Canon Powershot G1X MarkII買っちゃいました(レビュー3)
このレンズ、24mm~120mm(35mm換算)という光学5倍ズーム。パナGX1(Pana_GX1)のXレンズの28mm~84mm(35mm換算)でもそれほど不便とも思っていなかったが、実際使ってみると、この差は大きい。うれしいズーム幅だ。
しかも非常にコンパクト。デジ一眼やミラーレス機だとレンズだけで相当な長さになってしまうだろう。こういうコンパクトな設計ができたのは、レンズ交換できない一体型のメリットかも知れない。この点は◎。
描写力も通常使用の範囲では非常に素晴らしい。サンプル画像がいろんなサイトに上がっているので、ここでは省略させていただきたい。ブログの山行記録(http://kimama-sennin.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-33e1.html)の写真もCanon_G1XM2のものだが、画素数を落としてしまっているので参考にならないか。ネットなどでは開放での解像度が問題視されているが、きまま仙人は風景写真では気にならないレベルだと思う。
マクロ性能に関しても、スペック的には本当に素晴らしい。広角端が5cm、望遠端が40cm。Pana_GX1と比べて比較的に使いやすくなった。この点も◎。ただマクロでは解像感の癖というか特徴があり、いい絵を撮るにはもう少し研究したい。
少し奇妙なのは、マクロ設定をしても近接側は合焦範囲が変わるわけではなさそうだ。チルト液晶を使って、フォーカス位置をタッチして撮影すると、フォーカスを合わせやすいのではないかとは思う。だが、この場合マクロ設定は解除される。(解除されてもピントは合う。))
またこのカメラには、「MFピント位置拡大機能」と「MFピーキング設定」という機能がある。1点フォーカスの場合は、半押し状態でフォーカス部を拡大表示(2X or 4X)させることができ、マニュアルでピントを微調整できる。MFピーキング設定では拡大時にピントが合っているエッヂ部に赤などの色を付けて表示することができる。しかし、、、、拡大やピーキングしても、きまま仙人にはベストなフォーカスの位置が今ひとつよくわからない。これだと、単に拡大表示されているだけ、単にエッヂに色を付けているだけ? 機能としてはすごくいいのだが、実際ピント合わせに有効に使えるのだろうか? まぁこれももう少し試してみよう。
もうひとつ高山植物の撮影で難しいのは、白っぽい花の白飛び。白い花の場合、どうしても露出が色の付いたところに合い、花びらが白飛びしやすい。それでもこのCanon_G1XM2はPana_GX1よりもディテイルまでしっかり表現されているように思う。
正しくフォーカスが合うと、以下のような写真(Jpeg撮って出し、ピクセル等倍で640x480にトリミング)が撮れる。さてみなさんはこの絵をどう見ますか?
20mm(38.4mm),f5.6,1/160,ISO100
48mm(92.2mm),f3.9(開放),1/250,ISO250
ややソフトな感じは否めないが、悪くはない。
ただ、先にも触れたが以下の2つについては、ちょっと引っかかっている。
まずはマクロ時、開放値付近での解像感が独特。シャープさがたりないというか、ソフトというか。正直、きまま仙人はこの条件での写りはどちらかというと好きではない。もう少しシャープな絵が好きだ。2段くらい絞ればいいとされているが、そうしたら大口径レンズの魅力・メリット半減。(この点もネットとかでいろいろ報告されている点ですね。)
もうひとつ、望遠時周囲(四隅)の光量が少し落ちることがあった。この点は再現性を含めてもう少し調べたいとろだ。
あと、フィルタアダプタ(FA-DC58E)についても触れておこう。レンズバリアの外側にはめ込むタイプで、コンパクトなのはいい。(昔のGシリーズ、きまま仙人はG10用のものは、ボディに付けるので長い上に取り付けが面倒。) ただ、なぜこんなにちゃちいものを作ったの? プラスチックですぐに壊れてしまいそう。しかも少し回してはめこむのだが、偏光フィルタを使うときに逆回転しようとしたら外れてしまう。またネジ山も何かへんで、フィルタを付けたり外したりがやりにくい。はっきり言ってCanonさんの製品レベルとは思えない粗悪品だと思う。
いいカメラなのに惜しい。
ちなみにまだ1.7倍のコンバータは使えることを確認しただけで、ちゃんと比較写真を撮ってはいない。もう少し時間をください。
今日はここまで。
つづく
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