雪渓のトラバースが何度かあるが、ステップをちゃんと切ればアイゼンは必要ない。きまま仙人にはむしろ楽しかった。ただ一ヶ所雪渓を少しだが登るところがあり、少し凍ったところがあって注意が必要。ちなみにきまま仙人は念のため軽アイゼンを持参。ただ今回使うことはなかった。でもこういうものは使わなくても持参しておきたい。

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    雪渓をトラバース     ハクサンイチゲとシナノキンバイ

鉢ヶ岳の巻道が終わると広く平らな地形に。前方に雪倉岳が一瞬姿を見せたが、すぐにガスの中に消えてしまった。ガスが出るとルートを見失いそうなところだが、小さなケルンや赤いマークがあるので、心配はない。ただ少し風が出てきたのと、時折パラパラと小雨が降るのが気がかり。雨具を出すほどではないのだが、、、7時16分、鞍部にある雪倉避難小屋到着。中に入ってひと休み。

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     雪倉岳、山頂はガスの中

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      雪倉避難小屋

ちょっと長くなったので、今日はここまで。

つづく、、、

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