歩きごたえのある周回コース、ニッコウキスゲとヒメサユリ咲く守門岳(7月21日山行記録(2))
7月の3連休の守門岳山行後半です。
前半はこちら
コースタイムを再掲しておきます。
二口平5:30-護人清水6:07-中間点(滝見台)7:16-大岳分岐8:31-青雲岳8:52-9:07守門岳(袴岳)9:24-大岳分岐9:59-10:43大岳10:56-キビタキ清水11:55-保久礼小屋12:15-(道間違い長峰)-保久礼小屋13:00-二分キャンプ場13:31-13:48二口平
大岳山頂手前から守門岳(袴岳)を振り返る
守門岳(袴岳)山頂付近から青雲岳を望む
守門岳山頂では、真上は青空も見えていたが、ガスで展望はほとんどなし。高い木々もなく開けているので、いい展望台のはずなのだが、、、ちょっとがっかり。連休最終日まで待ったのに、この天気とは。とほほ。。。天気がよければ越後三山や浅草岳、尾瀬や日光の山々までも望めるらしい。残念。
山頂には展望方位盤、(二等)三角点、鐘(熊よけ?)がある。まずはザックを降ろして、バナナとパンでエネルギー補給。トンボや虫が多いのが少々気になる。展望もよくないし、居心地がそれほどよくなかったので、青雲岳で休むことに。9時24分、早々に下山に移る。
ここから大岳までは、けっこうたくさんの登山者とすれ違った。下り始めると強い日射しが出てきて暑い。朝は閉じていたタカネニガナの黄色い花が、開いていてきれいだ。高山植物の写真を撮りながら、ゆっくり戻る。青雲岳で再び小休止。振り返ると黒姫や烏帽子山など近くの山ははっきり見えていた。ん、下山が少し早かったかな? でも結局このあともガスは晴れたりかかったり、けっして遠望はすぐれなかった。
烏帽子山
来るときには気付かなかったが、池塘のまわりにカキツバタがたくさん。薄い青の花がきれいです。端っこの方には色の濃い鮮やかな真っ青のものも。ヒョウモンチョウがとまっていました。すごくいい庭園です。ちょっとしたベンチもあって休憩にぴったり。池塘が何となく淀んだ感じなのがちょっと惜しい。あと、日が出ると、直射日光が容赦なく攻めてくる。
カキツバタ咲く池塘、ヒョウモンチョウも
分岐まで戻って大岳に向かう。見た感じは大岳の登り返しが大変そうだが、快適な稜線歩きなので、思ったよりも楽しく歩けた。
大岳を望む、登り返しが大変そう
途中にはニッコウキスゲ、タカネニガナ、モミジカラマツ、オオバギボウシなど多くの花が咲いている。いいコースだ。ただ暑かった。。。
オオバギボウシ タカネニガナ
大岳近くになると、またまた守門岳方面はガスで隠れてしまった。。。。このあたりからの守門岳の容姿も楽しみにしていたのに。と、ピンク色のゆり型のきれいな花が。ヒメサユリだ。前日までの雨のせいか、完全に花びらのきれいな花こそ少ないが、たくさん咲いている。ヒメサユリがこんなにたくさん咲いているのは初めてだ。ちょっと感動。ただ後で他の登山者から聞いたところによると、時期的には少し遅いとのこと。ちなみに、シラネアオイは既に終わっていました。
ヒメサユリ
このコース。やはり大岳から守門岳方向に歩いた方がいいと思う。大岳、守門間は、守門岳に向かって歩きたい。そうこうしているうちに、10時43分、1,432 m大岳山頂着。山頂には守門大明神が祀られている。木々があり山頂からの展望は今ひとつ。少し手前の開けたところからの方がいい。あとは下るだけなので、ここでもパンをかじりながら小休止。
巣守神社の石碑のある山頂
と、ア、アサギマダラだ。追いかけて写真を撮ろうとするが、思うように留まっていてくれず、なかなか上手く撮れない。やっと1枚裏側から写真に収めることができた。
アサギマダラ ツルアリドオシ
10時56分、下山開始。あとは基本的には下るだけ。木漏れ日の中下っていく。二口コースに比べると、保久礼コースの方がなだらかで歩きやすい。不動サマ分岐を分けるとまもなく不動平。天狗清水分岐、第二展望台、第一展望台と順調に進む。展望台では、北側が開けていて、天気がよければ佐渡も見えるらしいのだが、この日は確認できなかった。
途中、大きなトンボ発見。ん!オニヤンマだ。オニヤンマに出合えるなんて飯豊以来だろうか。残念ながら写真には収められず。あとはツルアリドオシやシモツケソウが見られた。ところどころ粘土質の滑りやすい坂道を注意しながら降りる。
キビタキ小屋を過ぎて、キビタキ清水で小休止。水が冷たくて生き返るようだ。たまたま休憩されていた2人組と立ち話。ここまで降りてくると、気持ちの上でもちょっと余裕が出てくる。最後は階段状の登山道を快調に下って、12時15分、保久礼小屋の登山口に下山。ふぅ~小屋といっても、あんまりきれいそうではなかったので、チェックせずにパス。
保久礼登山口、最後は階段状
問題はここからだった。きまま仙人はここから二口登山口までは舗装された林道だと思い込んでいた。駐車場も林道も見えていたし、水を一口飲んだ後、迷いもせずに舗装道へ。。。。が、これは二口登山口へもどる正しいルートではなかった。間違っているとは露知らず、コンパスも地図も見ないで、さっさと歩く。軽い下りなので快調に。15分か20分くらい歩いただろうか? 分岐にぶち当たった。左、二口(5キロ)???、右、栃堀??? 標識の支柱には"長峰"と。。。 一気に疲れが出てきた。地図を出して、方位とともに確認。すぐにルートを間違えたことに気が付いた。ガーン!
正直、このときの判断は正しかっただろうか? 左の二口方面に林道を進んでも(結果的に)戻ることはできたし、どちらが早かったかは微妙だ。ただこの時は林道がどこに繋がっているのか不安要素もあり、より確実なルートを選んだ。
熱い舗装道路の緩やかとはいえ登りを歩くのは苦痛だった。車でも通れば、ヒッチハイクをお願いしたかったくらい。結局、40分ほどロスして、13時ちょうどに正しい道に戻る。途中までは登山道だった。途中バテて、ちょっとスペースのあるところで大の字になって寝転がって休憩。でもこれはこれで、すっごく気持ちよかったです。結局13時48分、無事二口平の駐車場に帰還。いや~車内はサウナのようで、トイレの手洗いの水(飲料不可)をペットボトルに汲んで、何度か屋根やガラスに掛けてクーリング。
帰路、神湯温泉で汗を流して帰宅。3連休、期待どうりの天気とはいきませんでしたが、ヒメサユリにも会え、歩きごたえのある、充実の山行になりました。
魚沼からの守門岳
おしまい
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