小さいおうち
金曜日の帰国便、久しぶりの昼便だったので、機内で山田洋二監督の「小さいおうち」を見た。
きまま仙人の生まれる前の昭和の感じが面白かった。どんな話なのか、まったく知らなかったので、ちょっと意外な展開だったし。
この映画はベルリン国際映画祭で銀熊賞なるものを、黒木華さんが最優秀女優賞を受賞したということで、少し気になっていた。まぁ他に見たいというものもなかったので、この「小さいおうち」を選択。
物語は現代と昭和(初期~終戦直後)が交差しながら進む。そういえば「永遠の0」もそうだった。妻夫木聡演じる若者の大伯母タキがなくなり、タキの遺した「自叙伝」が展開されていく。
正直、主人公はタキというよりも、現代では妻夫木聡(役名覚えてませんm(_ _)m)、昭和では松たか子(時子)では?と思ってしまうが、黒木華さんいい味出してました。いかにもまじめで平井家の人のことを思いやる奉公人。そんなタキが今まで自分ひとりの胸の内に隠していた秘密が明かされる。
最後に妻夫木が、タキの残した未開封の一通の手紙を持って、平井家のひとり息子だった恭一に届け、そこで開封するというのは意外な面白い展開だった。
昭和初期~終戦直後の上流家庭平井家がいい感じに描かれているのと、タキのまじめさや、平井家の人々を思いやる気持ちが心地いい。
ドラマチックな展開も、熱い恋も、もちろんアクションなどもないが、見終わってなんとなくいいなぁと思う映画だった。
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