ホキ美術館 ホキ美術館大賞展/新 私の代表作展
タイミングを逸して、このブログで触れられなかったが、先月行ったホキ美術館の「ホキ美術館大賞展/新 私の代表作展」について、簡単に紹介したい。画像を取り込んで、と思っていたら、すっかり抜けてしまっていた。
ユニークな建物のホキ美術館
元々この美術館については、全く知らなかった。2010年11月に開館した、日本初の写実絵画専門美術館とのことだ。TV番組の「ぶらぶら美術・博物館」で紹介していて面白そうだったので、暇な週末車を飛ばして行ってみた。(株)ホギメディカルという会社または創業家の個人美術館という感じだ。美術館の建物自体もユニークだし、写実絵画というジャンルも新鮮だった。
まず場所だが、千葉の土気(とけ)の昭和の森公園のすぐ近くにある。東京から行くには、ちょっと遠い。個人の美術館だからというのはわからないではないが、入館料が大人1,800円、しかも隣接の駐車場は500円の有料だ。きまま仙人は1人でぶらっと行った(ちょっと寂しい?)のだが、交通費+2,300円は正直高いと思う。
写実絵画というのは、見たものをめちゃくちゃリアルに表現する書き方だ。ただし、写真と見間違うような書き方(スーパーリアリズム)をするものとは、また一線を画する。訪問した日は、前半はホキ美術館大賞展の作品たちで、全く名前も聞いたことのない人達のさまざまな応募作品が並ぶ。玉石混交という感じはしたが、インパクトのあるものも多かった。
川原田亜紀子 「九十年」
後半は収蔵作品。森本草介、野田弘志、生島浩、島村信之、塩谷亮、、、ほとんど初めて聞くような人達ばかり(すみません、この手は無知で、、、) だったですが、特に人物、女性はこういう絵をまとめて見るのは初めてだったので衝撃的でした。リアルで細かい。髪の毛の繊細さや服、カーテンなどの素材感は素晴らしい。それでいて写真ではない、なまめかさのようなものがある。
なかでも気に入ったのは島村信之さんではないでしょうか。ロブスターのアップもインパクト有りましたが、女性が素晴らしい。
島村信之「日差し」
レモンなど果物(五味文彦「レモンのある静物」)も、実物以上にみずみずしかったり、食器などガラスの透明感や金属の光沢、反射の様子などもいい感じ。
最後に「新 私の代表作展」というのがあり、14人の作家が100号以上の大作を1点づつ出展し、作家自身のコメントの音声ガイドが聞けます。(作家自身の声ではありません。) 理解できるできないは別にしても、作家が何を考えてこの作品を創作したのかがわかるのは楽しかったです。これも現代の作家だからできる面白い企画だと思いました。
小尾 修 「画室」
島村信之 「幻想ロブスター」
森本草介 「アリエー川の流れ」
興味があれば千葉の奥までドライブがてら行ってみたらどうでしょう?
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