時計コレクション (90) CHRONOMAT 41 LIMITED EDITION (Cal.01(B01)) Part2
ムーブメントはもちろんブライトリングの自社ムーブ、Cal.01(B01)。8振動/秒(28,800振動/時)、47石、両方向巻き上げ式の自動巻き、70時間のパワーリザーブ、部品点数は346、直径30mm(13 1/4リーニュ)、厚さ7.2mm。もちろんクロノメータ。クロノグラフ動作方式は、ピラーホイール、垂直クラッチ。
インダイヤルは9時位置にスモセコ。3時位置に30分積算計、クロノグラフ針が12のところでカウントアップされる。6時位置が12時間積算計、こちらは一般的な1分毎に0.5度進むタイプ。ETAの7750ベース(Cal.13系)の3時位置にカレンダーのある3つ目に比べ、クラシカルかつバランスがいい、違いも明確で、きまま仙人はいいと思う。
クロノグラフの操作感もいい感じ。固すぎず、柔らかすぎず。いかにも計器という感じがして好感が持てる。垂直クラッチのせいか、スタート時の針飛びも気にならない。ややゼンマイを手巻するときに重すぎるかな?という気がしないでもない。まぁ手巻する機会はあまりないので、問題にはならないだろう。
このCal.01の良さは、自社ムーブやクロノメータということはもちろんだが、モジュール構成になっていて、メンテナンス性に優れるということだ。メンバーズサロンなどで、解体ショー?を見たことがあるが、たしかに製造・メンテの効率は高いと思われる。このあたり設計段階からアフターサービスの技術者の意見が取り入れられているとのこと。
展開図
リセットハンマーの自動位置決めシステム(ブライトリング特許:メンテナンス時の調整が自動)や迅速に緩急調整を行う独自システムなどは、そういう声が反映されて開発されたらしい。
またきまま仙人は、24時間いつでも日付の修正ができるというのがいいと思う。日付送りに遊びがあり、送り爪が噛んでいる時間帯でも壊れない。ありそうで無かった実用的な機能だ。0時にカシャット日付が変わるのも気持ちがいい。(ロレックスのデイトジャストのよう)
ブライトリングはこのCal.01搭載のものについては、5年保障を行っている。スウォッチグループのムーブのようにシリコンパーツなどはまだ使われてはいない。にもかかわらず5年の長期保証とは、Cal.01の自信の表れといっていいだろう。
ローターを
外した写真
テンプ左手前に
B01の刻印
正直”美しさ”という点では、ゼニスのel-primeroなど他社にもっと美しいムーブはあると思う。ブライトリングが通常モデルを裏スケにしたがらないのは、この点(美しさ)かも知れない。これ以上美しくするには、たしかにコストもかかる。だが機能美、コストパフォーマンスを考えると、非常に優れたムーブメントだといえると思う。そもそも垂直クラッチ自体が、水平式に比べて見た目は美しくないし。
最近はわざわざ裏スケからムーブメントを見ることもないが、やはりクロノグラフは裏スケでなくっちゃ。。。
今日はここまで。入院の事情等は次回に。。。
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